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「感じる手」でスキャニング

前回の「日本伝統のレイキの「病腺(ヒビキ)」」の中で、「感じる手」になっていれば病腺を感じやすく、悪い箇所を探すことができるということを書きました。
今回は、その「感じる手」で悪いところを探すことについて書きます。

「感じる手」とは?

「感じる手」というのは、直観的にわかるように、いろいろな感覚に対して敏感な手のことです。
温熱感やビリビリとしびれる感覚、痛みなどを受け手からすぐに感じ、微妙な違いも判別できる繊細なセンサーです。

この「感じる手」というのは私の造語で、元は「手の妙用」という本にある「感ずる手」です。
昔の言い回しを現代の言い回しに変えただけですけどね。

なおこの本は、レイキではない手当て療法をされていた吉田弘氏が書かれたものです。
この本に、次のように書かれています。

「「手当療法」で一番大切なことは、自分の手を「感ずる手」にすることである。
 本来、人間の手は「感ずる手」になっているのである。八、九才から、十二、三才までの子供なら「感ずる手」を持っている。」(p.141)

つまり、レイキが人間の本能であるのと同様に、「感じる手」も本来備わっているものなのです。
その本来の機能を取り戻せばすぐに「感じる手」となり、悪い箇所を探して手を当てることができるようになります。

悪い箇所の探し方

では、その「感じる手」で、どうやって悪い部分を探せば良いでしょうか?

実は、どれが正しいという方法はありません。
行い方は人それぞれで、それぞれがやりやすい方法で行えばよいのです。

まずは、全身をくまなくスキャンして病腺を探す方法があります。
頭から爪先まで、そこまでの必要がなければ上半身だけ、少しずつ手をずらしながら病腺を探っていきます。
1ヶ所に手を当てている時間は、数秒から十数秒程度。そうやって全身を10~15分くらいでスキャンします。

このやり方だと、すぐに出てくる強い病腺を感知することができ、その後の施術でどこを中心に手を当てるかを計画できます。
受け手にもきちんと説明できますから、わかりやすいと言えるでしょう。
ただし、病腺を感知する精度がかなり高くないと、このやり方は難しいかもしれません。

他には、まずは症状のある患部に手をあて、あとは知識と経験から関係ありそうな臓器や背骨などに手をあて、病腺が出てくるのをじっくりと待つという方法があります。

このやり方だと、病腺が出てくるのが遅い場合も、それを見逃す可能性が低くなります。
また、知っていれば手を当てられるので、まだそれほど病腺を感知できなくても使える方法です。

手が勝手に動く

それ以外のやり方で、手が勝手に動くがままに任せるという方法があります。
これはもう熟練の施術者でなければ難しいことですが、何人かの人が「手が勝手に動く」という証言をしています。
先ほど紹介した本にも、次のように書かれています。

「しかし、「手当療法」の放射は、いくら当てても当てすぎて害になることはない。当ててよくなると、自然に患部から手がはなれてしまう。
 またちょっと当てる場所が違っても、「感ずる手」なら、自然に動いて、真の患部の方に移っていく。 」(p.113)

私の場合は、手が勝手に動きはしませんが、直観が働くことがありました。
手を当てている時に、なぜか他の箇所が気になって仕方ないのです。
それでそこに手を移してしばらくすると、強い病腺が感じられたということがありました。

いずれにせよ、「感じる手」になっていれば、どんなやり方でも受け手の悪い部分に手を当ててレイキをすることできます
やり方は、それぞれ自分に合った方法でやればよいと思います。

また、何事もやってみなければ上達もないので、最初から無理と決め付けず、わからないなりにも繰り返しやってみることをお勧めします。

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