「収穫祭＆ギルド」（※）第2版がドナルドからアナウンスされた。「異郷」まで出ている第2版の常として、新規の王国カードが何種類か追加され、代わりに同数程度の王国カードが削除されることになるかと思うので、今回はどのカードがリストラされそうかという個人的な予想を書き殴っておこうと思う。
新カードのみのアップデート・パックが100枚とのことなので、新王国カードは9,10種類？　ということは、削除される王国カードは8～10種類になるだろう。

ちなみに傾向としては、カードパワーの低すぎるカード（密偵、冒険者など）、コンボでなければ使いづらいカード（銅細工師、会計所など）、バッドな体験になりがちなカード（幽霊船、不正利得など）がリストラ候補っぽい。

1.ほぼ削除されるだろうというカード

・収穫
4金出るかも……なのだが、正直出た当時から弱かった。5コストのアクションカードであれば3金出すことも珍しくなくなった現代、カードパワーが幾回りも弱いこのカードは残す理由を探す方が難しいだろう。

・収税吏
鉱山のバリアント。鉱山はリストラをまぬがれたが、テキストが長くなった割に特筆して面白い効果というわけでもなく、何より弱いこのカードについては、やはり残すポジティブな理由はないように思われる。

2.削除される予想カード

・占い師
弱めのアタック。ときには利敵してしまうことも。積極的に削除すべきというわけでもないが、特に残す理由もない、平坦なカードなので、リストラ候補と言わざるを得ないか。
収穫祭のカードではあるが、特に収穫祭のテーマである「カードの種類（の多さ）」と直接的に関連した効果というわけでもない（勿論、必ずしもそうでなくてはならないことは全くないが……）。

・道化師
めくるカードによってブレも激しい、一言で言えば「不快」なアタック。あんまり良いゲーム体験に繋がらないカードなので、削除されるんじゃないかな。

・名品
特筆して弱いと書くほどではなく、使いどころもあるのだが、やはりカードパワーのインフレに置いていかれているのは否めないし、特定のシチュエーションでなければ使いづらいと考えると、有力候補か。
最もシンプルな過払い効果として残してもらえる可能性はある。

3.全然足りない……じゃあこの辺りも削除かな

・農村
占い師などのデッキトップを汚すアタックへの対抗策にはなるものの、地味という評価にならざるを得ない村。
似たようなはたらきができつつ、もうちょっとパワーの高い効果の新カードに差し替えられてもいいのかも。

・蝋燭職人
悪いカードではないのだが、ルネサンスで「ドゥカート金貨」という似たカードが登場したことも踏まえると、削除されても不思議ではないか。

・助言者
カードパワーとしては地味なカードと言うべきか。（助言者で落とすべきカードを適切に判断するために）他プレイヤーのプレイを注視することを強要されると考えると、面倒なカードではあるし、割と削除の有力候補なのかも知れない。

10種類には満ていないが、後のカードは特に消す理由を感じられず、個人の妄想を書き殴っておく場で無理に挙げるのも違うなぁと思うので、こんなところとしたいと思う。
過去にも「えっ、そのカード削除するのか……」というのはあったし、新カードにもよるだろうし。続報を楽しみに待ちたい。

番外.消して欲しいけど消えないんだろうなぁ

・馬上槍試合
ご存知褒賞戦。まあ、はっきり言って面白くないのでこの機に削除されると嬉しいのだが、収穫祭を代表するカードだし、削除されることはないんだろうなあ。
褒賞のみが差し替えられる可能性はあるだろうか？　金貨袋は正直カードパワー的には差し替えられるべきと言っても過言ではない。王冠も、村人トークンなどの新たなシナジーはあるといえ、褒賞としてのパワー不足は否めないだろう。とはいえ、差し替わるとしても、そういったカードパワーの低い方であり、郎党などに変更が入る可能性は低い気がする。
そもそも「第1版と第2版で、馬上槍試合というカードは継投しているが、褒賞の内容は変更されている」という状態は、無用な混乱の原因になるだけなので、褒賞のみが差し替わったりするということはなさそうだ。

※

元々「錬金術」「収穫祭」「ギルド」という小拡張が出て、後に日本では「錬金術&収穫祭デュアルセット」というセット商品が出たのだが、本国では「収穫祭＆ギルド」のセット商品も出ていた。
「錬金術」は拡張独自の特殊財宝「ポーション」をテーマとしたやや特殊な拡張であり、第2版を出すにあたって「収穫祭＆ギルド」となるのは、当然の判断と言える。
小拡張が3つしか出ていないため、「錬金術」は取り残されるかたちとなってしまったが、はっきり言ってポーション・テーマや一部の収録カードの評判が良くないため、「錬金術第2版」はしばらく出ないだろうと思われる。
将来的に、ドナルドがポーション・テーマに再挑戦したくなったときに出る可能性はあると思っているが、少なくとも「冒険」以降の第2版が先に出ることになるだろう。