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新型コロナに感染していた話。ホテル隔離生活の一部始終。

💡このnoteの目的

このnoteは東京都世田谷区在住27歳男性(同居人あり)がコロナにかかるとこうなる、というサンプルケースです。日々感染者数が減っているとはいえ、明日かかるかもしれない「得体の知れない」新型コロナウイルス感染症にかかったときの暮らしについて少しでもイメージを持ってもらえたらと思って書いています。

📈諸症状の経過について

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▲健康観察データ。真ん中のピークがDay0

Day -7:普通の暮らし

Day -6:倦怠感。前日にロングミーティングとトレーニングをこなしていたので疲れがとれてないのだと思う。念のために熱を測ると37.6℃。でも風邪の諸症状がないので疲労だと思う。

Day -5:前日と変わらず。コロナを疑うも発熱とだるさ以外の症状がないため、保健所の閾値である4日のラインまでは自宅安静。

Day -4:熱が下がる。だるさはまだあるがシンプルに寝過ぎだと思う。

Day -3:寛解。コロナとかじゃなくてよかったね〜と一安心。

Day -2:友達に「コロナとかじゃ無くてよかったね!治ってたらXXちゃんちで桃鉄しよ」と誘われる。超行きたかった。でも会社のガイドライン的に謹慎期間中なのでぐっと抑える。今思うと行かなくて良かったと思う。

Day -1:鼻水と咽頭痛が出始める。Twitter上は花粉症患者が大騒ぎしており、花粉の機運を感じ始める。アレグラを飲んだりする。

Day 0:上記症状が変わらない。寝るときに寒さを感じる。怪しいと思う。夜中に熱が出る。

Day1:39.1℃の発熱。最寄りの内科に電話し、気合いの通院。診察室に入ること無く、廊下のソファで診察を受ける。病院でできることは少ないらしく、処方箋をもらう。即PCR検査センター送りになり、鼻に棒を突っ込まれる。保険証を忘れていってその日の医療費だけで5万弱現金払いした。

処方されたのはカロナール・ジスロマック・セチリジン塩酸塩錠10mg。細菌感染の可能性を視野にいれつつ、鼻水止めと解熱剤をもらったという感じ。コロナ特化の薬、みたいなのは特になし。

Day2:朝38.6℃。その日の昼に保健所から陽性の連絡が来る。そもそも鼻が詰まっていることと、寝込んでいて気がつかなかったが、匂いがしないことに気づく。アロマフレグランスを思い切り吸引してみたらクロだった。

Day3:朝37.8℃。部屋に引きこもる。同居人が大量にポカリを仕入れてきて家がポカリ屋さんみたいになってた。自分も先日の大地震でクリスタルガイザーを大量買いしていたので飲み物には困らなかった。味覚が生きていたので飯はUBER eatsやChompyで仕入れた。

Day4:朝37.6℃。家の近くまで換気ぶち回したタクシーがお迎えに来てくれて、品川プリンスホテルに。前述の暮らしをはじめる。

Day5:朝36.1℃。この日以降、熱が37℃を超えることはない。夜中に汗を大量にかいたりしていた。頭痛・倦怠感・嗅覚障害などがありずっと寝ていた。

Day6~9:徐々に回復する。仕事に少しずつ戻る。ちゃんと飯を食って寝る、をひたすらに意識して暮らす。Day9に明日から出ていいよと正式に連絡が来る。

Day10:退院(Day0から起算して10日が最低隔離ライン)。以降、自主的に自宅での隔離生活。

そんなこんなで二月は1ヶ月弱に渡って病床に伏せっていました。

🏨隔離部屋について

品川プリンスホテル・イーストタワーに隔離されていました。

品川プリンスホテルっていうと素敵なホテル暮らしを想像するんですが、ベッドと化粧台とユニットバスがあるだけのシンプルな部屋でした。(元々、修学旅行客を想定して作られたのが「イーストタワー」だそう)

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(引用:https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/room/room15.html

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▲部屋、窓

窓は1面だけありますが、隣のビルが見えるだけ。ほぼ光の入ることのない部屋でした。

⏰隔離部屋での生活について

7:00:朝の検温の放送がかかる。体温計で体温、パルスオキシメータで酸素飽和度と脈拍を計測。Lavitaというシステムに入力。

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▲パルスオキシメータ。貸してくれます。

8:00:朝食準備のお知らせ放送。1Fロビーに袋に入ったお弁当と飲み物が並べられている。電子レンジで各自温めて持ち帰る。飲み物とおやつ(ビスコ)もたまにある。この期間中、とにかく大塚製薬の「ボディメンテ」というポカリの親戚みたいな飲み物をひたすらに飲みました。

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▲大塚製薬さんありがとうございます。

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▲ロビー。ここにお弁当が並ぶ。

9:00:看護師さんの電話問診。これが唯一人とコミュニケーションを取るタイミング。優しく状況を伺ってくれてかなり癒やされていました。励ましてもくれた。たまに検温の入力忘れても優しかったです。

12:00:昼食準備のお知らせ放送。フローは朝食と同じ。

16:00:お昼の検温の放送。

18:00:夕食準備のお知らせ放送。ちなみに夕食は結構ボリュームがあって、唐揚げ・シュウマイ・カツ・ローストビーフみたいな「メインディッシュ」がパワー系。

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▲夜ご飯。毎日違って飽きなかった。

20:00:入所直後は高熱があったので夜も検温をしていました。体調が安定しはじめてからはやらなくてよくなりました。

こんな感じで、スケジュールに沿った暮らしをしていました。たくさん差し入れをいただいていたものの、毎日決まった時間に決まった量の食事を取ることでお腹がすいたりすることがなかったのでほとんど手を付けてません。間食をこんなにしない日々は久々で、せっかく得たこのリズム感は持ち帰りたいと思いました。

👍ホテルに持っていってよかったもの

1.ドライ素材の部屋着

マジで持っててよかったと思いました。

発熱しているとめちゃくちゃに汗をかいたので、うっかりヒートテックとかで寝ると蒸し焼きになっていたと思います。洗濯設備はなく、手洗い・部屋干ししかありませんが、そんなに乾きがいいわけではないので速乾の部屋着持っていってよかったと思いました。

2.加湿器

湿度は加湿器をかけない場合40%台まで落ち込んでいたので、加湿器を持っていってよかったと思いました。部屋は狭いので、小さいものでいいと思います。

3. 髪の毛がすぐ乾くタオル

ロン毛なんですが備え付けのドライヤーがかなりパワーが弱いので髪を乾かすのに苦労しました。あってよかったです。

4. 有線LANが使えるUSB-C ハブ

最後の2~3日は仕事に復帰しておりオンラインミーティングなども数件行ったのですが、ホテルのWi-Fiがそんなに強力ではないので有線LANに繋いでいました。

😔持っていけばよかったなとおもったもの

マグカップ・箸

あたたかい物を飲むときに紙コップだとかなり貧弱だし、紙コップは食事のタイミングでアメニティ調達しないとそもそもないので、マグカップを持っていけばよかったと思いました。同様の理由でお弁当以外の食事(カップ麺とか)をするときにお箸がなく現地調達をしくじると無いのでもっていけばよかったです。

絆創膏・クリーム類

ちょうど顔面が肌荒れをおこしていて家では常用していたのですが持っていくのを忘れました。結局どうしてもこれだけは困って友達に差し入れしてもらいました。目薬など医薬品の類いは忘れないようにしましょう。

📦差し入れについて

前日の17時に事務局に連絡→当日18~19時の間にだけ引き受け可能→その日の20時に手元に渡る、というかなりピンポイントなのでよっぽど近くに友達がいない限り不可能だと思います。ビン、カン、酒、煙草とかも当然NGです。

😷後遺症について

10日経過した今でも嗅覚障害が残っています。全く匂いがしません。これは時間をかけて回復していくものらしいので気長に待とうと思います。

問題としては、例えば自分がめっちゃ煙草臭かったり、辺りがガス漏れしてたりしても気づくことができないというところです。それでも味がしないとか、呼吸が苦しいよりはマシかなと思います。シーシャが好きなので、吸ったときに香りがしないとかは哀しいんですけど……。

🙏最後に

コロナコロナと騒がれるようになって1年間で、こんなにも洗練されたフローが完成していたことに驚きました。保健所の方々、医療従事者の皆様にはとても感謝してます。また、差し入れしてくれた友人や、色々手配してくれた同居人、他お仕事の関係で色々調整してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

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▲ロビーにいた人。結構よく喋ります。




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