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屋形船で浪曲なイベント、終了しました!

こんにちは、下心のハルカです。

先日、DRESSさんで「屋形船×浴衣×浪曲の夕涼み会」を開催いたしました!浴衣で屋形船に乗り込み、さらに浪曲も聞いちゃおう!というその名の通りの催しです。

ゲストは、浪曲師の玉川太福(たまがわ・だいふく)さん、曲師の玉川みね子さん

推しへの溢れんばかりの愛を携えて参戦してくださった太福さんファンの方から、SNSで知り興味を持って来てくださった方、DRESSのイベントリピーターさんまで、さまざまな方にお集まりいただきました。

冗談抜きで死にそうな暑さのなか、ばっちり浴衣でキメてご参加くださった皆さま、本当に本当にありがとうございました!


さて。きっと太福さんファンの方々や参加してくださった皆さんは、「当日の様子、はよ!」と期待してくださっているはず……と思いまして(エ、思ってない?そんなことない!泣)、DRESSの公式版より一足お先になってしまいますが、私からもレポートをお届けしたいと思います。

皆さんの浴衣の写真、太福さんの口演模様とともにお楽しみくださいませ。

結論からいうと……屋形船、めちゃ楽しい

コンテンツは以下の盛り盛りな内容でお送りさせていただきました。

・浴衣で屋形船に乗るという日本の夏っぽいことをする
・浴衣で来たからには記念撮影する
・浪曲の口演を船内で楽しむ

乗船中は、屋形船の乗組員さんがガイドしてくださる場面もあり(太福さんのネタに絡ませてくるなど、さすがの話術……!)、もし何も企画がなかったとしても、それはそれでまた違った楽しみがありそうだな……という印象でした。

今回はそれにプラスしてさらに盛りだくさんなコンテンツを、参加者さんもゲストのお二方も一緒になって楽しんでくださり、終始和やかな雰囲気の会となりました。

撮影はプロカメラマンさんによる一人一人のポートレート撮影。船内と屋上デッキで行い、一人で撮ったり、太福さんと記念撮影したり、皆さんそれぞれに満喫してくださったようでした。

こちらは乗船前の待合室での1シーン

初めてさんも一緒になって笑った浪曲口演

後半戦、徐々に外が暗くなってきた頃合いで、いよいよ太福さんによる浪曲の上演です!

太福さんには、「新作で『浪曲ってこんなに親しみやすいの?』と笑わせて、古典でシビれさせてください!」というざっくりなオーダーを差し上げていました。演題は「当日のお客さんを見てから決めます」ということで、太福さんに完全お任せ。何が出るのか、私も楽しみで仕方ありません。

結果、

新作:「地べたの二人 おかず交換」
古典:「清水次郎長伝」より「石松三十石船道中」

という、初めての方でも楽しく聞ける二題をご披露いただきました。

以下、浪曲のあらすじも軽く載せているので、聞いたことがない方もぜひご覧くださいませ。

一席目 「地べたの二人 おかず交換」

「地べたの二人」とは
太福さんのオリジナル浪曲。ヒノデデンキという同じ会社の作業服を着た二人の男──サイトウさんとカナイくんの日常を描いた作。物語として大きな変化は何もないのに、いつの間にか涙が出るほど笑ってしまい、他のシリーズを求めずにはいられない恐ろしい浪曲。

会話で進める啖呵(たんか)部分が多い題目でもあります。サイトウさんとカナイくん、二人の表情の違いと喋りのテンションの違いが面白いのですが……

写真はどうしてもサイトウさんの顔を選んでしまう(笑)
カナイくんが気になる方は、ぜひ太福さんの会に足を運んでください。

最後はおなじみ「ちょうど時間となりました〜」で終了。
我々はすでにお食事をいただいた後でお腹いっぱいでしたが、サイトウさんの「唐揚げにタルタル」……一体どんな食レポが繰り広げられたのか、気になって仕方がない(知らない方へ──そういう話なんです)。

浪曲ではこうして時折、「えっどうなるの、どうするの?!」とこちらがすっかり世界に入り込んだ先に、容赦なく終了することがあります。果たして最後まで行くのか、どうなのか……?というところもまたお楽しみ。

ちなみに余談ですが、前置きで太福さんが「こういう場ではやっぱり部長が好きなやつをやった方がいいんだろうな〜」と仰っていましたが、実は、部長(私)が「地べたの二人」シリーズのなかで一番好きなのは「湯船の二人」です!

二人で銭湯に行く話で、それだけで「なんでだよ!」とツッコミたくなってしまうのですが、心のなかに小学生男子を飼っている方は、確実に好きだと思います!機会がありましたら、こちらもぜひ聞いてみてくださいませ。


ちょうどこの一席が終わった後、レインボーブリッジへ到着。

外に不思議なモニュメントを見つけ「あれはなんですか?」と聞く太福さんに、「長年乗っていますが、人が何をしている像なのかはよくわかりません」と答える船員さん。シャケの皮は食べる派だそうです(知らない方へ──そういう話だったんです)。


清水次郎長伝 石松三十石船道中

「清水次郎長伝」とは
清水次郎長という侠客の親分を描いた長〜いシリーズ。もともと講談だったものを、大正の時代に当時の人気浪曲師が節をつけて浪曲にしました。
いつも次郎長親分が出てくるわけでなく、その子分にもフォーカスを当てており、シリーズで聞くと群像劇を楽しむことができます。そのなかでも「石松三十石船道中」はとても人気のある場面。遠州森の石松という男が、親分の代わりに四国の金比羅さんへ向かう旅路のなか、船中の穏やかな風景を描いています。

森の石松は親分・清水次郎長に頼まれて、四国の金比羅宮へ代参することに。酒が大好きで色々やらかしてきた子分なので、道中禁酒を言いつけられ、まずここで一悶着。

その後無事出発しまして、道中船で出会った江戸っ子(神田生まれ)との掛け合い。清水次郎長の子分のなかで誰が強いか、順番にあげていく「言い立て」の場面が始まります。

さあ自分の名前が出てくるか!という石松の期待をよそに、江戸っ子で神田生まれのその男、なかなか石松の名前を出してくれません。
この船が品川の港(本当は伏見)に着くまでに、ちゃんと「石松」の名前は出るのかどうなのか?!──せっかくですから、そのあたりはご参加いただいた方のみぞ知る、ということにしておきましょうか(^^)

それにしても、二席とおして時間ぴったりに口演を終えることといい、船に乗ってる今の我々の状況に絡めたアレンジといい、浪曲師さんの臨機応変な話術・対応力にすっかり圧倒されたのでありました。

浪曲を知らなくても「森の石松」を知ってる(こともある)

ある程度の年代に限るのかもしれないですが、「浪曲?何それ?」「しみずのじろちょう?何それ知らん」という方でも、こんなフレーズをなんとなく耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「飲みねえ飲みねえ。飲んだらスシを食いねえ。」

「江戸っ子だってねえ。」「神田の生まれよッ!」

これが出てくるのが、「石松代参」のうち「石松三十石道中」なのです。
私も「神田の生まれよッ!」というフレーズはなんとなく知っていましたが聞いても「ふうん?」程度で、浪曲を聞くようになってようやく「元ネタこれかー!」と理解しました(笑)

参加してくださった方のなかにも、浪曲は聞いたことがなかったけれど、お父様が「森の石松」の大ファンなのでその名前は知っていた、という方がいらっしゃいました。一世を風靡したものは、こうして世代を超えていくのかとなんだか感慨深く感じたり……。

「清水次郎長伝」は全部通すと一日ではとても足りないほど長いシリーズだそうですが、タイミングよく、太福さんが全編通しで数ヶ月ごとに連続興行を行っているそう。

“かわいい男”・石松の話はすでに終わってしまいましたが、他の子分の話もきっと面白いでしょうし、こういうシリーズものは早いうちに参戦するにこしたことはありません。今回の「石松三十石船道中」も、その後の石松の運命を知っているかいないかでは、また味わい方が違うというものです……。

連続口演、次回は9月30日だそうですので、もしこれを読んで少しでも浪曲に興味を持ってくださった方はぜひお出かけくださいませ。


さて、長々とお送りしてまいりましたが、このあたりで終わりとさせていただきましょう。

最後は太福さんがよくやっているポーズで〆!ありがとうございました〜!

9月もイベントやります!

次回は文楽(人形浄瑠璃)を取り上げます。

文楽の義太夫は、浪曲と同じく語りと三味線を使った芸ですが、節も違えば三味線も、語る物語もまったく違う。芸能の成立時代も明治から江戸時代へと遡ります。

江戸時代というと一気に歴史感(?)が出て、小難しそう……と思う方もいらっしゃるかもしれません。が!そういう方こそ来ていただきたいのです。

文楽の役者さん、技芸員さんのお話はとてもわかりやすく面白いですし、今回はなんと、語りと三味線の体験までさせていただけることになりました!(三味線体験は21名限定、先着順)

習うより慣れろ。考えるな、感じろ!──そんな精神で、ふるくて・でも新しい芸能の世界に、楽しく出会える機会にしたいなと思っております。
たくさんの皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。

詳細・お申し込みはチケットサイトのパスマーケットからどうぞ👇👇


最後までお読みいただきありがとうございました。
また別の記事でお目にかかれますように。

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下心のハルカ

伝統芸能・伝統文化の輪を楽しく広げたい人。 Webライター/和のイベント企画 * さまざまなジャンルの和文化の魅力を発掘し、分かち合い、掘り下げていきたい。 * DRESSの記事はこちら→p-dress.jp/users/1939
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