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余命1ヶ月だった私へ~迷走編②~

胸を切るのはいやだ、絶対にいやだ!

という頑なな思いが、沸き起こってきました。
要は、ガンそのものが消えれば良いのだ。
そうなる治療方を探せば良いのだ。
これは、チャンスだ!ガンを消して、新しい自分に生まれ変わるんだ!
こんな気持ちで、手術を拒否した私の、代替医療を探すことになりました。今から思えば、世紀の大迷走の始まりです。

はじめは、福岡県内某所のビワ療法。次に八王子市に引っ越し、医師が行う免疫療法&漢方内服、また福岡に戻っての温泉&エネルギー治療、また東京に戻っての細胞デトックス治療、波動療法など。この間にも、玄米菜食、ゲルソン療法、エドガーケイシー療法などなど、体に合うかも、と思われることを次々試して行きました。

しかし、何一つ上手く行きません。
こうしてる間にも、左胸のガンはしだいに大きくなっていきます。
両親は、言いたいことは山のようにあったでしょう。もともと母も乳がんで、手術と抗がん剤治療を受けており元気を取り戻していました。いいかげんに夢みたいなことは諦めて、はやく普通の治療を受けて欲しいと願っていたことでしょう。
ですが、私はすべて無視しました。
病院での治療を受けたくないという私の気持ちを、なぜ分かってくれないのか?
そればかりに不満が溜まっていました。
今に見ていろ、必ず代替医療で治してやる!
まるで何かに復讐するかのように、闘志を燃やしていました。



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