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推しの子最新122話を読んで思う親と子供の確執

推しの子、アニメに合わせて原作をガーッと読み込んで以来、率直に言えば私はこの作品のファンである。ヤンジャンの最終話も毎週楽しみにしている。
アニメしか見てない人もいると思うので一応タイトル通りに最新話の話をするので読んでない人は回れ右で。

読んでからずっと一貫して私はさりなちゃん/ルビーが「推しの子」なんだが、その理由は「不憫すぎる」の一言に尽きる。
はっきり言ってルビーの周囲の人間は華やか故に生存バイアスもあってか、"持てる者"が多い。実際どうかはさておき、多分芸能界を描くに当たってノイズになるからだろう。かぐや様もそういう持てる者の上でのありふれた苦悩とかの話だったし。

さりなちゃんも確かに生前は治療は満足に受けられる程度に恵まれていたし、それは天童寺母の職業とか弟妹の状況を見るに「持てる者」の一人ではあると思う。
ただ決定的に子供が母親の愛情を感じられるような機会はなかったのだなーという点でここ最近の展開は胸を締め付けられた。
端的に言えば私が毒親育ちなのでどうしてもこういう話題に敏感に反応してしまうんだと思う。

天童寺母が登場した回や「さりなちゃんは本当に地獄にいたのか」という点は若干ネットで話題になってたが、私は地獄にいたという認識をしている。主治医である先生もといアクアが家族が面会に来てる様子が無かったあたりからそう発言してるに、金はかけてもらっても温かみのある愛とは無縁であることは見て取れる。

話が打って変わるが、うちの親父は多分、然るべき機関にかかるべきなにかしらの疾患を抱えた人間だったのだと、少なくとも私、姉、母は認識している。
その親父の口癖が「俺は親らしいこと何もしてやれなくてさ~」なんですけど、それを聞いた母親がだいぶキレていた。まあ、国保滞納して娘を無保険にしてて今現在も何をするでもないお前が言うなって、全く以て腹立たしい限りである。

つまんない私の親父の話はおいといて、天童寺母も、私の親父も、たちの悪いことに子供を愛していたんだろうな~とは感じている。ただそれはフツーに考えて愛に該当しないというか、それは駄目だろうと周囲からツッコミを受けるようなもので、真っ当な親子関係は抱けていない=子供が愛着障害になりやすい不安定なものだったのだろう。だろうばっかりだなこの文章。

特に日本は母親と過ごす時間が多いかららしい。出典はこの本。
毒親育ちだと色々キツイぜ!みたいな内容だけど、読み応えはありました。


かぐや様でも「親の愛」は関わりはあって、結局白銀母の抱くものは氷解しなかったし、かぐや父はかぐや父なりに娘を愛していたのが対照的だなと思う。余談だけど白銀父マジでいい父親だよな…。

もし今後の展開でルビーが天童寺母と対峙する時があるとして(多分フリ方と職業的にあるとは思う)ルビーは必ず精神的に母親を殺さないと前に進めない、みたいな話を今してるようだ。個人的には彼女には幸せになって欲しいので、天童寺母が一言でも謝りがあればそれに対して反抗でも享受でもあそこから前に進めるのだと思う。

別にルビーを自分に重ねてるわけじゃないんですけど、フィクションはフィクションで、現実では出来ないことが出来るので勝手に期待をしている。

ルビー……幸せになってくれ……。

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