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DJMix的なやつ、の話

 なかなか世の中もがさがさした感じがしますので、こういう時は自分の見直しをする期間にあてるのがちょうどいい。世の中もこれを機にいろんな物事を見直そうって動きもあるのでそれにのっかってみようという感じで。

 自分にとって一番の趣味って何かなあっていうとスポーツ観戦なんだろうなあとは思うんですが、それ以外、没頭できるような物事…と考えると、「音」に関すること。写真じゃないです、ここは。

 曲をつくるのはハードルが高い。私はなにしろ時間がかかる。これを短時間で依頼者のオーダーするようなものが作れる人がプロになるんだと思うんだけど、残念ながらそこの適性はなかった。作ろうと思ってから年単位で時間使いますからね、これは趣味の域は越えられないや。気分転換にはいいんですけどね。

 で、自分がある程度「成果物」をあげられるとしたらノンストップリミックスをつくること。DJソフトとかは使えません、どうやらリアルタイムでなんとかする能力は与えられてないようです。楽器の演奏もそういう感じで向いてません。自ら才能がないなんて言わないよ、あくまでも「向いてない」のです 笑

↑DJミックスをおけるサイトの、私のアカウント。アカウント がどこかわかんなくなって何年もほったらかしにしてたら、最初にアップした時から7年経ってたことに驚愕しております。

Mixcloud って名前自体思い出せなくて別のサイトにログインしようとしてできなくて(あたりまえだ)、数年放置してたんだけどやっともろもろ思い出したのでためしに一個作ってアップロードすることにしました。ちなみにここ、使用した曲の権利者にちゃんと利益配分されるシステムらしい。安心できる。人んちの庭で権利のない自分が好き勝手やってる感じはどうも気分がよくないので…

 作るミックスは、せっかくなんでテーマは「自分がほんとに好きだと思ったやつ」。基本的につなげて作るやつは車の中で聞いたりする仕様なんでゆっくりした曲とかは入れないかんじ。なんでダンスミュージックが自分的にはちょうどいいんですけど、今回はそれプラス THE GOOD-BYEと子供ばんどとL⇔Rは入れるってルールです。わたしの成分っていうとここは外せないので、ダンスミュージックとなじむんだろうか…と考えつつ。

↑今回作ったミックス、1時間5分くらいの40曲です。CD一枚に収まる程度の予定でいれてます。リンク先に行くと曲目リスト出ます。ここらへんを、説明していこうと思います。


自分の好み分析

 基本的に自分の普段好きで聴いてるものの中の、「一線級」的な扱いの曲ばっか入れてる的なリスト。90年代のダンスミュージックが多いのだけど、CDショップを探し回った的なグレード(自分のなかで)がほとんど。

 今の時代いいなと思うのはネットで検索してその場でその曲を買うことがすごく楽になった。90年代はどこか、例えばテレビとかでその曲を聴いて気に入ったとして、それがなんて曲なのかが判明するまでが時間がかかったりするわけ。コンピレーションアルバムに入ってるような曲の、radio editじゃなくてオリジナルの長いバージョンが欲しくなったりもする。

 ので、都会の大きなお店に探しにいくのです。あるともわからない、いつ会えるともわからない。今はアマゾンとかあるから探し当てられればいつかは手元に来る時代ですけど、当時はCDを通販で買うというのが手軽じゃなかった、はず(少なくとも自分的には)。

 この中にあるものの時系列的に追っかけていきますと、90年代のはじめのほうはAvexの出してるダンスミュージックがまず面白くて。音の空間の使い方っていうのか、そういうのが面白いなと思ったのでそのあたり中心に聴いてたと思う。日本の音楽っていうとせいぜい子供ばんどしか聴いてなかったな、ほんとに。ダンスミュージックおよび子供ばんどに比べると自分にとっての面白いもの、がなかったので。

 そのちょっとあとくらいにテレビで見たのがDEUX(from韓国)あたり。日本でもクラブ系サウンドをもってきたユニットとか結構ありましたけど、韓国で流行ってた曲の方がセンスがある、と思いました。なんていうか、フィットしてた。日本の流行曲のクラブ系を意識したものって音の使い方がちょっと好みじゃなかったのよ。自分の好みからするとちょっと中途半端な感じで、日本語の曲の良さもクラブミュージックの良さもどちらも半減してしまってるように感じていたかも。

 DEUX(듀스)を聴いてたあたりだとハングルくらい読めるようになろうと思って字は読めるようになりました。DEUXで曲を作ってたイ・ヒョンド氏の曲のセンスがすごく好きで、この人はヒップホップ的な曲だけじゃなくオールジャンル作れる人だなっていうのはそれからだんだんわかっていくことですけど。今はまわりまわって日本で売れてる韓国アーティストに曲を提供してたりすることもあるから、名前を日本で見かけることもあります。

…90年代はごっそり流行りものの日本の曲を知らないのです。L⇔Rはその時代のバンドですが、聴いたの黒沢健一さんのソロよりあとだからリアルタイムでちゃんと聴いてない。他への興味でキャパシティいっぱいだったんだな。まあこのあたりから、音楽ってセンスがある人がプロになるわけでもないんだなとか思い始めてるところ。あくまでも流行りもの、でしかないのかって若い私はちょっとがっかりしている感じ。

 もっと使おうと思って使い切れてないのがリッジレーサーシリーズの曲たち。私この時代、そのへんの「アーティスト」の出してるCDよりこっちのゲームのBGMのほうが断然素晴らしいんだけど、と、本気で思ってました。お金出すんならこっちだな、と。やったことのないソフトのCDも買ってたもん。

 ここに使用した曲はやっぱり共通項というか、自分で聴いてるとわかるような、好みが一致してて「このコード進行なら買いと思うらしい」とかそういうのが顕著に出てますね。曲は歌い手じゃなくて作者で買うものと思っているんですけど、人によってはかゆいところに手が届くような感じで自分の行きたい方に音を出し続けてくれる人もいます。そういうのを見つけると人生の時間がちょっと豊かになるね。

使用曲たちの軽い説明


自分の好きな曲、ですけど今だによくきく、とかスポーツのシーンでかかる曲も含まれています。ここにあるのは20年以上前に買ったCDからリッピングしたデータだったりもして、当時はPCの容量がないもんで128kbpsとかで読み込んでた。そりゃ音ががさがさだ、っていうのも余裕でいくつもあります。最近買ったのとの差がすごいなと思うけど押し切った。

・これらの中で「墓場まで持って行きたいアルバム」があるとすれば、「way out west / way out west(1997)」である。音の響かせ方が20年経っても古そうに聴こえない、っていうか自分の会った中でベストなんじゃないかと。

・リッジレーサーのシリーズは、「STIMULATION」と「Synthetic Life」だけは絶対入れようと思ってた。シリーズ中ではRAGE RACERの曲が一番好きでした。

・そもそもバンド系の曲を入れて合うのか疑問なんだけど、なるべくフィットしそうなのにした(ロックは最後にテンポ変わったりするからね〜)。THE GOOD-BYEと子供ばんどは意識的に活動再開後の曲を選んだ。曾我泰久さん(THE GOOD-BYE)の作る曲のセンスがすごく好きなんだけど、入れたの、野村義男さん作だな。でもこれ、すごく「らしさ」が出てるのよね。若い時より歌うまいと思う。

・6はサッカー見に行くとよく聴いてるやつ…FC東京のホームゲームで選手紹介で使ってる曲です。もしかしたらこの中で一番聴いてるのはこれなのかもしれない。

・14と15(曲順)は、シャッフルでenter the sphereをかけたときに素でspellboundと勘違いした。なので使おうと思ってからしばらく経過。spellbound自体がすごい好きだったからenter the sphereを聴いた時、面白かった。

・メロディとコード進行の好みの総合1位はたぶん29曲目です。自分の中ではこれは完璧だ、と思うかんじ。違う世界に連れてってもらえる。

・30-32は、10年近く前に途中まで作ってたやつのデータが残ってたのをそのまま使った。the Time is NowとTime to believeを混ぜるのはわかってるので今回改めて別々に合わせようとしたら、どこを抜き出してどことくっつけたのかわからなくなったので。

・33は、これらの中で一番「不思議」な曲。精神状態が良いときに聞くと「すがすがしく光が満ちる」かんじに聴こえて、精神状態が悪いときに聞くと恐怖感におそわれる。(その違いで調子の良し悪しは判断できますね)この感覚、聴いたらわかってもらえるかなー。
メジャーとマイナーの二種類のコードを繰り返す曲って結構そういう面があって、ここには入れてないけど「your face / slacker 」って曲のschizoidってバージョン(おそらく)が自分史上一番怖かった曲。二種類のコードの繰り返しをそのまま聴いてると怖くないんだけど、聴きながら寝ちゃったの。で、目が覚めたときにそのコードの繰り返しが先と後が逆になって聴こえたんですね。そしたら、発狂するくらい怖かったので10年以上自分は聴かない処置にしてた。
マイナーのあとにメジャーが来た時は、不安だったけど安心できた、って解釈できる。それが逆になって繰り返すと「どれだけもがいても負のスパイラルから抜け出せない」に変わるわけですね。音楽って心と対話できるアイテムだけど、やり方ひとつで結構ピンチになる。ちなみに、10年以上経過しておそるおそる聴いても逆順に聴こえることがなくなったので事なきを得てます。恐怖の世界は隣り合わせ。

・35は手前味噌なのでしれっと混ぜました。この曲を作った時の作業データが残ってないの! なので手直ししたくてもできない箇所がいろいろ。この頃は別居と離婚のいろいろで疲弊しまくってる時の、心のリハビリで曲作ってました。何時間も没頭できるから気分転換にはなるの。今の生活だと気づいたら6時間経ってた、みたいな時間の使い方はできないので難しいかも。


どうやって作ってるか

私の場合はまず、曲の調ごとのリストを作ってます。
CからBまで11種類、それからコードに関係なく使えるリスト1種類。
同じ調でつなげてくとつなげやすいので、使いそうな曲はリストに分けときます。
調を調べるときはピアノのアプリとかで基本の音がなんなのか、音を出して確認してます。実にあてずっぽうでアナログちっくな作業だ。

一曲入れたら、おんなじ調(Cメジャーとかってことよ)の曲から次候補を選びます。同じ調の曲を何十曲入れるのも現実的じゃないのでドラムパートのとこだけになるタイミングとか、変調のある曲の時はそこをありがたく使います。メインにする曲は高さは変えず、添える方の曲の高さを変えることはたまにあります。

次に、私、DJソフトが使えない(っていうか脳みそが使えない)ので、シーケンスソフトを使います。

↑こちらで cakewalkってソフトがダウンロードできます。windows版無料です。もともとは有料のシーケンスソフトだったんだけど、無料化してた。切って貼ってテンポ合わせて、とできるソフトなので文字通り切って貼ってしてます。リアルタイムにあれこれやんなくていいので脳みそのキャパが狭い私みたいな人にはおすすめ! あとからまた貼ったり合わせたりしやすいので。

…うちはこうやって作ったファイルは車で聴く用になっていきますが、完全にうち用のは選曲がカオスです。「それいけカープ」とか急に混ざってきます。運転してる人に申し訳ない次第です。



誰かの心の平穏やきらきらを取り戻すお手伝いがしてみたい。