父退院

父がコロナで入院してたんですが、無事退院したようです。

入院した日の夜に主治医から母の元に電話がきて「延命治療を希望するか決めておいてください」と告げられ、家族がザワザワとしましたが、直後担当看護師から電話があり「それ先生誰にでも聞いてるんですよ、さっき一人で歩いてトイレ行ってたから大丈夫ですよ」とのこと。

えー、先生が先走っちゃっただけ??

と思ったんですが、コロナは急変することがあるので、そうなった時のために誰にでも聞いてる、とまた後日説明があったそうです。

先生、最初の電話でそのことも言っておいてよ…

ちなみに父のドケチ具合を知ってるので私は延命治療はいらんでしょ、と言ってました。

コロナだと面会できないから本人の意思は今は聞けないね〜なんて話してたのですが、翌日には普通に母と電話してたりして。そして案の定延命は希望せずとのことでした。まあ無事急変も起こさず戻ってきたわけですが。

一応何があるかわからないということで、電話が可能とわかった日の夜、孫の顔くらい見せとくかとLINEの動画電話をかけたものの、父スマホ操作できなくて取れず。普通の電話だけはして、声を聴かせておしまいとなりました。

そろそろいい歳なので、近々LINE電話の受け取り方教えておかないとね、なんて思ったのでした。

いやはやしかし、娘にとって父という存在は不思議なもので、入院の話を聞いた時も、まあいつかはいなくなるってわかってたしね、くらいの感覚でした。年末帰った時、父は寝ちゃってて見送りにも出てこなかったので、最後に顔見たのってどれだ〜?まあいいか、顔も姿もちゃんと覚えてはいるし、くらいの感じ。

何かと型にはまった考えが好きな長姉は、型にハマった心配の仕方をしていましたが。普段から関わりないとこうなるよね〜と冷めた末っ子の私は眺めていました。嘘です。嫌悪してました。それでも何かあったら、喪主ははりきってやってくれそうだから助かるわ、なんてことまで考えてたりして(←性格が悪い)この話を夫にしたら、酷いと思うけど、俺も自分の兄には同じように思うからなんとなくわかる、と言われました。

話をvs父に戻しましょう。

私は、母から受け継いだ自分の中の嫌な部分はとことん嫌なんですが、父から受け継いだ短所については、あの父の子なんだし〜くらいの感覚しかなかったりします。ひょっとしたらその理由は、父自身は自分の短所で困ったことがないからかもしれません。人としてダメな部分があるのは確実なのだけど、どうやらそのことが、生きていく上での障害にはなっていないようなのです。なぜなら本人はその短所に気づいていないから、という状況。

これが、とりあえず家族のATM役さえ勤めればよかった時代の父親達特有の生き方なのかどうかはわかりませんが、とりあえず一言で言えば娘にとって、父は母よりかなり希薄なのです。

自分が息子だったらまた違った見方になってたとは思うんですが、娘から見た父ってなかなかいいポジションだよね、なんて今回の件で改めて思ったのでした。遠すぎず、近すぎず、ほんとにただの血縁者なんですよね。

とにもかくにも、お父さん、退院おめでと〜

来週にはまたそちらに行くので、LINE電話を面倒くさがらずに教えること、と自分にリマインドしておきます。

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