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キャッシュレス決済専用大江戸てんや体験

10月2日にキャッシュレス決済専用のてんやがオープンしたとのことで早速行ってみました。

■店舗情報
名称:大江戸てんや 浅草雷門店(東京都台東区雷門2丁目18−15 TSビル1F
最寄駅 : 浅草駅(東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線)から徒歩2分
営業時間:10時~21時
席数:30席


店舗入り口に掲示されてますが、商品自体も通常のてんやとは異なります。(お値段も若干高め)

メニュー(PDF)はこちら


店内に入るとすぐに注文・会計スペースがあり、席に着く前に会計まで済ませます。


注文・会計時の流れがこちら。


注文番号が記載されたレシートが渡されたら席に着きます。


受け取り口上部(給茶機上部にも)にディスプレイがあり、商品受け渡しが可能になったら呼ばれるので、受け取り後(カトラリー類も自分でチョイス)元の席に着席して完了です。


ここまでの流れからもわかるとおり、既存のてんやとは一連の流れが異なります。(以下図はニュースリリースより抜粋)


本店舗の目的は大きく2つ。

生産性の向上→ITを活用した次世代店舗開発
需要の拡大→インバウンド需要の取り込み


それぞれの施策として以下3つをトライアルしています。
 ①決済のキャッシュレス化
 ②商品ラインナップのシンプル化
 ③入店~退店までの動線の簡略/最適化


目的と施策双方で具体的にどんなことを行っているか考察してみます。

決済のキャッシュレス化×生産性の向上
現金を完全不可(クーポン等も不可)にすることで決済時のオペレーションが省力化&レジ締め作業が削減できる

決済のキャッシュレス化×需要の拡大
クレジットカードや電子マネーのみならず、AliPay(支付宝)やWechatPay(微信支付)を導入することで中国圏の需要を獲得
※楽天PayやLINEPayなど国内モバイル決済も順次導入予定とのこと

商品ラインナップのシンプル化×生産性の向上
商品点数を基本の4種類(梅・竹・松・野菜)+セットや単品のみとすることで、食材点数の削減やオペレーションの簡略化に繋がる

商品ラインナップのシンプル化×需要の拡大
明瞭な商品構成が注文のしやすさに繋がりつつ、うどんやそばの定食セットや丼ぶり容器も変更することで、手軽に“日本らしさ”を味わうことができる

入店~退店までの動線の簡略/最適化×生産性の向上
注文や配膳をセルフにすることで店舗人員の削減や、キッチンディスプレイ等のサポートシステムによってオペレーション簡略化と提供時間の短縮化を実現

入店~退店までの動線の簡略/最適化×需要の拡大
店員との口頭によるコミュニケーションコストを削減することで多様な人種を受け入れつつ満足度を向上させる


完全に外国人旅行客をメインターゲットとしているため、季節毎の(既存顧客を飽きさせないための)キャンペーン/フェア商品が不要という面でも省力化に寄与しますし、逆に食べ歩きが楽しめるテイクアウト専用のお手軽な串天メニューなるものを導入して利用拡大を図っております。


まとめ

実際に店員さんも日本人以外の方が多く働いておりましたが、人財不足が叫ばれている外食においてはIT化によるオペレーション簡略化はもはや必須ですね。
オープン当初は“キャッシュレス”という部分のみがフォーカスされたニュースばかりでしたが、キャッシュレスはあくまでも戦術の1つとして、その背景には非常に練られた戦略を垣間見ることができ、とても勉強になりました。


天丼ももちろん安定のおいしさでした。



以上。

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