見出し画像

三連休最終日。
締めくくりにふさわしい、素敵な舞台をみてきました〜

六本木歌舞伎・地球投五郎宇宙荒事。
クドカン脚本の新作歌舞伎でした。
※以下ネタバレ含みます。

ざっくり言うと、“江戸時代版のスターウォーズ”

でっかいお椀(※UFO)に乗って江戸に襲来し、人類滅亡を企む“えいりあん=駄足米太夫(参考:ダースベーダー)”と、民衆のヒーロー・人気歌舞伎役者との因縁と戦いを描いております。

ね、すでによくわからない。笑

しかも脚本がクドカンとあって、小ネタが多いこと!加藤清史郎くん(めちゃくちゃ大きくなってた)の子ども店長弄りや、海老蔵さんブログ更新しすぎネタ・おーいお茶CMネタなど。でも役者さんも演技がナチュラルすぎて、アドリブなのか台本なのかよくわからないことが多かった。
一見清楚そうな女が実は口が悪くて横柄だったり、執拗に見下される人が出てくるところも、とてもクドカン臭がしました。人々が集まってる時に、一人の女性がおーいお茶のペットボトルとしるこサンド持ってたり、そこいる!?みたいなほんとに小さいネタがあるのも。笑

最初は、現代の二人(海老蔵さんはおなじみサングラスと灰色のパーカー!)が楽屋で化粧をしながら今回の話の構想を練る……というのもよかった。これからどうなるか展開がわかりやすいし。歌舞伎のメイクが一から作られていくところが見られてワクワクした!獅童さんの乱暴でチンピラみたいなキャラ設定も楽しかったな〜。クドカンに弄られるタイプです。笑

二人とも初めてお目にかかったんだけど、存在感の大きさがすごかった。前述のように、初めは普通の服を着て登場するのだけど、「おお……おっきい…」と思わずぼやいてしまった。物理的なことではなく。特に海老蔵さん、オーラがものすごかった。圧倒的だった。言葉にはうまくできないけど、スターってこういう人なんだな…!って思った。一方獅童さんはチンピラみたいに叫んで出てきたけど、それでもウワーッて鳥肌たったもんね。わたしが今までみていた、浮世絵で描かれている歌舞伎役者たちの力強さや大らかさ、迫力が目の前で感じられる喜び…!!
思わずこの浮世絵を思い浮かべました。

市川団十郎の竹抜き五郎

マニアックな話ですみません。笑

現代の二人の会話はテンポよく、ほんとに楽屋裏で話してそうなユルい雰囲気でした。まさか歌舞伎を謳う場所で、ヴェルサーチやらエビアンやらスタバやらという言葉を聞くとは……
終盤のクレーンに乗って登場とかドライアイスの煙とか、最終的にウルトラマンvsガンダムみたいになっちゃうとかは衝撃だった。新作にも程があるなと思う笑

少し、ちゃんと歌舞伎の話もしよう…
とても今更だけど、わたしは歌舞伎に詳しいわけじゃないです。興味はとてもありますが。大学の時に一度、教養科目で観に行ったくらい。(あれも楽しかった〜)
そんな歌舞伎素人でも充分堪能!立ち回りや睨み、台詞の言い回しなど思わず成田屋!と叫びたくなるような迫力あるものでした。移動する時の、裾を擦るしゅるしゅるという音が好き。三味線でのダースベーダーのテーマは笑った。

とにかく笑って、でも歌舞伎の本来の魅力も感じることができて大満足でした〜。やっぱり舞台が好きだな。生って良いね。機会があれば、村上くんの一人舞台のことについても書きたい。