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インタビュー

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ナクソス・ジャパンが取材したアーティストへのインタビュー記事です。
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記事一覧

「悲しみの違いを演奏で表現したものが、音源にそのまま収録されている」──椿三重奏団の新境地『偉大な芸術家の想い出に』リリース記念インタビュー

「悲しみの違いを演奏で表現したものが、音源にそのまま収録されている」──椿三重奏団の新境地『偉大な芸術家の想い出に』リリース記念インタビュー

高橋多佳子、礒絵里子、新倉瞳が奏でる重厚でエモーショナルなアンサンブル
 ピアノの高橋多佳子、ヴァイオリンの礒絵里子、チェロの新倉瞳によるトリオ「椿三重奏団」の最新アルバム『偉大な芸術家の想い出に』が、9月20日にリリース。12月8日よりApple Music, Spotifyなどでのグローバル配信が順次開始されました。
 リリースを記念して、アーティスト3氏にインタビューを行いました。選曲の理由

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鈴木大介が8弦ギターで挑む新境地!『浪漫の薫り』リリース記念インタビュー

鈴木大介が8弦ギターで挑む新境地!『浪漫の薫り』リリース記念インタビュー

8弦ギターで紡ぐシューベルト、ショパン、メンデルスゾーン──ロマン派作曲家たちの夢のまほろば
 2018年以降、世界で活躍する才能あるアーティストの作品を次々と配信解禁。
 DSDレコーディングをポリシーとし、高品位な録音を世に送り出し続けているアールアンフィニ・レーベルから、日本を代表するクラシックギタリスト、鈴木大介の最新アルバム『浪漫の薫り』がリリースされました。
 8月にCD流通と一部配信

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「ブラームスは特別な、同時にとても畏れ多い作曲家」──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』黒川侑 & 久末航 インタビュー

「ブラームスは特別な、同時にとても畏れ多い作曲家」──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』黒川侑 & 久末航 インタビュー

新進気鋭のアーティスト2人の挑戦──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』
 2018年以降、世界で活躍する才能あるアーティストの作品を次々と配信解禁。
 DSDレコーディングをポリシーとし、高品位な録音を世に送り出し続けているアールアンフィニ・レーベルから、待望の新譜が7月19日にリリース。10月20日からは全世界配信がスタートしました。
 日本音楽コンクール第1位受賞の新進気鋭のヴァイオリ

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レコーディングで一番大事なのは「●●●」──チェンバロとハープを操る二刀流プレイヤー・西山まりえが語る「録音活動」の極意と現在地

レコーディングで一番大事なのは「●●●」──チェンバロとハープを操る二刀流プレイヤー・西山まりえが語る「録音活動」の極意と現在地

 チェンバロとヒストリカル・ハープ、2種の古楽器を自在に操る稀有なプレイヤーとして活動し、たくさんの音楽ファンから愛され続けている西山まりえさん。
 2023年10月13日、OMFレーベルより、待望のニューアルバム『ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』『バロック・ハープの真髄』がデジタルリリースされました。

『ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集

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【全文公開】『ヴォーン・ウィリアムズは“ノブレス・オブリージュ”の精神の持ち主でした』──ヴァイオリニスト・小町碧 アルバム発売記念インタビュー

【全文公開】『ヴォーン・ウィリアムズは“ノブレス・オブリージュ”の精神の持ち主でした』──ヴァイオリニスト・小町碧 アルバム発売記念インタビュー

10代の頃よりロンドンを活動拠点とし、ヴァイオリニスト、作曲家、研究者、翻訳家、ライターとして、イギリス音楽の探究を中心に幅広い活動を続ける小町碧(こまちみどり)さん。

2017年に、イギリスの作曲家フレデリック・ディーリアスをフィーチャーする「ディーリアス・プロジェクト」を実施。翻訳書の出版、アルバムのリリース、演奏会の開催など多彩な活動で日本の音楽ファンを驚かせた小町さんが、2022年に新た

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『大切な役割を神様から与えてもらったことに深い感謝の気持ちがあります』 ― バッハの無伴奏ソナタ&パルティータを20年ぶりに再録音した戸田弥生さんのお話

『大切な役割を神様から与えてもらったことに深い感謝の気持ちがあります』 ― バッハの無伴奏ソナタ&パルティータを20年ぶりに再録音した戸田弥生さんのお話

4月に20年ぶり2度目の録音となる2枚組大作「J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」をリリースした戸田弥生さん。発売前から期待値の高かった本作だけに、すでにさまざまな絶賛の声をいただいています。

今回は戸田さんご本人に、本作の制作やレコーディングという仕事に対する思い、そして演奏家としての矜持とも言える言葉を伺うことができました。ぜひ下のリンクからアルバムを聴きながらお読み

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シエナ・ウインド・オーケストラのトロンボーン奏者、郡 恭一郎さんの新録音!ニューアルバム「エタンセル」についてお話を伺いました

シエナ・ウインド・オーケストラのトロンボーン奏者、郡 恭一郎さんの新録音!ニューアルバム「エタンセル」についてお話を伺いました

シエナ・ウインド・オーケストラなどで活躍するトロンボーン奏者、郡 恭一郎さんが最新アルバム「エタンセル」をリリースしました。
スパークの大作「トロンボーン協奏曲」、トロンボーンで奏でるストラヴィンスキー「プルチネッラ組曲」やトランペットで有名な「ヴェニスの謝肉祭」を収録。かなりの高い技術を要求される難曲に挑戦した意欲作になっています。郡 恭一郎さんの心意気が伝わるような重厚なサウンドと、見事にサポ

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結成20周年を迎えた女性金管楽器アンサンブルの先駆け「ブラスアンサンブル・ロゼ」にニュー・アルバムについて話を伺いました

結成20周年を迎えた女性金管楽器アンサンブルの先駆け「ブラスアンサンブル・ロゼ」にニュー・アルバムについて話を伺いました

女性金管楽器アンサンブルの先駆け、「ブラスアンサンブル・ロゼ」の記念すべき20周年アルバム「Brass Ensemble ROSE with You」がリリースされました。美しい響きと緻密なアンサンブルでファンを魅了してきた「ロゼ」。今作は、王道というべきエヴァルドをはじめ、「モルダウ」をモチーフとした珍しいハープとの六重奏曲など彼女らのこだわりと魅力が詰まった内容になっています。

このこだわり

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日本が誇るユーフォニアム奏者・外囿祥一郎さんに、ニューアルバム発売を記念して伺ってみた話

日本が誇るユーフォニアム奏者・外囿祥一郎さんに、ニューアルバム発売を記念して伺ってみた話

桁違いの技術と表現力を駆使して、ソロやさまざまなアンサンブル、指導活動やYouTubeチャンネルまで、幅広い活躍でユーフォニアム界をリードし続けるスーパー・プレイヤー、「世界のホカゾノ」こと外囿祥一郎さんが、ニューアルバム『リアル・ユーフォニアムIV 波の綾』(MClassics)をリリース! ご自身がライフワークと位置付けるシリーズ「リアル・ユーフォニアム」の最新作です。
※下のリンクからすぐに

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東京交響楽団首席トランペット奏者・佐藤友紀さんがジブリアルバムをリリース!

東京交響楽団首席トランペット奏者・佐藤友紀さんがジブリアルバムをリリース!

東京交響楽団首席トランペット奏者やソリストなどで活躍著しい佐藤友紀さんがソロ・アルバム「いのちの名前」をリリースしました。
「だれが聴いても、心温まるトランペット作品集を!」というコンセプトのもと、本アルバムでは久石譲のジブリ映画音楽を中心に、誰もが知る名曲ばかりをセレクトしています。

トランペット奏者はもちろん、その他の金管奏者だけでなく、ジブリファンにも魅力的なこのアルバムについて、お話を伺

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NHK交響楽団首席トランペット奏者長谷川智之さん、待望のソロ・デビュー!

NHK交響楽団首席トランペット奏者長谷川智之さん、待望のソロ・デビュー!

※記事中のアンダーラインの語句をクリックすると関連作品の一覧にジャンプします

NHK交響楽団首席トランペット奏者、ソリストとして活躍する長谷川智之さんの待望のデビューアルバムがリリースされました。

トランペットの定番レパートリーであるオネゲルやエネスク、高い技術を要求されるビッチュやベーメ、そして独特の色彩感が美しい珍しいヴァイオリンとの三重奏曲。定番から珍しい曲まで非常に中身の濃いアルバムと

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ジョスカン・デ・プレ没後500年──ヴォーカル・アンサンブル カペラ全集一挙配信開始

ジョスカン・デ・プレ没後500年──ヴォーカル・アンサンブル カペラ全集一挙配信開始

古楽演奏家・花井哲郎により1997年に結成された中世・ルネサンス専門の古楽声楽グループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」。

つねに古楽の世界で注目と尊敬を集め続けている彼らが、2009年より10年以上をかけて取り組んでいるのが、ルネサンスを代表する天才作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲全曲録音プロジェクト。
ジョスカン・デ・プレ没後500年にあたる本年、ついに配信が解禁となりました。2021年

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クラシック・ピアニストが自力でアルバムを企画して録音して編集してリリースしてみた話

クラシック・ピアニストが自力でアルバムを企画して録音して編集してリリースしてみた話

アーティストがオリジナル・レーベルを立ち上げ、自分でレコーディングからマスタリングまで全行程をDIYしてアルバムを制作するのは、イマドキ決して珍しいことではありません。

けれど「クラシック音楽」……しかもベートーヴェンのピアノ・ソナタに取り組むようなオーセンティックな「クラシック・ピアニスト」となると、録音から音源の編集までひとりでやる人は相当レア。……というより「皆無」なのではないでしょうか。

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【インタビュー】ドイツ・バイエルン放送が仕掛ける「デジタル・オンリー」という新たな試み

【インタビュー】ドイツ・バイエルン放送が仕掛ける「デジタル・オンリー」という新たな試み

ドイツ・バイエルン放送(Bayerischer Rundfunk、通称:BR)がクラシック音楽レーベル「BR-KLASSIK」を設立したのは2009年のこと。以降10年に渡り、放送局傘下のオーケストラのライブ録音を中心に100を超えるアルバムをCDとしてリリースしてきました。音楽監督マリス・ヤンソンス指揮によるバイエルン放送交響楽団の「ベートーヴェン:交響曲全集」は、今でも同レーベルのベストセラー

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