最近思うのです。
"寂しさってなんだろう"と。

人間生きていると感じる寂しさ。
誰しもが感じたことのある感情。

そして、その寂しさとは厄介なもので…
さみしい！
と感じた時にはその寂しさをどうにか解決出来ないか…と考えてしまうのが人の性なのではないでしょうか。

しかし、寂しさって感情の中でもとても漠然としていて、正体がどうもわかりにくい。そんな相手をどうにか解決できるものなのかな？と考えてみたのです。

彼氏や彼女がいてもひとりになると寂しさが押し寄せてきたり、
家族がいても言葉に言い表せない寂しさがあったり。
寂しい者同士で身を寄せ合う、寂しい夜も。

はたから見てみると幸せそうであったり、いくら充実感を感じていても、幸せと寂しいは同じ種類ではないと思うのです。
一緒にいたり、幸せな時間を過ごしたり、体を重ねたりすることで寂しさが和らぐことはあると思います。
しかし、それは解決にはなっていなくてただ一時的に寂しさから解放された状態であるだけなのだと感じます。
だからこそ、幸せな人も寂しさは感じるし、慢性的な寂しさに悩まされる人も居ると思います。

寂しさという感情はふとした隙間の瞬間に入り込んできて、それを実感することでどんどん大きくなっていく感情だと思うのです。
そして、コントロールを失ってしまった寂しさは暴走し始める。
自分自身だけでなく、他者も巻き込んで…しまいには寂しさとは違う感情にすり替わって、純粋な寂しさではない混沌とした感情になってしまう。

そんな"マイナスな寂しさ"は自分だけでなく身近な人までマイナスな連鎖をしてしまう…。

そんな時は一回深呼吸。

そして"プラスな寂しさ"に変えることでコントロールが出来るのではないかと思うのです。
どうしようもない寂しさに襲われた時は、

「あ、私今すごく寂しいって感じてる。」

と、ただただありのままの自分を受け入れてあげること。そして、

「そんな時もあるのが私だよね。」

と自分を認めてあげること。
そうすることでプラスな寂しさ＝コントロールできる寂しさになるのではないかと思うのです。

金木犀の香りがどこからともなくしてくるこの季節。
匂いだけで少し寂しくなるけど、寂しさと上手にお付き合いしていける季節になるといいなあ…。