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病気は浄化ということ

日本伝統のレイキでは、病気の症状は浄化作用だと考えています。
つまり、病気は浄化そのものなのです。
これはいったいどういうことでしょうか?

症状を薬で抑えてはいけない

最近は、解熱剤や止瀉薬(ししゃやく)などを、むやみに飲まない方がよいと理解する人が増えてきました。
なぜなら、そういう症状を抑制する薬は、病気を治すのに役に立たないばかりか、かえって治りを遅くすることがあるからです。

風邪など引いたときに熱が出ますが、なぜ熱が出るかご存知でしょうか?
これは体温を高くすることで白血球の働きを高め、ウイルスや細菌などに対して優位な状態にするためです。
つまり、熱が出るのは免疫作用を強化するための自然治癒力の働きなのです。

下痢や嘔吐(おうと)という症状も同様です。
胃や腸が毒素を検出すると、それを早く体外に排出しようとして、下痢や吐き気という症状を引き起こします。
つまりこれも自然治癒力の働きで、早く健康を取り戻そうとしているのです。

それなのに、解熱剤を飲んで強制的に熱を下げたり、止瀉薬を飲んで下痢を止めてしまったら、どんなことになるでしょう?
自然治癒力が懸命に健康を取り戻そうと働いているのに、その努力を無にしてしまうことになりますよね。

ですから、むやみに症状を薬で抑えてはいけないのです。
もちろん、それをわかった上で、その症状があまりにつらいから緩和する目的で薬を飲むことはあるでしょう。
すべてを否定しているわけではないので、そのことはご理解ください。

生命は常に揺れている

自然界には「1/f(エフ分の1)揺らぎ」と呼ばれる独特なリズムがあると言われます。
風にも川の流れにも「ゆらぎ」があります。海の波も、まったく同じリズムを刻んではいません。
それでいて、海の水は一定を保っています。川も長期間に渡って同じようにそこにあります。
つまり、揺らぎながら一定を保っているのです。

人間の身体も同様だと考えられます。
常に同じ状態ではありません。
調子が良い時もあれば悪い時もある。それでいて、健康体を保とうとしている。
それが人間の身体なのです。

それはまるで、コスモスが揺れながらしっかりと大地に立っているようなものです。
五重塔が揺れることで地震のエネルギーを吸収し、倒れずに建っていられるようなものです。
揺らぐからこそしなやかで、丈夫でいられます。
人間の身体も揺らぐことで、健康を維持しようとしているのです。

風邪でがんが治る

風邪を引くことでがんが治る。そんな驚くべきことを言っているのは、野口整体です。
前にも紹介した「風邪の効用」には、こう書かれています。

「癌になる人とか脳溢血になる人とかいうのを丁寧に見ると皆、共通して風邪も引かないという人が多い。長生きしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病み抜いたという人である。」(p.22)

これは、がんなどの病気の原因は、身体の偏りが継続することが原因で、その偏りを解消してくれるのが風邪だということです。

「大概の人は風邪を引くような偏り疲労を潜在させる生活を改めないで、風邪を途中で中断してしまうようなことばかり繰り返しているのだから、いつまでも体が丈夫にならないのは当然である。」(p.27)

また、野口整体では、病気そのものが偏りがあることを知らせてくれるものであり、治すのではなく経過させてやれば良いと言います。

「だから治すということは病気を治すのではなくて、病気の経過を邪魔しないように、スムーズに経過できるように、体の要処要処の異常を調整し、体を整えて経過を待つというのが順序です。」(p.40)

病気は必要だから起こる

病気というのは、身体にとって必要だから起こります。
それは、痛みというのが、その部分に不調があって、無理をさせないために起こるのと同じです。
決して何かの罰ではありません。

「病気は才能」という本がありますが、こちらでは潜在的な欲求が病気となって現れていると解釈していて、次のように言っています。

「がんを、「悪性新生物」という呼び方をすることもありますが、10億個もの新生物を生み出すなんて、相当なエネルギーです。つまり、それだけのエネルギーをカラダの内側に溜めてしまっているということです。

 そのエネルギーの根源はというと、私は、何かを実現したいというその人の欲求だと考えています。」(p.55)

ですから、病気と闘ってはいけないのです。
病気になるには、そうならなければならない理由があります。
そしてそれは、私たちの身体のために良いこととして起こっています。

ですから、病気になったことを感謝して、早く経過させてあげるようにすればよいのです。
病気になったかこそ、身体の健康が保てるのですから。

自然治癒力の働きを信じる

レイキは、その力で病気を治したりはしません。
ただ単に、自然治癒力の働きを助けるだけのことです。
自然治癒力がスムーズに働けるよう、寄り添って助ける。
それだけのことです。

だから、人間の身体に備わっている自然治癒力を信じることが大切です。
病気になるのは、自然治癒力が働いているから。
そして病気が治るのも、自然治癒力が働いているからです。

自然治癒力は、あらゆる病気に関連しています。
虫歯さえも自然治癒力で治ると、「名医は虫歯を削らない」には書かれていました。
これには本当に驚きました。

もっと自分の身体を信頼することです。
生命の驚異を称えることです。
そういう素晴らしい生命の上で、私たちは今、生きています。いえ、私たちはその生命そのものです。
それはある意味で奇跡的なことですよね。
レイキをするということは、その素晴らしい生命を称え、人生を喜んで生きることなのです。

すべて無料で公開しています。多くの人にレイキのことを知っていただき、役立てていただきたいからです。 もし内容を気に入られて、本1冊分以上の価値があると思われましたら、ぜひサポートしてくださいね。よろしくお願いします! 心を込めて書いていますので、とても励みになります。