上京。単独。装備無しだったわたしと、コミュニティ

ひとりで上京してきて、誰も友達はいなくて、仕事は大変で、職場に友達はいなかった。いたとしても、それはあくまで先輩後輩の関係でしかなかった。

不思議なことに、家と会社の往復でも人のつながりはできるらしい。飲み会の幹事だけが共通の知り合いであとは初対面みたいなやつで、知り合いができたりもした。

まぁ、好きな人ができたりもした。とにかく心の拠り所がないひとりぼっちの東京で、その人に凄まじく依存していた時期もあった。

なぜ依存していたか。どうもその時、ひとりぼっちが怖かったらしい。地元にはたくさん会える人もいる。家族もいる。でも、東京にはいない。はじめてウェブデザインに触れて、私は何もできない。お金もない。この先やってけるのか?という不安しかなかった。その不安を一時的に忘れさせてくれるのがその人といる時間だった。

そんな生活を一年弱続けて、ふと、とある勉強会に行った。コミュニティ主催の勉強会…というよりもくもく会だった。もくもく作業して、終わったら懇親会で軽く飲んで…というやつ。よくあるやつだった。そんなの、どこにでもあるような会だけれど、ひさびさに恋愛関係や職場の関係のない人と話すという体験がやたらと楽しかった。そこで、外に出ると楽しいことがあると覚えた。また、コミュニティつながりで交流を増やすのは楽しいことだとしった。

そして、色んな会に顔を出した。もちろん、肌感で合わないなーとおもうコミュニティもたくさんあった。ウェブデザイナーの下っ端をしていた頃は入ってこなかったけど、エンジニアの「転職」が気軽に行われている風潮もコミュニティを通じて知ったし、実際に転職のマインド面でのきっかけでもあった。

転職してからは、流れに身を任せて外での活動をしている。外にたくさん居場所ができた。ツイッターもあるし、もうひとりでいてもひとりぼっち感は感じない。まぁ、書いてるのがクリスマスという文脈でいうとあれだけれど、クリスマスは本来ゼロサムゲームではない。誰かが幸せになって誰かが不幸せになってバランスがとれるようなイベントではない、は、ず。

人とのつながりができると、考え方の幅が広がる。何にもできないウェブもデザインも未経験の自分には、とうぜん目の前のことしか見えない。けれど、それを乗り越えてやってきている人がリアルに近い年齢で存在していて、話を聞くと、すこし先のリアルな未来として見える。それが割と明るかった場合、すごくモチベーションになる。なので、今お先真っ暗だという人は、外の世界に出てほしい。血眼になって探せば、受け入れてくれるであろうコミュニティは存在する(もちろん、多少の身内ノリはあるが、自然なものなので気にする必要はない)。

ひとりぼっちで東京に出てきて、友達も少ない、技術もお金も人脈もない、ただひたすら目の前のことをこなしていていいのだろうか?誰かと話したい。

そんな人がいて、悩んでいるなら、わたしに声をかけてほしい。いま、あなたとわたしは「発信者と受信者」の関係だ。受信者と発信者の間には依存関係がある。わたしは、この記事を開いて、ここまで読んだあなたのためにこの文章を書いている。みんなのために書いてるわけじゃない。同じ環境にあるあなたに書いている。わたしは友達になるし、人とつなげることもするし、相談にも乗る。

ぜひ、お待ちしてます。
ツイッターは@nayucolonyです。

この記事は初めて東京でできた居場所であるdark(や、冷静にみて名前やばいな)というコミュニティのアドベントカレンダーの記事です。みんないい人です。最近顔出してませんが、今後とも何卒よろしくお願いします。

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