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夢のような夢か

2017年6月9日
Theピーズ30周年、日本武道館ライブに行ってきました。
1日たった今でもまだ夢の中のよう。
ずっとちっちゃなライブハウスで観ていたおじさんたちが、あんな大きな会場を人でいっぱいにして。あんな大きな会場でも届く音楽は変わらなくて。

ライブ中ずっと楽しそうにしていたはるさん。ちょっと照れくさそうに笑う顔を観ると本当にこちらが幸せな気持ちになった。

ピーズが武道館でやると知ったとき、絶対行かなきゃと思った。使命感に近いものだった。
だってわたしのちっぽけな人生の中で一番苦しくて逃げ出したくてたまらなかった時に、なんとか生きのばせたのはピーズがいたからだ。ピーズがいなかったらリタイアしてたかもしれない。やっぱり自分にはできないかもって。
だけどそこで踏ん張れたから今のわたしがいる。リタイアしなかったおかげで仕事も続けられている。
恩返しをしなくては
そう思った。武道館、埋まると心のどこかで思ってはいたけど不安もあった。だって普段地元のライブは200人のキャパでやってるよ。ソールドアウトしないことも珍しくはないよ。そんなバンドがキャパ約1万人の武道館。はるさんが決意した一世一代のライブ、応援したい。武道館でお礼代わりの声援を送りたい。そう思ったのだ。

だけど結局、終わってみればこちらからのお礼どころかピーズからもらったものが多すぎる。前述したはるさんの表情、そんなはるさんを微笑みながら見つめるアビさん、少し後ろで二人を見守るシンちゃん。三人の姿がそれぞれ愛おしくてあったかくて、持ちきれないくらいの多幸感。まいったー。応援なんてあつかましい。一生ピーズというバンドには支えられっぱなしになるのだ。

ライブ本編も文句のつけようがない素晴らしさだった。前日まで、一曲目はなんだろう、終始泣きっぱなしだな、と想像を巡らせていたけど、終わってみれば案外泣かなかった。ステージにいるのはいつも通りの三人だった。はるさん、黒Tシャツにカーキのパンツ。なーんにも変わらない。そしてジェットコースターのようなセットリスト。バラードの余韻ゼロ。笑
まぁ一曲目がまさかの“ノロマが走っていく”で、聴きたい曲のひとつだったのでさすがに涙があふれた。でもすぐ“トドメをハデにくれ”でテンション上がってひっこんだ。笑
他にもバラードには潤まされたり、ピーズのライブでしか叫べないようなことを皆で言ったり。あっという間の3時間だった。
さすがにWアンコールの“グライダー”には泣かされた。アビさんのイントロで客電が一斉に灯り、まぶしいくらいの光に照らされる超満員の客席。二階のさらに奥にも立ち見のお客さん。それを噛みしめるように見渡すはるさん、アビさん。曲と相まって本当にうつくしい光景だった。涙が止まらなかった。今までライブハウスも、アリーナも、ドームも、野外フェスも参加したことがあるけれど、間違いなく今日が一番素晴らしい景色だった。
「30年前も、30年先も」
はるさんは最後そう歌った。これからもピーズの曲と生きていく私や、隣で泣きっぱなしだった友人、満員のお客さんにどれだけの希望になったか。ギリギリのところをなんとか生きのばし続けてきたわたしたち。こんな素敵な時間を過ごせて、みっともなく生き続けるのも悪くない、思った。

それにしても、はるさんも言っていたけど、ファンの皆さんは普段どこにいるんだ。どんな仕事してるんだ?スーツの男性もチラホラいたし、ちゃんとまともに社会人やってるんだろうなぁ。それでもピーズなんか聴いてるんだから世の中ってこわい。(自分は棚にあげる)
大酒飲みの社会不適合者さんたち、ありがとう。一人じゃないんだな〜って勇気が出ました。笑

わー、やっぱり長くなってしまった。言いたいことはたくさんあるんだけど、1日たってもうまくまとまらない。また思い出したら付け足そう。本当に本当に幸せな時間でした。ありがとうございました。

やっとハッピー!