攻めのまぜない

まぜない協会特別企画-攻めのまぜない-

こんにちは、まぜて食べるものをまぜずに食べる「まぜない協会」です。(Twitterはこちら→@mazenai_kyoukai)

はじめましての方に「まぜない協会」の活動を簡単に説明しておくと、当協会は「まぜそば」や「ココアクッキーミックス」、「麻婆豆腐の素」など、本来まぜて食べるものをまぜずに食べる活動をしている団体です。


ふだんはこのように、まぜたくなる衝動を抑えながら、まぜないことによってもたらされる味のグラデーションをみなさまにお届けしています。


まぜない協会も発足してから数カ月たったんですよね。ここらで一度初心にもどり、「まぜない」という営みについて考えてみませんか。


そもそも、「まぜる」とは「融合させる」こと。

逆にいえば、「まぜない」とは「分離すること」ですよね。


じゃあ「分離すること」とはどういうことか?

これは「分解すること」だと考えられますね。自然な流れです。


もう少し深めてみましょう。


「分解すること」とはなんでしょうか?


細かく分ける、バラバラにする、、身近に、自分の体でそんな現象がありませんか?



そうです。「分解すること」とは、「消化すること」と考えることができるのです。


「消化すること」とは、、、、





ということは、、、、、!?!?


「まぜない」とは「う○こ」をつくることなのではないか!!!!!

すでにつくられた食べ物をまぜずに食べるという受け身姿勢ではなく、みずから進んでまぜないことをすること、それがうんこをつくることだったのだ!!!


「まぜない」の真髄にたどりついてしまった気がしてきます。

そこで今回は、特別企画として「攻めのまぜない!~うんこをつくる!!~」を行いましたのでその報告をさせていただこうと思います!

しかしながら、先に結論を言いますと、実はまだうんこは完成しておりません(泣) 

ですので、報告というよりかは中間報告と捉えていただければと思います!!


もくじ
・準備 うんこをつくる仲間たち
・うんこへの道① 唾を吐け!!
・うんこへの道② 移動させろ!!
・うんこへの道③ 溶かしまくれ!!
・うんこへの道④ はたらけ酵素!!
・うん考察



準備 うんこをつくる仲間たち

うんこをつくる材料はこちら!

うんこの材料
・クエン酸ナトリウム
・炭酸水素ナトリウム
・キャベジンコーワα(ビオヂアスターゼ2000, リパーゼAP12 が含まれているもの)
・ポリ袋
・ポリエチレン手袋
写真には撮り忘れましたが、以下の道具もあると便利です
・鍋
・計量スプーン
・計量カップ


うんこにする食材を忘れてはいけません。今回は、カレーライスをうんこにしていきたいと思います!

みんな大好きカレー!!うんこにしちゃうぞ~!


さて、どうやってうんこを作っていくかですが、カレーライスを実際の消化の手順をなるべく再現することで、理論上はうんこを作ることができると思うのです!!胃液とか消化酵素とかね!

食べ物は "口→食道→胃→腸" を通って消化され、うんこになります。

それぞれの器官のはたらきを確認しながらうんこを作っていきましょう!


うんこへの道① 唾を吐け!!

たべものはまず、口に運ばれますね。まず最初に、口のはたらきを確認しておきましょう。

口は、歯で食べものを細かくかみ砕いて消化しやすくします。
また、唾液に含まれるアミラーゼという物質がデンプンを分解します。

実は食べていること自体が「まぜない」営みなんですよね。まぜない協会おそるべし。


それでは実際につくっていきましょう!

ポリ袋にカレーライスを投入し、細かくつぶしていきます。袋が破れると悲惨なことになるので、二重にしておくのをオススメします。


細かく砕いたら、唾液を入れます!ペッペッと唾を吐いてやりましょう!!

唾が足りないときには梅干をイメージするといいですよ!!すっぱいイメージが唾を生み出すそうです!!ぺっぺっぺっぺ!!

今回はライス(デンプン)が多いので、多めに唾液を入れました!

これで口は完了です!



うんこへの道② 移動させろ!!

口を終えたら、次は食道です。

しかし、食道のはたらきは食べ物を口から胃につなぐだけ。たいしたはたらきはありません!

ですので、食道のポーズでもかましてやりましょう!



うんこへの道③ 溶かしまくれ!!

食道を通った食べ物は胃にたどり着きます。胃のはたらきはたくさんあるのですが、まとめるとタンパク質の分解と、食べ物の酸性化です。

胃から分泌されるリパーゼという酵素でタンパク質を分解し、さらに胃液で食べ物を酸性にします。酸性にするのは殺菌するためです。

本来は、胃が動くことによって、胃液と食べ物をよくまぜ合わせるのですが、やはり「まぜない協会」なのでそこはまぜません!人類初!まぜずにうんこをつくる!!


それでは、胃を再現してみましょう!

まず、酸性の胃液をどうやって作るかですが、今回はクエン酸を利用します。お掃除で使ったりするので馴染み深いのではないでしょうか。薬局で購入することができます。

クエン酸5gを水200mlに溶かし、酸性水溶液を作ります。これでだいたいph=2 となり、胃液とほぼ同じ度合いの酸性にすることができます。

これをカレーの入った袋に入れます。


次にタンパク質を分解する消化酵素、ペプシンを投入したかったのですが、入手がむずかしかったため、断念。

代わりに利用するのが、キャベジンコーワαです!

キャベジンコーワαに含まれるビオヂアスターゼ2000という物質がタンパク質を分解してくれるそうです。(デンプンも分解)

キャベジンコーワαを6錠、カレーの中に投入します。

胃に入った食べ物は2~3時間ほどかけて消化されるそうなので、ここでも同じように2~3時間ほどおいておきます。さらに、人間の体温と同じぐらいのお湯につけておきます。

これで胃、終了!!


うんこへの道④ はたらけ酵素!!

胃の時間が終わると次は腸にうつります。

腸は本来、「十二指腸」「小腸」「大腸」にわかれます。しかし、今回は腸のはたらきに絞って扱っていきます。

腸の一番のメイン機能は、デンプン、タンパク質、脂肪の三大栄養素を分解することです。これらを分解する消化酵素が膵臓や小腸からたくさん分泌されます。

また、アルカリ性の腸液を分泌し、胃で酸性になった食べ物を中和するはたらきも担っています


消化酵素として使うのは先ほどと同じこちらのキャベジンコーワαです。キャベジンコーワαにはリパーゼAP12という、脂肪を分解する消化酵素も含まれています。

キャベジンコーワαだけでデンプン、タンパク質、脂肪をすべてを分解できてしまうのです!!

胃のときとおなじように、キャベジンコーワαを投入します。全部いれちゃいましょう!!!消化しまくれ!!


さらに、酸性になっている食べ物を中和するために、炭酸水素水酸ナトリウムを6.5gほど入れます。

これで食べ物はほぼ中和されました。

あとは、消化が終わるのを待つのみです。水分吸収ができていないのでハイパー下痢ですけどね。


以上で、「攻めのまぜない~うんこをつくることこそ真のまぜない」の報告は終了です!

冒頭にも述べましたが、結論から言いますとまだうんこはできておりません!!(そもそもうんこの定義がなんなのかという問題もありますが)

いまの状態としましては、

・臭いはほぼ無臭
・細かな粒子に分かれているが、消化がまだ完全とは言えない

という状態です。

うんこ臭が漂ってくると「うお~~!!うんこだ~~!!」とワクワクできるのですが、まだ臭っていないのが残念です。


最後に現状をふまえた上で、うんこ完全体に向け、考察をしておわりたいと思います!



うん考察

うんこになっていない原因として考えられる要因を考えてみました。

・酵素が足りない
・酵素のはたらきが不十分

今回使用した酵素は、キャベジンコーワαに含まれる「ビオヂアスターゼ2000」と「リパーゼAP12」です。

しかし、実際の人間の体内ではペプシン、トリプシンをはじめ、数多くの酵素がはたらいています。体内環境と比較すると酵素が足りておらず、消化が十分に行われなかったのかもしれません。

また、調べたところ、デンプンとタンパク質を主に分解するビオヂアスターゼ2000は、phが5~6のときによくはたらくことが分かりました。

しかしながら今回は、ほぼ完全に中和させ、さらにクエン酸と炭酸水素ナトリウムの反応で生じるクエン酸三ナトリウムが水素イオンを奪ってクエン酸にもどってしまうため、全体としてはphがもう少し大きくなってしまったことが考えられます。

そのためビオヂアスターゼ2000が十分なはたらきをしなかった可能性があります。


以上を踏まえた改善点として、別の酵素を用意する or さらにキャベジンコーワαを追加し、クエン酸をもう少し加え、酸性によせた上で様子を見ることを協会の活動に加えたいと思います!

第二回の報告をしばしおまちください!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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