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モチーフ?メロディ?フレーズ?違いをざっくりと!

音楽の構造について考えるとき
必ず出くわすメンツがいます。

それは

「モチーフ」「メロディ」「フレーズ」

違いがわからんわ!!
そう思った、変拍子兄さんです。

さて、今日はこの3つの単語について僕なりの持論組み立てました。

まず、覚えていただきたい
「大体、メロディでいい!!」

そう、シンプルが一番です。
迷ったときはとりあえず、メロディ
それでいい。

音楽を構造的に分析する話なのですが
厳密に定義しても、ほかの人が別の定義を作ってたりしてたら
キリがない…。
それなら、と思いついたのが語源に遡るスタイルです。

メロディは、もともとメロス=歌という意味でした。
超シンプルです。
歌だと思うもの、それがメロディ!
そういう精神で行きましょう。

さて、音楽を構造的にとらえるには
メロディという概念、一発ではどうも太刀打ちできません。

そこで使って便利な概念が
「モチーフ」「フレーズ」です。

ざっくりといきますと・・・

メロディを細かく見ると「モチーフ」

メロディがまとまっていくと「フレーズ」

というのが、ざっくりな感じでとらえていただきたいポイントです。
メロディより小さい→モチーフ
メロディより大きい→フレーズ
最初はこのくらいざっくりでいいです。
実際、定義もぼやけているので。

それでは、この辺りから詰めて考えていきましょう

モチーフとは語源をたどると
動き

確かに「歌」よりは「動き」のほうが小さそうですよね
動機と覚えておくよりイメージがわきやすいでしょう
(ちなみにモチーフとモチベーションは同じ言葉からできてます。
内側から湧きおこって突き動かすもの
そういったエネルギッシュなイメージをもっていただきたいですね。)

「モチーフを展開する」といった風に
使われますが要するに、
同じ「動き」を繰りかえす という意味になります。
そうすると覚えやすい・印象的なメロディとなるのです。

繰り返すとまではいかなくても
一部を引用したり、崩したり、伸ばしたり、縮めたり
上にずらしたり
ようするに組織をつくればOKです

図式的に描きますと
モチーフ+組織→メロディ

メロディの中にある、動きというものを観察する際
モチーフという概念があると
虫眼鏡を手にしたように、分析がしやすくなると思いますよ。


さて、モチーフの理解を深めるために
進化前テキな奴を添えようかと思います
それが「音群」

音群、それは音が並んでいる状態のもの
味気ないですね。


音が並んでる、動いていると感じる境目は人それぞれあるとは思いますが
対になる状態として「並んでいる」というものを置いてもらえばいいと思います。
ここでは
音が並んでいる→音群
音が動いている→モチーフ
とざっくりおさえていただければOKです。感覚でいいです。

あ、音が意思を持って動いている!
そういうイメージが湧けばそれはモチーフに格上げ
となりますね

これもまた図式的にいきますと
音群+意思→モチーフ

音群ってSound Groupって訳になるのでカタカナ表記が微妙なんですよね
長いですし…
そこで僕が思いついたのはアリニエ

並ぶという意味のフランス語です。
音群=アリニエです
「モチーフ」もおフランスなので、ちょうどいいのかな
って思います。
僕は積極的に使っていきます。



そしてフレーズ
フレーズの意味は 口で相手に意味を伝える
という語源にでした。

確かに 意味を伝える という目的になると
「歌」より長そうですよね。

この語源を踏まえてフレーズの目安を提唱しますと

「完結感」

となります。
メロディを複数まとめて、完結した感じになれば
それをフレーズと呼びましょう。
歌詞に着目してもいいですし、
和音や音の長さに着目してもいいでしょう。
とにかく、メロディが完結すればフレーズとなります。

図式的に描くと
メロディ+完結感→フレーズ


さてまとめましょう

モチーフ=動き 
メロディ=歌
フレーズ=意味を伝えること
だから、モチーフ<メロディ<フレーズ

アリニエ(音群)+意思→モチーフ(動機)
モチーフ(動機)+組織→メロディ(旋律)
メロディ(旋律)+完結→フレーズ(楽節)

ということでした。
次回があるとすれば
フレーズがあつまるとセクションやチャプターになる
といったもう少し大きな目線の話をしてみますね。
それか、具体例付きの解説ですかね?
それでは!




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