見出し画像

90年代音楽への偏愛

 最近サッカーの話しかしてないから、今日は音の話をする。(先日の多摩川クラシコのことを思い出したくないのではない、のではない… 泣)

 ちょっと前にAppleMusicの〇カ月無料キャンペーンにどんなもんかなと入って使ってみたんだけど、itunesとかipodとかをもともと使用してたらライブラリがいっしょくたになってしまい、自分の作った曲まで「そんな曲こっちのリストにはないから聴けませんよ!!」と機械に言われるようになって(いや、世界中にあたしのPCと再生機器の中にしかない曲なんだからその通りなんだが)つまり再生できない曲ができる現象が生じて面倒になったのでそれはやめて、じゃあほかになんか使いやすい同じようなのはないのか、ということでいくつか試して、spotifyがわりとリスト作りやすいなとかいうところに落ち着いている。

 あれなんですよ、昔買って行方不明になったCDとか、むっかーし、録音先がカセットテープだったりMDだった頃に友達から借りたCDとか、そういうの見つけてってリスト化してくの楽しいんだけど、リスト化するのが楽しくてそれやってるだけで一向に聴くほうに移行できないの。

 学生のときなんかは、テープに録音しても音がよくないのが嫌で。ほら、高音がつぶれたりするでしょ。私は歌よりも演奏のほうを聴くのが好きで、テープに録音してもシンセサイザー音なんかの良さが丸つぶれするから友達に借りたCDでも気に入ったらできるだけあとからCD買うようにしてた、なけなしのお小遣いで。

 だから「好きな曲を一曲から買えて音が劣化しないようにできるサービスできないかな」ってのは切に願ってきたことで。今それが叶うような時代になったんだよね。

 MDの時代に入ってからはかなりそれに近くなったけど、MD自体が安いとは言えないので容量をケチって録音するようなことをしてた。気に入ったものだけ厳選してダビングさせてもらう、とか。だからアルバム全部は聴いてない、とかそんなことが多かったな。

 自分が一番音楽を聴いてたと言えるのは90年代ですね。今から25年くらい前、のあたりかなあ。

 そのちょっと前から日本のヒット曲に全く興味がなくなっていて(世の中はカラオケ全盛期みたいな感じでした。)つまりそれは、そのちょっと前に出会った、子供ばんどを超えて好きになれるような音楽が存在してなかったことと、90年代初めくらいに流行ったダンスミュージック(というかジュリアナ東京の流行に付随して入ってきた曲達らへん)が自分にとっては「こんな面白いものがあるのか」って存在だったんで、他に興味もてるキャパはなかった。

 そのあとにダンスミュージックに興味を持ったのと同じ流れで韓国のヒット曲のほうがおもしろいなと思っちゃったんで、しばらく日本に帰ってくることはありませんでした、頭が。(今もかなり限られたものしか興味持てないのでたぶん帰ってくることはない)

 90年代の韓国の曲がおもしろい、っていうのは、当時流行ってたダンスミュージックを取り入れるのが日本のそれより私好みだったっていう理由です。

 日本で見る「ダンスミュージックを取り入れました」は音の使い方がそれじゃない、って感じだった。あまりこのジャンルが好きじゃない人がそれっぽいものを作れと言われて作った感じがした。そういうものが多かった。いわゆる日本で売れるようなテイストは外さないで後付けでそれっぽいテイストを入れる、っていう感じなのかな。

 もちろん、そもそも好きでダンスミュージックを作ってる製作者の人もいて、その人が日本のアーティスト向けに作ったりもしてたんだけど、なんかマイルドになりすぎてて、同じ人が作るんでもいわゆる歌謡にもってくるものとダンスチャート用に作ったものだとテイストが全然違うんで、歌謡方面のは面白いと感じなかったんですよね。その点韓国で流行ってたのは、自分の思うダンスミュージックで面白い、美味しい部分を咀嚼しないで使ってるイメージだったんで聴きやすかった。

 で、よーく考えると、私この時代のしか今でも聴いてないよな、って気づいたんです。ここに好みの起源みたいなのがあるなー、とは思うけど、別に進化はしてない。ほかに聴くことがあっても、ここにあるものがメインになっちゃって動いてない。

 年齢いくとみんなそんなもんかな、とも思うんだけど…

 たぶんこのへんに私の音の好みの源流みたいなのがあるから、リストを貼り付けてみる。

↓これはダンスミュージックのほう。かなり厳選して厳選してふるい落とした。曲の方向性でリスト分けしたら4つくらいになっちゃったので、それらの抽出版です。
(spotifyのアカウントなくてもダイジェストで聴けます。それでも傾向は出てる)

 曲を知ってる人がいれば、こういう傾向なのかとなんとなく思ってもらえれば幸い。「感銘を受けた」というレベルで言えば way out westの曲がいちばんそんなだったかな。電子音楽ってこういうふうに組み合わせていくんですね、ってなんかいろんなものが凝縮されてるかんじ。

90年代の韓国曲で当時すごく好きだったのはこんなかんじ。↓

リストの一曲目からしてもうダンスミュージックじゃないんだけど、この曲を聴いたときに「言葉は全くわかんないけど、何か大事なことを言ってる気がする」って、言葉以外のところで伝わってくるもの、っていうのをすごく意識できたきっかけの曲なんで、最初にもってきた。

 私は歌ってる人じゃなくて作ってる人で聴くタイプなので、リストの半数がイ・ヒョンド氏作ですね。DEUXっていうユニットはイ・ヒョンド氏の在籍したユニットなんだけど、そもそもダンスパフォーマンスが主で話題になった人たちの気がするけど(今でも最近のアーティストの人がカバーしたりする)見たとき、「この人パフォーマーなのに曲を作る人としてのセンスがすごい」ってことに感動したんですよね。製作者からダンスのパフォーマーになろうって思っても別の方向性のセンス同士でかなり難しいと思うの。でも、あのパフォーマンスできて曲が作れるってこの人どんな才能なんだよ、って思った。この人の作るのは曲のジャンルがオールジャンルオッケー、という感じだから聴きやすい。

 自分の傾向として、日本語の曲はロックしか聞かないからそこだけを見るとロック好きみたいな感じになるけど、他言語の曲だとロックじゃないもののほうが好き(バンド系で好きなものはかなり限られる)。

 おそらくバンド形式の曲はかなり言葉に重きを置いて聴いてる。ギターのフレーズなんかは曲の感情ありき、だと思ってるから歌詞のウエイトが重めです。

 いわゆる電子音でつくる曲のほうは音のエフェクトのかけ方とかリズムの響き方を重視して聴いてると思う。どちらにせよその上で好みのコード進行っていうのが全体にかかってくる、っていうのが「好き」の要素みたいです。リストにある曲を聴いてくとたぶん共通してこのコード進行が好きなんだねってのが見えてくるように思う。

 言語に意識を持っていきたいときとそれを無視したいときがそれぞれあるのね。


好きな90年代ダンスミュージックのリスト
(1リスト60-90分くらい)

90's dance music HAPPY,AGGRESSIVE with VOCAL
わりと明るい印象のもの、ボーカル入り。
一番とっつきやすいですかね。

90's dance music RHYTHMIC,ATTRACTIVE
聴いたとき「これは面白いな」と思った曲たち。リズムとか音の持っていき方とか。このへんに私の好みの素、みたいなのがいっぱい散らかってるかんじ。

90's dance music EMOTIONAL
これは感動的っていうより、激しい感情の流れみたいな感じですね。歌とか言葉にそれを表してるというより、音の組み立て方でそれを表現してるように感じたもの。最後の曲は題名通り、こわいかも。


90's dance music BLUE
これがリストの中で一番好きかなあ。自分にとっての「落ち着く」が多い。
ブルーという名にしたのは、イメージ的に水色から青系の曲が多いです。水とか風とかが気持ちよさそうな場所にいるときのイメージができるものが多いから。
感覚的な表現だけど、ここにある曲たちそれぞれにある風の温度を感じるのが好き。個人的な感じ方だけど、春先の風だったり、夏が終わった頃の日陰の風だったり、雨のにおいだったり。どこからそれを感じ分けてるのか自分でよくわからないけど。

人によって感じ方が全然違うと思うので、この人はこういう感じ方なんだな、ってのが感じていただけるならばうれしい。音楽好きな人と話しても好みが一致してると言われたことが全くないから(つまり勧められたものがピンとくることもほぼない)、おそらく感じ方は独特なんだと思われるので、ほんと、こういう人もいるんだなって感じで捉えてください、誰かの役には立てそうもないや。

ていうか、ジャミロクワイとかはリストに分けそびれた。どこに入れていいかわかんないのだ。コード進行が好きなリストとか作ればよかったのだろーか。

 一般的な区分けってのが不得意ですね、ピアノ使ってる曲はこれかなあ、とか、そういう分け方するとなあ、ジャズもハウスも入り混じるから、それはそれで誰かが「聴いてもいいな」と思うリストになりそうもないというか…。

 

 

誰かの心の平穏やきらきらを取り戻すお手伝いがしてみたい。