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【地中海リクガメ】梅雨を凌げるか?/湿度対策

ギリシャリクガメやマルギナータリクガメなどの地中海リクガメは本来日本よりも乾燥した地域に適した進化をし、生息しているリクガメです。海外の生息地の写真を見ると確かに乾燥した地域特有の低木の生えた景色の中に彼らが生息していることがわかります。一方、日本はというと湿度が高く、さらには梅雨の期間もあるため、その環境を緩和してあげることが必要なのだろうと思っています。
また、彼らを健康に育てるもう一つの要素として太陽の光を自由に浴びさせてあげることです。まず、この条件をクリアするには、可能な限り屋外で飼育することが理想的なわけですが、これを実践するとどうしても雨の時の対策や地面に含まれる水分による湿度上昇の抑制という対策が必要になってきます。少しの雨であれば彼らは甲羅の保湿(?)のためか喜んで雨を浴びますが、長時間雨が降ったり、びちゃびちゃな環境に入れておくと調子が悪くなる印象です。なので、梅雨で長雨が続く時は、軒下に飼育スペースを移したり、スペースを移動できない場合は、飼育スペースの上に波板などで即席の屋根を作ったりして、少しでもびちゃびちゃにならないようにしていますが、長期の出張に長雨が被ってしまうとどうしようもありません。そんな時は、彼らも泥んこになってしまっています。また、雨が続くと飼育スペースの地面が多く水分を含んでいるので、雨が止んでもしばらくは湿度の高いままになってしまいます。この対策もいつも悩んでいます。
できれば、常に地面は少し乾燥気味で、時々地面が完全に水分を含んでしまわない程度の雨が降ってくれるといいなぁと思っています。将来的には、普段は屋根が収納されていて(暑くなり過ぎないように日陰は常に必要)、雨が降り出すとそれを感知して自動で屋根が閉じるような施設ができるといいなぁとは思いますが、コストがかかり過ぎますね。
毎年、常に梅雨などの長雨の季節は、このことが気になって仕方がないので、この精神的な負担がなくなれば、もっと気楽にリクガメ飼育ができるのかな、とか思ったりしています。この負担は、飼育しているリクガメの数が少なければもっと少ないと思います。

写真は、長雨の合間のちょっとした晴れ間の時に産卵したイベラギリシャリクガメです。産卵前はびちゃびちゃの環境だったため、甲羅が泥んこになっています。

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