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捨てる事の大切さ

ビジネス・仕事を行なっていると、1日に大小あわせて、
数百、数千の意思決定を行わなければならない。

その中で、重要なコツは「捨てる」覚悟を持つだと思っています。

それはどういう事かというと、時間的な制限の要素もあり、
意思決定の数は少ない方が精度が高まるという点もあり、
自分自身の精神衛生上という意味もあります。

特に、秒で判断が必要な案件も多くあり、
一回一回に真剣に吟味して悩んでいると、
いつまで経っても業務が終わらないという事態に陥りかねません。

また、毎回毎回、あまり考えずに秒で判断していると、
感覚に頼りがちで、判断基準自体がブレる事が考えられ、
本来は吟味すべき案件を取り逃す可能性があります。

要は大事なのは、緩急のバランスだと思っています。
時間を使うべき所には時間を使い、使わない所には時間を使わない、
そんなメリハリのある意思決定が、真に価値を生み出すと思っています。

さて、話を戻すと、そこで大事なのは「捨てる事」だと書きました。

これはどういう事かと言うと、
取り掛かっている事や、頼まれた事を丁重に断る事を言います。

なぜ、そんな事をする必要があるのかと言うと、
前述の時間的な問題と精度を解決する為となります。

また、業務を行なっていると、
私は業務に賞味期限のようなものがあると考えていて、
旬を逃すと、情報や知識・経験には価値が落ちると考えています。

逃さずにこなせるに越した事はないのですが、
その旬や賞味期限を逃した業務を長々とやっている程の時間が、
多忙であればある人ほど、ストレートに言うと無駄な時間になります。

なので、そんな仕事はバッサリと「捨てる」事が非常に重要です。

捨てる事で、自分(または他人)のリソースを確保でき、
意思決定の精度も高められ、自分の業務の質の担保が出来るようになります。

とは言っても、「簡単に言うなよ、捨てられねぇよ」という人もいます。

正直、簡単だとは思っていません。
自分に預けられた業務を断るのは、精神的な抵抗がありますし、
自分でコミットした事をやり切らないのも、同様だと考えています。

ただ、1日他人が100の仕事量をやっている所で、
500ぐらいやっている人は、リソースに本当に限界がありますし、
意思決定のミスが業績に関わってくる致命的な判断をしている方もいます。

そんな人は、自分が本当は何に集中すべきなのか、
業務の棚卸と、集中すべき事の取捨選択が必要になってきます。
その上で、より高次で影響力の高い仕事に集中するという事を意味しています。

最後に、精神衛生上という事を記載しましたが、
私は病気を持っているので、1日にやるべき事をやりきらなかったら、
頭に「こうやればよかった、ああやればよかった」みたいな考えが張り付きます。

それは、心のバランスを取る上で、非常に辛くて、
反省や後悔などで頭が支配されていると、その間、リラックスできないのです。
結果、翌日に繰り越す事が考えられ、毎日を状態よく働くのが難しくなります。

聞き湯のCMじゃないですが、その日の疲れはその日の内に片付けておくべきで、
その為の方法が「捨てる」事だと考えています。

日本人は、私も含めて本当に捨てる事が下手です。
それはドライに考えられずという反面、情があるのかもしれませんが、
もっと自分のリソースの選択と集中をすべきなのかなと感じました。


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