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「稼ぐ」副業と「スキルアップ」複業がある

消費税が上がることで、特にTVでは副業を取り上げることが多くなりました。そして「副業主婦」というテーマで、この2週間で2回、TV局から声がかかりました。

結局どちらも私は出なかったのですが、どうもTV局が求める副業と私がしている複業認識のズレがあります。

TV局が求めているものは、わかりやすくどのくらい稼げるかが知りたい。そして、稼いでいる額が大きければ大きいほどTV的に面白い。

私は、TABICA(個人間の地域の暮らし体験シェアマッチングサービス)というサービスで古民家ツアーをしているんですけど、毎月開催しているわけではないので、最高でも月3万円くらいなんです。結局、月3万円じゃ弱いってことで私は断られたんですけど。

でもさ、給料を3万〜5万上げることがどんだけ大変かわかるよな?って話なんですよ。

確かに月10万とか月100万とかだったら夢ありますよ。でも、もしそんだけ稼げるんだったら、そこまで2年かかっているかもしれないし、めちゃくちゃ投資しているかもしれないんですよ。どこか学校に通ったりね。

たゆまない努力の結果が、その月収に反映されているけど、TVではそんな泥臭いエピソードは出ません。そんな簡単なことじゃないよ、と思うんです。

稼ぎたかったら土日でアルバイトすればいいんです。

でも、今の流れって違くないですか?時間給でお金をもらうんじゃなくて、もっと自分のスキルを活かしたいんじゃないの?

私は、稼げるかも!て思って始めたのではなくて、自分の好きなことを共有しながらスキルアップとして始めたんです。
はじめましての人相手に、3時間しゃべり続けられるようになりたい。タイムスケジュール通りにツアーを進めたい。何を聞かれるかわからないから、聞かれることに対して答えられるようにしたい。

本業(私の場合はライター)でスキルアップすることはもちろんなんですが、本業では積めない経験ってありますよね。私の場合、取材で聞く側なので、ガイドとしては言いたいことを上手く伝えられるように、アドリブを高める場です。

人生100年時代で、どこで潮目が変わるかわからないです。そういった時に、今のうちに自分で自分を鍛えているんです。

スキルアップとしての複業がこの世にはあるんです。それが本業に還元できれば、それこそ給料だって上がるかもしれない。

「稼ぐ」副業だけではなく、「スキルアップ」複業にも光が当たることを願っています。


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