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魂は永遠に生きる

レイキはスピリチュアルだし、レイキの目的は悟りを得ることだと書いてきました。
さらに、レイキを広めることで、他の人の悟りを助けることが目的でもあると。
レイキは単なる民間療法ではないし、ヒーリング手法でもありません。

そこで、ここからはその本当の目的の部分にさらに踏み込んでいこうと思います。
まずは、永遠の生命という命題です。

存在しているのはたった1つの生命

スピリチュアルに興味のある方なら、「ワンネス」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「ひとつであること」「ひとつのもの」「宇宙」「自然」など、いろいろな呼ばれ方をしますが、要は存在しているのは複数の別々のものではなく、たった1つだという認識です。

神は「存在のすべて」だという言い方があります。つまり、存在しているものはすべて「神」です。
これがまさに「ワンネス」です。

「存在のすべて」が神であるなら、私たちも神になります。
少なくとも、神の一部が私たちだと言えるでしょう。
ただ、それは言葉の綾であって、存在しているのが「存在のすべて」だけなら、「その一部」というものは存在しません。
つまり、「その一部」と見えているものも、実は「存在のすべて」なのです。

そんなことがあり得るでしょうか?
時間空間に制約された3次元空間で暮らす私たちは、それを超えた思考をすることができません。
ですから、そんなことがあるとは想像できないのです。

そこでモデルとして、こんなことを考えてみてください。
人間の体にはたくさんの細胞があります。その細胞が集まって人間という複雑な物体ができあがっています。
しかし、その細胞の中にあるDNAは同じものです。つまり、1つの細胞の中に、人間全体の設計図があるということになります。

宇宙も同じようなものだと考えられます。
個々別々のものと思えるような存在1つひとつに、宇宙全体の設計図(創造者の意図)が入っている。なぜなら、すべては創造者という1つの存在だから。
そんなことを教えてくれたのは、かっこちゃんこと山元加津子さんです。
その著書、「手をつなげば、あたたかい。」の中でこう言っています。

「私は特別な宗教を信仰しているわけではありません。
 けれど、神様か仏様か、何か目に見えない大きな力があって、私たちが、すべて、一番いいようにつくってくださっているということ、だからこそ、宇宙の何もかも全部うまくいくようにできているのに違いないと、あの日、自分の中で確信したのだと思います。
 一つの物がそれだけであるのではなくて、何もかもが関わり合って、支え合って、しっかりとつながり合って、まるで一つの命のようにうまくできている。そして、私もその一部なのだということを、子どもだったので、しっかり言葉にすることはできなかったかもしれないけれど、感じたのだと思います。」(p.8 - 9)

実はこの「ワンネス」という気づきは、そんなに珍しいことではありません。
大昔から多くの人がそのことに気づき、悟りを得てきました。
レイキの創設者の臼井氏も、その1人です。山口氏の「直傳靈氣」には、こう書かれています。

「断食に入り20数日目の真夜中頃、臼井先生は脳の中心部に落雷を受けたような激烈な衝撃を感じ、そのまま意識不明の状態に陥りました。
 数時間後、ふと気がつくと夜が明け始めた頃で、心身爽快な気分に満ちて目覚めた臼井先生は、あの衝撃を受けた時に強烈な靈氣が心身を貫き、体内の靈(たましい)と共鳴し、「神即我」「我即神」という神(天の太陽)との一体感を達成し、求めていた悟りの境地を完成したことを知ったのです。」(p.28)

このように、多くの人が「ワンネス」を体験しています。
そして現代、そういう気付きを得る人が増えています。

生命は永遠ということ

永遠の生命を得ることは、人類にとって重要な課題でした。
中国の皇帝も不老不死の薬を求めていたのです。

それはまるで、人の心に刷り込まれた思いであるかのようです。
それほどまでに永遠を求めるのは、それが人の本来の性質だからではないか、とも言えます。

実は、そうなのです。
人は永遠に生きます。生命は永遠なのです。

このことは、科学が簡単に説明してくれます。
この宇宙が生まれたのは、ビッグバンによるものだという仮説(ビッグバン仮説)があります。
この仮設に従うと、原初の宇宙は、針先よりも小さな点であり、そこにすべてのエネルギーが詰まっていたことになります。
それはつまり、まだ時空が生まれていないということです。

その点が大爆発して膨張し、宇宙が生まれたと言います。
それは時空が生まれたことを意味します。
したがって、その元であるエネルギーは時空を超越しています。
時間を超越しているのですから、それは永遠です。
空間を超越しているのですから、それは無限です。
永遠で無限なるもの。それが宇宙の本質だと言えるのです。

先ほど書いたように、私たちは全体の一部であるように見えますが、本当は「存在のすべて」そのものです。
そして、「存在のすべて」の性質が永遠で無限なのですから、私たちもそういうものだということになります。

もちろんこれは、魂の話です。肉体ではありません。
肉体は、魂にとっては服のようなものです。ボロボロになれば着替えます。
これが転生(生まれ変わり)と呼ばれるものです。

輪廻転生は、インドに古くからあった考え方ですが、仏教を通じて日本へも伝わりました。
キリスト教などでは、しばらく輪廻転生は否定されていました。
しかし最近は、シャーリー・マクレーンさんが書いたスピリチュアル体験小説の「アウト・オン・ア・リム」などで、肯定的にとらえる人が増えているようです。その一部を引用しましょう。

「死は人間の最後だ、という考え方は、人間の最大の誤解だろう。もし、人間は本当の意味で死ぬことはない、常に次のチャンスがあるのだ、ということを知れば、この世に怖れることは何もない、ということを私達は悟れるのだろう。」(p.379 - 380)

私たちの本質が肉体ではなく魂であるなら、私たちは永遠に生きます。
なぜなら、生命とは「存在のすべて」のことであり、それはエネルギーそのものだからです。
個々の生命がバラバラに生きているように見えて、実はたった1つの生命が生きて(存在して)いる。
それが宇宙というものなのです。

もし生命が永遠であるなら

私たちはこれまで、生きることに汲々としてきました。
肉体が自分だと信じていたから、その肉体を維持することが至上命題だったからです。

しかし、肉体が単に服にすぎないということになれば、私たちの価値観は大きく転換されるはずです。
そのことを、「神との友情」ではこう書いています。

「問題は、あなたが生き延びるかどうかではなく、生き延びて何を経験するか、だ。」(下 p.153)

また、こういうことも言っています。

「来世で何を経験するかは、今生で創造したことの反映にすぎない。なぜなら、ほんとうは唯一の永遠の生命があるだけで、それぞれの瞬間がつぎの瞬間を準備しているのだから。」(下 p.153)

この生で何かを経験すること。それが重要になってきます。
そしてその経験したことが、来世に反映されます。
これはカルマとも呼ばれますが、別に悪いことをしたからひどい目にあうというようなものではありません。
ただ単に影響してくるというだけなのです。

私たちは本質的に死ぬことはありません。
それを前提として経験することが重要になってくるのです。

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