平成の出来事が和歴で思い出せない病

皆さんは過去の出来事は和歴で覚えていますか? それとも西暦ですか?
自分の年齢や、中学3年生の時という覚え方の人もいるかもしれませんね。

私は大学受験で日本史を選択していたこともあり、江戸時代までの出来事は西暦で、明治時代以降は和歴で覚えました。その方が覚えやすいからです。

ただし和歴→西暦変換はできるようにしていました。
具体的には
・明治は1867年を加えれば西暦
・大正は1911年を加えれば西暦
・昭和は1925年を加えれば西暦
ただし年の途中で年号が変わっているので、12月24日までは大正のように覚えます。

これはのちに情報システム開発の際に、西暦・和歴変換のロジックを作るときに役立ちました。何度も言って恐縮ですが、昭和の終わり頃はまだネットはないのです。ちょっとした調べ物も大変で、先輩に聞いてもすぐ分かる保証はありません。個人の知識量がものをいいました。

ちなみにこの手の日付計算ルーチンを作る際には、各月の末日の情報や閏年の求め方なども必要になります。

まあこれはのどかな時代?の話で、今は自分でこのようなロジックは組まず、共通部品が用意されているでしょう。重複はムダですし、バグの原因になるだけですからね。

それはいいとして、私は平成になってから和歴で記憶することはさっぱりなくなりました。例えばチェロを始めたのは2003年9月からのように振り返ります。

私は国際派ではないし、意識して西暦派に変えた覚えはありません。平成も1桁の頃は和歴派だった気がします。だた西暦2000年が近づくにつれ、いやでも西暦を意識する機会が増えました

阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件は1995年でした。あのノストラダムスの予言の恐怖の大王が降りてくるのが1999年でしたし、情報システムは例の西暦2000年対応で大変でしたから。それまで西暦は下2桁で登録されていたことが多かったので、そのままでは1900年代なのか2000年代なのか分からなくなるアレです。

ドキュメントもすっかり西暦で記すことが多くなり、たまに元号を書く必要があると、今年は平成何年だっけ?なんてことも。

国際化の流れもあって、近年は役所の提出書類も和歴・西暦が選べるようになっているものがありますね。

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さて例によって余談です。
平成も残り少なくなってきました。
情報システムでは、明治は1、大正は2、昭和は3、平成は4のようなデータが保有されている例が多いと思われます。当然次の元号は5になります。
頭文字のM、T、S、Hで保有している場合もあるでしょう。次はおそらくどれともダブらないでしょう。どちらも記号と元号名の変換用のテーブルや部品が用意されているはずです。幸い改元日が予め分かっているので、日付妥当チェックの類は対応可能と思われます。

ただ新元号対応は事前に次の元号名が分かっていないと、そこは仮置きでテストするしかありません。画面表示とか帳票出力の類ですね。例えば未来人の言う「安始」で仮置きするとか。(某巨大掲示板の見過ぎですね)

悲惨なのはテーブルや共通部品を使わずに、個々のプログラムでハードコーディングしている場合です。共通化する余裕なんかなっかたなんて経緯のシステムは、腐るほどありますからね。

担当者には頑張って下さいと応援するしかありません。

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