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自分の匂いに気づかないのは自己防衛力


あなた、臭い!!!


妻から「ちょっと聞いて」と言われるときは、大概ろくなことがない。
身構えながら恐る恐る「なに?」。

「あなた匂うの、知っていた? はっきり言うよ。ク・サ・イ・ノ。あなたはいいけど、周りの若い人困っていると思うよ。あなたと違って今どきの若い方って匂いに敏感だから」。
「そうかなあ。それほどでもないだろう」。
手を口に当て息を吹きかけても匂いを感じないし、身体と肌着の匂いもどうってことありません。
そのときは、「加齢臭だから仕方がないじゃないか」とごまかしておきました。



しかし、先日のこと。
「こんなに臭いのは胃腸が病気だからだ。速く病院に行って」
と子どもからしつこく言われました。

医師に診てもらう


病気だと子供に言われると、さすがに気になってきました。
実は胃腸の具合が気になったということもありますが、高血圧のかかりつけ医に行ったついでに、医師に恥ずかしながら相談しました。


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医師がおっしゃるには、
「胃腸も前のバリウム検査とピロリ菌検査では問題なし。歯槽膿漏もないんでしょ。特別臭いということはありません。加齢だから気にしない!」。

家族に威張って伝えると、その後は何も言われなくなりました。


自分の匂いに鈍感な理由

「他人の家に入るやいなや、家独自の匂いに気づく」と聞きませんか?

どの家にも独特の匂いがあるのですから、自分の家にも独特の匂いがあるはずですね。
でも、自分の家の匂いには気づかないのですから「自分の家の匂いに対しては鈍感になり感じなくなっている」ということです。

体臭もきっと家と同じことでしょう。

他人の体臭は敏感に感じるのに、自分の体臭には鈍感です。
何故、自分の体臭に鈍感なのでしょうか?


動物と人間との比較


動物は人間の何十倍も匂いに敏感です。
視力と聴覚以上に嗅覚が発達している動物もいるそうです。
嗅覚が敏感に働くのは、敵が近づいてくるのを一刻も早くキャッチするために必要な機能です。

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もしも動物が自分自身の匂いにも敏感でしたらどうでしょうか。
自分の匂いに紛れて敵の匂いを感知できず、敵の接近に気づくのが遅れていしまうのではないでしょうか。

自分の生命を敵から守るためには、危険な敵の匂いには敏感に、逆に自分の匂いには鈍感であった方が良いのです。

人間も動物です。
「動物の嗅覚が敵の匂いに敏感に、逆に自分の匂いに鈍感に働く」という機能が人間にも残っているはずです。

人間が自分の匂いに気づかないのは、自分を守る必要があった頃の名残です。
この意味では、鈍感さは大切な能力とも言えると思います。


自分の匂いに鈍感でいいのです


私、昭和に育った人間です。
動物の本能を大切に生きてきました。

「どうだ!僕が自分の口臭と体臭に気づかないからこそ、今まで生き抜けてきたんだ」
と家族に自慢したいです。

と書きますと「元居直り型ハラスメントだ」と叱れそうですね。

はい、はい、現実を見ましょう。
自分の匂いにもある程度は配慮したほうが良いのかもしれませんね。
消臭剤を自分に吹きかけることにします。
(消臭剤メーカーが儲かっていいですね)


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でも、開き直るのだ!

鈍感力で生き抜くのだ!


noteは、記事もマンガも写真も愉快ですね。 僕のnoteもご覧いただきありがとうございます。 今日良いことがありますように!