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2019年5月に読んだ書籍一覧

セゾン 堤清二が見た未来

「はじめに」が以下の文章からはじまります。
無印良品、ファミリーマート、パルコ、西武百貨店、西友、ロフト、吉野家。―― これらの企業が、かつて同じグループに属していたことを、知らない世代が増えている。

はい、知りませんでした(汗
(若い世代という意味でなく、無知という意味で)
本書は一章~六章までを様々な事業から堤清二という人間を描き、最後の七章で改めて人間としての堤清二について書いています。

周りの人々を振り回しながらも様々な事業を手掛けてきた経営者を「あとがき」にある以下の文章が一言で表現しています。
「資本の論理」が力を増し続けている世の中に抗って、いかに「人間の論理」を打ち立てるかを、ライフワークとして考え抜いてきた。
経営者として、本質は何で、目先の利益よりも大切にすべきことがあるという信念がここまでの偉業を成し遂げる原動力だったと気づかされました。

ちなみに「日経の読者が選んだ平成を代表する経営者ランキング」に堤さんが22位で選ばれていました。

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直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN

世界を代表するイノベーターは「論理・戦略」からではなく「直感・妄想」から始め、空想家で終わらずに現実世界にインパクトを与えている ―― 。
その方法を具体的に解説しているのが本書ですが、やはり秀逸なのは冒頭にある以下の図です。(本書より抜粋)

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初見ではもちろん何のこっちゃ…という感じですが、この図と照らし合わせながら本文を読み進めていくと、非常にわかりやすい図であることがわかると思います。他人モードで占められている思考をどうやって自分モードにして、ビジョン・ドリブンなアプローチで物事を考えていくか。序章~1章でその重要性を説明し、残りの2~終章で具体的な手法を元に解説しています。

また、最後に紹介されておりますが、以下のスライドは大学で実施されたプログラムの内容だそうで、本書の一部が垣間見える内容でした。



「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

中国が2015年に発表した『中国製造2025』という国家戦略について言及した本で、特に人材・半導体・宇宙に焦点を当てて分析し、中国の実態とその野望を明らかにしようとしています。
※中国製造2025については、簡単にはこちら、より詳細にはこちらのサイトをご覧ください。

本書の内容としては、読者(日本国民)に対して警鐘を鳴らすというスタンスなのか、少し強めの口調で書かれている印象です。
とはいえ、ここ最近中国に視察に行くようになり、またその内容(中国は今こんなに進んでいる!)をいろいろな場でお話をさせていただいている中で、(以前の私もそうでしたが)今の中国について肌感覚でも知っている方はあまりいないように思います。
対国として脅威となるかは別としても、また中国だけでなく様々な国の現状(政治・経済・産業・国民 等)を知るということはとても大切だと思い知らされた一冊です。



実験思考 世の中、すべては実験

著者が光本さんで、幻冬舎の箕輪さんが編集という時点で普通の本ではないだろうと想像がつきますがやはり…。
kindle版は0円で、『本の価格を自由に読者に委ねてみたら、定価で売った場合より儲かるのか?』(読後あとから読者が値段を決めて支払う)、という実験を体現したものが本書です。

一般的なビジネス書の価格である1,500円以上の支払いをした人の名前(希望者のみ)が以下のサイトに載っており、実際に支払いもここで行います。

3,000円以上支払うと様々な特典(最高値は1,000万!)があるので、一概には言えませんが、このnoteを書いている時点では以下の状態で、単純に1冊あたりにすると約45,600円にもなります!

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また、実験自体もさることながら、内容としてもとても参考になるもので、(SHOWROOMの前田さん同様に)CASHリリース時点から知っている方は多いと思いますが、学生時代やそもそもどんな人間なのか、光本さんの中身を知ることができます。

読後遅れながら私も支払いました。

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リアルタイムで当該サイトに名前も載りました。

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また、こんな企画も行うそうで、モノ払いのリリース等、まだまだ世間を騒がせそうですね。

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5月は4冊読むことができましたが、noteにまとめるのに時間がかかってしまいましたね(汗 読む毎に都度書いていかないと、あとからまとめて書こうとするとこうなってしまうことに反省…。



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