卑怯な大人


登場人物のモデルになった人はいますが

物語はフィクションです。


40年ほど前の話です。

その頃高校生だった僕は神戸トーア―ロードにあった

ケンタッキーフライドチキンとその近くの喫茶店

と夜には母親の友達のおばさんが経営している

高級クラブを3軒掛け持ちでアルバイトをしていました。

3軒ともいろいろな思い出があるのですがまずケンタッキー

フライドチキンでのアルバイトの話をしたいと思います。

時給は確か280円だったと思います。

珈琲は230円だったような気がしますがはっきり覚えていません

ただショートホープは1箱50円からすぐに75円に値上がりしたのは

吸ってましたので知っています。

今現在はタバコをやめて15年ほど過ぎました。


ケンタッキーフライドチキンの持ち帰り用のオレンジぽい赤と白の

ストライプの箱が印象的で女性のアルバイトの制服はその組み合わせ

カラーのミニスカートとベストでした。


その頃はマグドナルドは厳しいからと何故か女子大生に

ケンタッキーのバイトは人気でした。

高校生の僕にとっては綺麗なお姉さんたちが沢山いる天国の

ようなバイトで男の同じバイトは年上の高校生か大学生で

いい人ばかりでした。

社員は店長とバイト上がりで社員になった西村さんの2人です。

西村さんはケンタッキーフライドチキンが大好きでバイトをしだしたそうです。

社員になればチキンをいつも食えると思いそれで社員になったと聞きました。

でも社員になったからと言ってマニュアルが厳しいので自由に食べれません。

店長は鬼のような阪神ファンでいつも阪神タイガースの話をしていました。

僕は神戸出身なので阪神ファンだらけですがその頃はプロ野球よりバスケのNBAとかのほうが興味があり阪神や巨人の野球にはそれほど興味はありませんでした。

西村さんの趣味はストリップを見に行く事で

女の子のバイトが帰り閉店間際に2人きりに

なった時にいつも新聞の切り抜きをポケットから

出してきて17歳だった僕に輝いた目でいつも

踊り子さんの誰々はきれいとかストリップの話を

真剣にしてきていました。

「中元君 ストリップはええで」

「はぁ~」

「いったことある?」

「はい、ありますよ 新開地に」

「全部裸見せるからびっくりしましたけど。。」

「今度一緒に行こうや」「誰にも内緒やぞ」

「はい、おねがいします。」

結局そう話しただけで一緒にストリップを見には行きませんでした。

西村さんは真面目で楽しい人でしたが何故か女子のバイトからは

小馬鹿にされて嫌われていました。

エロさを察知されてたのかもしれません。


僕はバイト先から家が歩いてでも帰れる距離だったので

いつも平日学校帰りにバイト先にそのまま行って6時ごろから

ラストの10時頃まで働いていました。


神戸トーアロード店は細長い作りの店で奥に小さな

更衣室兼事務所スペースがありました。


調理のとこから注文を聞くカウンターがあって細長い

両サイドにテーブルと椅子がありました。


8時を過ぎるとパラパラとしか来店しないためいつも

圧力なべやその辺をピカピカに掃除をして何もすることないときは

西村さんと雑談をしていました。



そうしたある日ドアを乱暴に開けて肩をゆすったがに股の

お客さんが入ってきました。



見るからにガラの悪そうなチンピラの兄ちゃんです。

昔神戸によくいたタイプです。


「おぅ~~ 足だけ 10本くれやぁ」

「おまえひさしぶりやのぅ~~ いつもめがねのおっさんやったのになぁ~」

西村さんの顔色が変わりました。


マニュアルではお客様に提供する際にチキンの組み合わせが

あって同じ部位ばかり組み合わせてはダメだと教えられていました。


足はドラムと言って僕はそんなに好きな部位では有りませんでしたが

好きな人が多い部位だったと思います。


この時はチンピラの兄ちゃんが自分で食べるのか上の人から

買いに行かされてるのかわかりませんでしたので兄ちゃん

ドラムが好きなんやなと思っていました。

「はよしてくれんかい!」

チンピラがせかします。

2に続く。。。

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中元大輔

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