見出し画像

鹿児島旅のアルバム(2022年1月)-3 出水に鶴を見に行った

 旅のメインはこっち。出水方面に行って長島に行くこと。

 うちの父の実家がこっちで、子供の頃の私は連れて行かれるという意識しかなかったから正直面白いと思うことはまあなかった。そもそも兄弟もいないし、従兄弟とかは皆わたしより一回り以上年が上なので一緒に遊ぶってほどでもない。父の実家に行くと大人しかいないしどこか連れてってもらうこともないし、ひたすら一週間暇と闘うしかなかったわけです。親は親の会いたい人のところにしか連れていかないからなー。小学生くらいの自分にはなかなかつらかった。(もちろん、今思うとみなさん会うと喜んでくれて楽しませようとしてくれてたことはすごく感謝してる。)

 なので、今回は自分の行きたいとこに自発的に行こう、と思って。ちょうど冬だったので鶴も来てるはずだと思い出して。

九州新幹線。初めて乗ります。

 以前は九州新幹線がなく、親戚の家に行くにも博多から特急に乗って三時間くらいかけて出水に出てたのです。鹿児島空港からだと交通の便が当時はよくなかったらしくて。

 飛行機に乗る時間より長くて退屈してたんだけど、九州新幹線だとその半分くらいの時間で行けると知ってびっくり…。九州新幹線は特急つばめと同じ経路なのかと思ってたら全然違ってまたびっくり。

川内駅。

 鹿児島中央から九州新幹線に乗ると出水まで30分くらい。寝てる暇もない。道のりほとんどトンネル。ぼんやりしてたら川内駅。

 川内っていうと、子供の時に親戚の人が結婚して「せんだいに住む」って聞いたから、「出水から仙台に引っ越すの!? 遠いじゃん」って言ったらそのせんだいじゃないよ、って言われた。っていう川内ね。「せんだい通っていずみに行くんです」っ言うと「仙台通って泉に行く」と思う人も普通にいそう。ベガルタの試合見に行くわけではないのです。

出水駅の新幹線ホーム。


出水駅

 出水に着きました。20何年ぶりです。よくここに親戚が迎えに来てくれてたよねー って思うも、こんな立派な駅だったっけと混乱する。

新幹線駅から在来線のある方に移動してます。

 知らないの当然だ。新幹線が出来る以前しか来たことないんだから。

肥薩おれんじ鉄道の出水駅。

↑こっちですね、私の知ってるのは。ていうか肥薩おれんじ鉄道って何? 私の昔乗ってたのってJRじゃないの?? と、また混乱する。

…駅前から少し歩いてレンタカーを借ります。このあたりって親戚の人の家に行くか父の実家に行くかで誰かに連れてってもらうだけだから、全く街並みの記憶がない。今回初めてこのあたりにある空気感を感じようと思ったかも。

 記憶によると3歳くらいのときに親戚の人が鶴の越冬地に連れて来てくれたんですよね、もしかしたらまだ鶴いるかもしれない、って。

 たしか3月で、もう飛び去ったあとで全然いなかったの。広大なたんぼか畑のところに行った、っていう記憶だけ残ってました。

なので、来てると知ってても見てないから信用できない感が有って、この光景見ただけで「ほんとにいる!!」って喜んでしまった 笑

 ラムサール条約の話は知らなかった。日付を見たらせいぜい2ヶ月前の話…ということで知らなくて当然か。

絶滅危惧種に指定されている鶴が数多くやってくる、ということでここで鳥インフルエンザが発生するとリアルに絶滅しかねないということらしく、防疫措置を入念にやってた。消毒剤散布しながら行く車。このエリアを出るときも乗ってた車はタイヤの消毒されたし、人も靴の裏消毒するエリアが通路上にひっそりあったよ。

飛んでるのは撮りづらい。あたりまえだが。
ピントー 空に合わせてもその間に鶴はいなくなるよー

 動きものは苦手、撮ろうとすら思わないために普段スポーツ観戦のときに持ってってるカメラとレンズで行きました。鳥ってうごくの速いよねー。っていうのだけを実感した感じ…。

幼鳥って体は大きいけれど幼鳥らしい顔立ちなのがかわいいね。
きれいな鳥さん居た。タゲリって頭がかわいいですね。
猛禽類の子は突然視界に入って来て速いのでカメラもってるこっちがパニック。

このあたりは人が入らないように保護されてたりするので、野鳥の宝庫でもあるらしいです。目が悪いし詳しくないもんだから全然みつけられないけど、詳しい方が赴けばきっと楽しいはず。


 この時は平日の昼ごろだったのでほとんど人がいませんでした。観光バスがちょうど出ていったあとのタイミングで、立派なレンズ持って歩いてる方もいらしたけど、正直いらしたと言うほどの数でもなく静寂でのんびりできて良い場所だった。


空が良かった。
動いていない像は撮れます。なにしろ動いていないので。




誰かの心の平穏やきらきらを取り戻すお手伝いがしてみたい。