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『ビジネスナビタイム動態管理ソリューション』にて大型車のCO2排出量を可視化しました


こんにちは、tatoです。
私はナビタイムジャパンのビジネスナビタイム事業にて、プロダクト開発を担当しています。

先日、当社のSaaS動態管理サービス『ビジネスナビタイム動態管理ソリューション』にCO2排出量表示機能を追加しました。

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近年、気候変動への懸念が高まる中、トラックによるCO2排出量の問題が注目されています。物流業界の急速な成長に伴い、その影響も増大しています。本記事ではトラックのCO2排出量を可視化する機能について紹介します。

背景

日本政府はパリ協定に基づき、2030年までに温室効果ガス排出量を2013年度比で46%削減、2050年に完全なカーボンニュートラルを実現するという国内目標を掲げています。
この目標達成のために、物流分野においてもグリーン物流や車両のEV転換が推進されています。また、排出権取引制度も整備され始めており、2023年10月には東京証券取引所に「カーボン・クレジット市場」が開設されました。
今後企業には温室効果ガス排出量の把握と管理が求められてくると予想されています。

機能

当社の『ビジネスナビタイム動態管理ソリューション』のCO2排出量表示機能では、運行前の計画策定と運行後の実績確認に利用できる以下の3機能を提供しています。

運行前に確認できる機能の画面

1.運行前に予想される排出量を知る
ルート検索結果を元に予想されるCO2排出量が表示されます。
これにより、最適な配送ルートを選択する際に、環境負荷を考慮した意思決定が可能となります。

2.運行前に異なる車種を選んだ場合の排出量の変化を知る
ルート検索結果を元に車種別に予想されるCO2排出量が表示され、異なる車両ごとの環境への影響を比較し、車両の変更を検討することができます。
例えば、4tトラックで運行予定だったが、荷物の積載率が低い場合には2tトラックに変更するなどしてCO2排出量を削減することができます。

1.と2.どちらの機能でも、最もCO2排出量が少ない場合に色をつけることでどの選択がもっとも環境負荷が少ないかを判別することができるようになっています。

運行後に確認できる機能の画面

3.運行後に実績を元に排出量を確認する
走行実績を元にCO2排出量を計算します。運行ごと、日ごとに企業が自社の環境負荷を把握し、改善策を導入するのに役立ちます。

具体的なCO2排出量の算出方法は、国土交通省の「物流分野のCO2排出量に関する算定方法」の燃費法を利用しています。
物流分野のCO2排出量に関する算定方法

CO2排出量を容易に把握するため、運行ごとに都度数値を入力する手間を省き、走行距離、事前に設定された車種の排気量、最大積載量から燃費法で計算することにしました。

これらの機能を組み合わせることで、現状を把握いただき、持続可能な物流戦略の策定の参考にしていただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。