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「0324Sun.-入院13日目 #18キラーマシンの孫娘」潰瘍性大腸炎日記

今日からステロイドが点滴から内服薬に変更。ペンタザは変わらず、整腸剤ラックビーの代わりのレベニンも服用。あとファモジチンという胃炎系の薬も追加。

新しく入院してきた老人は夜中、矢鱈長い身じろぎの音、むにゃむにゃと何やら結構な音量で喋る寝言、爆音のいびきの1ターン3回攻撃のキラーマシンのような老人だった。

昨日の貧血があったので少し警戒しながら用便したが、今朝もまた軽い貧血気味になってしまった。昨日よりずっと軽い感じではあるが、続いたのはショックだ。一度だけならその時の一時的な不調ということになるが、続くとなるとこれまで回復に向けて前進していたと思っていたものが、停滞もしくは後退していることになるからだ。先生に確認中だが明日の内視鏡検査は延期になるかもしれない。

入院依頼左腕に刺さっていた点滴の注入口から、漏れが発生したので右腕にスイッチされてしまった。使えなくなるわけではないが、利き腕が不自由になるのはちと辛い。

午後になってキラーマシン老人のお見舞いが来た。品のいい趣味じゃないのはわかっているが例によってカーテン越しに勝手に会話が聞こえてくる。奥様と孫娘のようだ。話しぶりからすると小学校高学年か中学ぐらいの様子の孫娘はちょうど老人宅に止まりに来ているようだ。

そこでこんな会話が聞こえてきた。

「年金生活、入院、いくらかかると思ってるの?」

「4000円、マジ無理、いいって」

老人がお小遣いをあげようとしたようで、孫娘が

些かマセたような口調で遠慮をした。

さらに

「向こうは何故かお金いっぱい持ってるから」

「向こうでもらってるからいいよ」

向こうとは父方か母方かわからないがおそらくもう一方の祖父母の家のことだろう。

「いいよ、自分で使いな」

と断っていた。

どこの誰かは知らないがなんていい子に育ったんだ!

自分には子供はいないが、いつもこういう良好な親子関係が垣間見える、育成成功した子供に遭遇するととても幸せな気分になり、感謝を覚え、祝福したくなる。

でも、貰ってあげるのが孝行なのでそこは貰ってあげてほしいな。

いただいたサポートはポカリ代にさせていただきます。