ハチクロは2クールだったんですがしばらく1クールものが続くのでぱっぱと進みそうです。次は「怪~ayakashi~」

私と同世代のオタクなら「モノノ怪」というアニメ、もしくはその主人公である薬売りに滅茶苦茶にされたオタクも多いと思う。私も友人がそれだった。
「モノノ怪」は同じくノイタミナのアニメなんですけど、その前身となるアニメがあって、それが好評で「モノノ怪」が生まれた。
という経緯を持っており、その前身にあたるアニメが「化猫」となるそうです。

このアニメはオムニバスで、妖怪……というより物の怪がテーマのアニメ作品が４話ごとに展開される。化猫のみ３話で、合計３作品。
化猫は先述の理由から見たことあるんだけど、他２作品は完全初見。今回見ておいてよかったな～と思う。

「四谷怪談」

あらすじなんて語るべくもない日本一有名な怪談。
ところでこのアニメ、OPがライムスターさんでとても驚いた。もっぱら「アフター６ジャンクション」というライムスター宇多丸さんがメインMCを務めるラジオを聞くばかりだったが、アニメタイアップなんてしてたんですね。
しかもEDが元ちとせさん、作詞は松任谷由実。
しかもこの四谷怪談、キャラクター原案が天野喜孝さん。
深夜アニメになんかすごい投球を投げ込んでる。

あまりにもポピュラー化しすぎて感想ももはや…という感じなんですが、四谷怪談が赤穂浪士と関わりがある（というバージョンも存在する）のは今回のアニメで初めて知った。
それとお岩の妹のお袖の話も初めて知ったけど可哀想で……

余談ですがお岩神社は２つの神社が向かい合うように存在してて、どっちが起源かを争っているらしい。日本一の怪談ともなると大変だ。

「天守物語」

Wikipediaによると、原典の天守物語とは全然話が違うらしい。ざっくりどんな話かと言われると、忘れ神と呼ばれる朽ちかけた神のお姫様と鷹匠をやってる人間の禁断のラブストーリー。

禁断のラブストーリーって書くとすごいちっぽけに見えるけど違うんです。お姫様の声が桑島法子さんであまり表情を出さないのに対して、鷹匠cv緑川光がぐいぐいいくのがよくて……。
書き出してしまえば凡庸な話をかなり上手くアニメにしたと思います。私みたいに化猫しか見てね～って人にも見てほしい。最後は本当に良いシーンだったぜ…。

「化猫」

この作品だけ先に見ていたので再視聴になるんですけど、この画面づくりは本当にすごいなと思う。
ただU-NEXTは画質が選べないのでとにかくこの画面づくり……和紙の質感がかなり潰れてて、せっかくのアニメなのにもったいないな～となりました。FODなら解消されてるのかな。
どうしてもこういう柄物は潰れやすいからね…。

改めて見ると、否が応でもこの作品や「モノノ怪」とその続編のことに思い馳せてしまう。
基本Twitterでは私自身の思考やツイートが意図しないエンパワーメントを付加されないよう、センセーショナルな話題に触れないようにしてるんですけど、氏が役柄を降ろされた際に「女性の苦しみを救うという作品性の観点から」としっかり言葉にしたことはかなり誠実だなと思う。

私としては氏の声優としての実力やこれまでのキャラクターへの愛着は私は変わらないものの、ファンの多くがそこまで割り切れるわけではないし、というか面白おかしくそこを接続して揶揄する人間もこれまた多くいるの、やりきれないな……と改めて。
いや、これアニメ全然関係無いわ。

3作目にして思うこと、これアニメ見るよりnote書くほうが大変だわガハハ