かねてよりやりたかったノイタミナ作品全部見る大作戦（池の水全部抜くのノリ）を、ゆるゆる決行することにした。
一作品目は「ハチミツとクローバー」だ。

漫画版は去年読破してアニメ視聴に望んだんですが、15年以上前のアニメと思えないくらいの出来のアニメだった。
当時の深夜アニメを考えるとタイアップも豪華だし、ノイタミナの枠もなんだかんだ今も継続してるしで改めてすごいことだよなと思う。
2010年前後のフジテレビ、アニメ嫌いオタク嫌い感があったように思うんですが（ヘキサゴンファミリーがONE PIECEのOPやったあたり）それが全ではなかったんだろうな、いやこれは自分が勝手に思ってるだけですが。

OPがYUI、EDがスネオヘアーという豪華さもさることながら、特筆すべきは挿入歌。
アイドルアニメや歌唱が関わるアニメで挿入歌が入るのは今やもう当たり前だけど、タイアップ曲じゃない挿入歌が二話に一曲のペースで流れるのでビックリする。
しかもそれがスピッツ、スガシカオとかもう青春に全振りしてて、一体誰が何を思ってこんなことやってるんだ。こんな蛮行が許されていいのか。これは褒めています。
プロデューサーが原作の強火ファンだったんですかね……最近のアニメでもなかなか見ない（近いのでチェンソーマンか）ので、アニメ史に残る一作としても見てよかったなぁ～と思います。

個人的にお気に入りのシーンは野宮が山田ちゃんを連れ去るシーンでいい感じの曲が流れるの、完全に邦ドラマの文脈で「このアニメ、半端ね～～～」と一人で白旗あげてた。

若干白飛びしているアニメの画面はいい意味で前時代を感じるんですけど、何よりも声優さんが声をあてることでより生き生きとキャラクターが輝く様が見てて楽しい。
私は山田ちゃんが好きなんですが、山田役の高橋美佳子さんが本当によくて、山田ちゃんの八方美人さがより際立っててとてもよい。

放送当時の2005年だとまだまだ世間的に原作改変アニメが当たり前な中（月姫のアニメが2003年）これだけ原作の味を活かす方向でアニメ化してくれたのは本当に助かるし、サブスクでこうしてカジュアルに見れる今の世の中マジで感謝。
私が好きな2005年頃のアニメ、どれもこれもサブスク配信してないので…。

なんせ70作品くらいあるので、ぼちぼち気長に見ていきます。