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わたしと東京②

前回はなんだか東京との馴れ初めみたいな記事になってしまいましたが、今回は最近のわたしと東京という場所について。

社会人になってそれなりのお金をいただくようになってから、東京までの移動手段は新幹線が中心になりました。実は新幹線が大好きです。きれいな車内も、車窓の景色も、よっぽど天気が良くないと見られない富士山も、字幕ニュースも、苦いコーヒーも、スジャータのカチカチのアイスクリームも好きです。
そうなるとipodから流れるBGMも変わります。そう、「ビーーアンビシャーーンス♩」です。非常にわかりやすい。
大学生時代に東京にいた友人たちは、就職先の関係で地元に戻ってきたり他の場所へ行ったり、もうほとんど残ってる人はいません。そのため、この数年間は東京へ遊ぶことを目的に行くことはありませんでした。ディズニーランドへ向かうときだったり、舞台を観に行くときだったりの通過点だったな。

こんな状況の中、久しぶりに東京へ遊びに行きました。やっと本題。
(回りくどすぎる……)
先程東京に残っている友人はほとんどいない、と話しましたが、その数少ない友人に会うのが主な目的。

1日目、友人は用事があるため合流は夕方予定。それまで、暇だからと日帰り上等でついてきた母とソラマチへ。スカイツリーの想像以上のデカさと、天気の良さにテンション上がった母の提案でスカイツリーにのぼることに。
完成して3周年らしいのだけど、未だにのぼるには1時間かかった。おそろしい。
下界に(笑)降りてきたら、スカイツリー真下にビアガーデン。

日曜真昼からビール。ダメ親子。
ちなみに多数の若者たちがBBQやってました。イケイケ女子グループがシャンパンあけてたり。キングサイズのベッドに寝そべってお酒飲んでたり。なんだよ都会だからって……勝ち組かよ……
母と昼食をとり、新幹線まで見送って、再びソラマチへ戻る、も、落ち合うはずの友人と連絡とれず。嫌な予感。その後もメッセージは既読すらつかず、ついに目的地へ。

さては寝たな。

もし事件に巻き込まれたら?と一抹の心配もするが、多分寝ている。伊達に長年付き合ってないぞ。一度回ったソラマチをもう一度歩き、ひたすら連絡を待つ。そして30分後、予感は的中した。……無事ならよかったけどさぁ。
友人が着くまでのさらなる1時間、ついにやることがなくなり(ソラマチ二周した)、ふてくされてカフェでジンジャーエールを飲む私。日曜の午後、みんな楽しそうにおしゃべりしていて、ひとりぼっちの自分だけ気分が落ちる。友人にもそっけないメッセージしか返せなくて自己嫌悪。当時、色んな友人から結構ダイナミックな遅刻(しかも時間まで連絡なし)されることが続いたのでイライラしてしまったのよね〜〜。今回会えることをとても楽しみにしてたから尚更。

そんなモヤモヤした気持ちを抱えながらぶすくれていた私の目の前に、見知らぬおばさんが座ってきた。いわゆる相席である。

突然のことにびっくりする私。いや確かに席空いてるけどさぁ。コーヒーとサンドイッチを抱えて満面の笑みを向けられたら何も言えない。というかあっけにとられて何も言えなかった。

そして携帯を眺める(個人的に気まずくてそれしかできなかった)私の目の前でサンドイッチをむさぼるおばさん。めっちゃ早い。アイスコーヒーもあっというまに飲み干す。なんならコーヒーの氷を一瞬口に含んで、またカップに吐き出す。このへんから「アレ?」とちょっとした違和感を感じる。すると、おばさんが店員さんを呼び止め何か話しかける
。聞き耳を立てた訳じゃないけど、当然会話は聞こえる。と思ったら

英語喋ってる。

顔立ちは違和感なかったので、日本人だと思ってた。さっきから感じてた違和感の正体はこれか!とこっそり納得。食事でのふるまいだけでも日本人と海外の方の違いが出るものだと思った。

妙にすっきりしたわたし。なんか面白いなぁ〜と思っていたら、唐突に目の前にお水が置かれる。

???

わたしが?マークでいっぱいになっている間に、おばさんの前にもお水を置く店員さん。どうやら、というかそうしてくれるのが自然なのだが、おばさんが水を頼んだため同じテーブルのわたしにも持ってきてくださったのだ。
顔を見合わせたわたしとおばさん、爆笑。店員さんポカンとしてる。
「相席してるんですよ」と説明したら納得していました。なんか引いてた?リアクションに困ってた(笑)
そうしたら、さらに店員さんに何かをアピールするおばさん。わからない店員さん。ジェスチャー的にストローかな?と確認すると、おばさん笑顔。無事もらえたストローでお水を飲んでいた。
あーよかったなぁ、面白いこともあるもんだとホクホクしていたら、
「Japanese?」とおばさんが話しかけてきた。

英語きた……

わたしの最後の英語体験なんて、たぶん大学の基礎科目だぞ!?ゆうに5年は話してないぞ!!?と焦りつつ、「イエス…」と答える。
わたしの底辺レベルのリスニング力によると、おばさんは台湾人で東京に遊びに来ており、出発のバスまで時間があるから食事を取りに来たそうだ。
…たぶん。(不安しかない)
そんなわたしは「My sister goes to 台湾.」「I wanna to go there.」というスーパーシンプルかつ激しくどうでもいい情報を伝えるのが精一杯だった。英語できないことに結構マジでヘコんだ。それでもおばさんは席に座ってきた時と同じ、にこやかな笑顔で聞いてくれた。

再び一人になったわたしは、なんだか面白い出来事だったなぁ〜と機嫌が上向いてきた。友人ともすっきりした気持ちで会うことができた。ありがとう台湾のおばさん。英語うまく話せなくてごめんね。

そんなこんなで2日目。
友人と遊ぶ予定だったのだが、授業があったらしく、まさかのひとりぼっち再び。三たび?
まぁ仕方ない。
今日の目的は代官山のココア専門店と、渋谷。後者はお察しください。
荷物もあるので、ひとまず渋谷のロッカーぶちこむか〜と思ってたら緊急事態。

渋谷駅広すぎ。

半蔵門線→銀座線の移動が果てしなく遠いんですけど!?ロッカーもどこに預けるのが良いかわからないんですけど!!?平静を装いながら軽くパニック。まぁ銀座線で東京駅向かう予定だからとりあえずそっちに向かおう!あっ階段登れば銀座線の改札だ!

ロッカーがない

わたし、心折れかける。
ここまで来た意味ッ!
ひとまず引き返して人の流れに乗っていく(ほぼ投げやり)と、山手線中央改札に着く。ロッカーあり。
もうここでいいや、と適当にぶちこむ。
ロッカーに割と時間をロスしたため、ココア屋さんの開店時間には間に合わなさそう。元々代官山まで歩くか電車を使うか迷ってたんだけど、どうせ間に合わないんだから歩いてみようかなとGooglemapを起動。

現在地検出が全く安定しない。

わかります?あのフワッフワっと現在地マークが横に移動し続ける現象。それいつ止まんねん!みたいな。
iphone片手に固まるわたし。地図を読むのも下手な人間なので、早々に諦める。またメトロへの果てない道へ戻る。
これがまた遠い。すごい地下まで行かされる。スムーズに歩いたら到着時刻一緒くらいじゃね?というレベル。知らんけど。
代官山は各駅しか止まらんことを知らず、すんでのところで急行から降りるハプニングもあり、なんとか代官山着。

そもそもなんで代官山のココア屋なのかというと、某村上くんが某ヒルナンデスで飲んでいたからです。単純です。
事前にメニューなどもリサーチし、いざココア!と意気込んで向かうと、衝撃の事実。

開店時間30分遅くなってる

うそだ!まだ20分くらい開かないじゃんか!!店の前で固まるわたし。仕方なくぶらぶらすることに。ふらーっと服屋に入り、店員さんに話しかけられドギマギし、を繰り返して(田舎者)やっと開店時間。

アイスバナナココア、美味しかったです。
ちなみにこのココア屋さん、お客さんがかく感想ノートが置いてあったんだけど、見事に関ジャニファンばっかりで笑った。VTR出てたのは村上くんだけだけど、わざわざ“◯◯担の”とつけて名乗るのはなんなんだろう。別にどうでもいいけど。あとあまりにヲタくさい落書きとかコンビ厨な発言かましてるメッセージとか書くのほんとやめてほしい。ヲタはどんな媒体においても、一般の人の目にも触れられることを常に想定して発信しなければならないと思うんだぜ…。

代官山の主な目的を達成したあとは、興味があったログロード代官山へ!
なんとか持ち直したGPSちゃんを頼りに歩きます。

10分ほどで到着。
しかし悲しい現実が。

場違いすぎた

そこにいるのはテラスで体に良さそうな飲み物や食べ物を頬張り、値の張りそうな衣服を身に纏い、お上品なおオーラを醸し出していらっしゃる老若男女でした。かたや4000円のサンダルにアウトレットのリュック、歩いてわりと汗だく。

場違いすぎた。

圧倒的階級の差にふるえながらも、せっかく来たのだからとお店に入ると、ピアス¥20.000の札。

場違いすぎた

大事なことなので三回言いました。
小物棚の前で固まるわたしの横で、真っ青なワンピースに黒いエプロン柄が描かれた、まるでアリスのような格好の女の子(推定2歳)が無邪気にはしゃいでいた。彼女の向こう側に見えるのは、壁に飾られたシャネルのショルダーバック。

帰ろう……。

なんだかトドメを刺された気分になって、わたしはログロードから脱出することを決心した。ここはわたしが居るべき場所ではなかったのだ。格差社会の現実を見せつけられた気分になった。生まれながらの勝ち組って存在する。

その後、歩いて渋谷へ。携帯用充電器があるゆえの余裕。20%切ったら充電しようと思い、人であふれたセンター街を抜けてようやく目的地へ。よし、今から発掘作業(※お察しください)だし今のうちに充電しよう。そう思った瞬間、充電器を思っきり落とす。
あ…と嫌な予感。そしてコードを接続してみると

反応なし。

テンプレ通りの展開でも焦る。現在午後1時。充電20%。焦る。渋谷の真ん中しかも目的地の目の前で焦る。どうする俺!?とパニックになりながら辺りを見回すと、救世主が鎮座していた。
そう、サンマルクカフェ。
藁をも掴む思いで飛び込むと、ありましたコンセント!!!!!!!!ありがてぇ!!!!!!感激に胸を震わせながらアイスコーヒー。歩いて喉渇いてたしちょうどよかった。と思おう。
そしてまずは充電器ちゃんをコードにつないでみる。反応あり!ウォォォ!
試しに携帯にもつないでみる。充電できる!よかったー!!!
しばらく携帯の充電をさせてもらって、ようやく心の余裕をもって目的地へ。色々ココロ揺らぎましたが、数点買って満足。

まぁあとはヒカリエ向かう途中のスクランブル交差点を渡ってる途中でipodから『あ、る、こー♪あ、る、こー♪(さんぽ)』が流れてきて笑ったこととか、新幹線のチケット買おうと思ったらお金が足りなくて半泣きでセブン銀行探して東京駅さまよったとか、新幹線自由席の隣がゆかいな大阪のおばちゃんだったりとか、最後まではちゃめちゃな旅だったけど、楽しかったー!本当にテーマパークみたいな街だわ。いろんなキャラがいて、いろんな展開が待っている。

ハプニング詰め込みすぎて読みにくかったらすみません。せわしないと自分でも思う。そろそろしっかりしたい。
今度はログロードにもビビらないような大人になってリベンジしたい!目指せ良い女。ありがとうございました。