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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2019/8/26~9/1]

3週間続けることができました。アウトプットを目的とするとそれに合わせてインプットの質と量が高まるのがいいですね。あとはこういった情報をリアルの場でも出していくことを念頭に続けていければと思います。


🍳インドのFreshToHomeが2000万ドルを調達

バンガロールに本拠を置くFreshToHomeは、新鮮な野菜・魚・鶏肉・その他の肉を販売する電子商取引の新興企業で、新たな資金調達ラウンドで2,000万ドルを調達。

特に新興国においては食事情に様々な課題を持っておりますが、急成長で拡大しているインドにおいても同様で、やはり通常の売店で出回っている食品はあまり健康的なものであるとは言い難いものだそうです。FreshToHome農家や漁師と直接交渉し、独自のサプライチェーンネットワークを築くことにより、新鮮で安心な食材を消費者に届けることを目指すスタートアップ企業ということで、(前回のまとめでも紹介しましたが)インドにはすでにBigBasket、GrofersというサービスやAmazon Freshも参入し始めたということで、今後の生鮮配達市場においてインドは注目のエリアの1つとなりそうです。


🍳中国のコーヒースタートアップは、Luckkin Coffeeの攻勢に耐えられるか?

中国で最も急速に成長しているコーヒーチェーンであるLuckin Coffeeが、最初のコーヒー自動販売機の発売に向けて準備を進めている。学校やオフィスビルなどの公共スペースに配置されるように設計された「Coffee Express」マシンは、顧客がQRコードをスキャンして支払いを行った後、30秒以内で提供できる。

とにかくビジネス規模拡大に一直線なLuckin Coffeeですが、先日第2四半期(4~6月)の報告書を発表しました。

店舗・顧客共に拡大し続けているものの、値引き戦略により赤字も着実に拡大しているということで、ここからどう舵取りをしていくのかが注目。コーヒーに次ぐ商品シリーズとしてリリースした「小鹿茶(luckin tea)」同様に、どんな種を仕込んでいくのか今後も注目です。


🍳R・ベッカーズ池袋東口店にスマホ事前注文・セルフ注文導入

JR 東日本フードビジネスとShowcase Gigは、JR東日本スタートアップのサポートのもと、2019年9月4日より東京都豊島区のR・ベッカーズ池袋東口店に、新型の次世代セルフ注文決済端末「O:der Kiosk(オーダーキオスク)」を初めて導入すると発表。

すでにJR東日本グループは駅弁屋・ベッカーズ・ほんのり屋の駅ナカ9店舗で、Showcase Gig社が提供するモバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」を使ったモバイルオーダーの実証実験を行っております。今回はさらに発展させて、すでに海外では一般的となっているキオスク端末を導入するということで、省人化に向けて大いに期待をしたい施策の1つです。
実際に試してきた動画はこちら↓


🍳ローソン、「深夜に店員ゼロ」を実験へ QRコードで入店、セルフレジで決済

人手不足対策の一環で、深夜(午前0~5時)に店員をほぼ配置しない実証実験を「ローソン氷取沢町店」(横浜市)で行うと発表。顧客はQRコードなどを活用して入店し、セルフレジで決済する。期間は23日から約半年間。

セブンイレブンの時短営業問題は結果的に本部が認める方針を提示しましたが、サービス業の人手不足問題はこれからますます深刻化していきます。すでにトライアルカンパニーが先行して実験を行っており、(あくまでも実証実験ということですが)大手コンビニが具体的な対策に乗り出したということは大きな流れになると思います。


🍳ヤマトが配達用トラックのテスト飛行に成功

日本の配送会社の1つであるヤマトホールディングスは、米国のヘリコプターメーカーで開発している無人輸送機のテストに成功。テキサス州フォートワースで2回の4分半の飛行を完了し、時速150キロに達した。

動画では垂直離着陸と水平飛行だけですが、約30kgの荷物を運ぶことができるということで、かなりの配送能力がありそうです。(とはいえドローン自体も長さは2.7メートルとかなり大きいですが)
自動運転での配達としてロボネコヤマトという実証実験も行っておりますが、自動運転のみならずドローン配達という分野でもAmazonGoogleがかなり先行しており、また規制との闘いでもあるものの2025年までにドローンの配送を商品化する予定ということで、今後どんな世界が待っているのか注目です。


🍳KFCが偽肉チキンを発売へ。Beyond Meat製、まずはアトランタの店舗で試験

KFCは米アトランタにある店舗で、植物ベースのチキンを使ったBeyond Fried Chickenのテスト提供を開始。

今週一番のニュースがこれですね。わずか5時間で完売となる大盛況ぶりとのこと。

通常のフライドチキンと同じフライヤーで調理されるため、徹底したヴィーガンの方々には向かないものの、お肉の中でもヘルシーなチキンですら避けたいと思うダイエッターや健康重視の方々には充分におすすめできるとのこと。何はともあれまずは味や食感がどの程度のものなのか、大変興味があります。
そしてこの代替肉を提供しているのがアメリカのBeyond Meatというフードテック企業で、ユニコーン企業となってから今年の5月上場をしています。すでにホールフーズやその他バーガーチェーンでは販売していたのことですが、KFCとの提携で一気に代替肉の認知が広がり今後の展開に弾みが付きましたね。

▼これまでパートナーシップを結んできた12の企業

▼ビヨンド・ミートに必要な22の材料

▼反面こんな記事も

原材料にココナッツオイルを使っているため通常のお肉よりも飽和脂肪酸の量が多め、製造過程でナトリウムを多く含む等、様々な意見がありますが、市場が広がるにつれ今後もさらに改良が加えられていくと思います。


🍳日本初!ファストフード専門の「ゴーストレストラン」が9月2日OPEN!メインのハンバーガーパティは植物性由来のプラントベースミート!?

今何かと話題の代替肉メーカー「ベジタリアンブッチャー」が都内を中心にゴーストレストランを展開すると発表。

注目の代替肉を使ったバーガーという新規性もさることながら、その運営形態が面白そうです。ファストフード専門のゴーストレストランということなのですが、調理用のキッチン等を用意したり借りたりするのではなく(自前で営業するのではなく)、どうやら既存の飲食店に調理を委託しUberEatsや出前館で配達、スタイルのようです。この形態なら飲食店側は材料の仕入れや調理のみで気軽に加盟し新たな収益源を作ることができる、ということで今後の展開がとても楽しみな業態です。


🍳マクドナルドはDoordashとの契約を展開

ヒューストンでのテストに続いて、さらに多くのエリアでDoorDashが追加。Uber Eatsと2年の契約を交わしたことにより、チェーンの14,000近くのレストランのうち10,000店以上にサードパーティ配送が提供される。

配達プロバイダーにとってチェーン店が入ることの意義は大きく、ついにマクドナルドもDoorDashに入りました。記事にあるように、顧客は各サービスを横断的に使うよりも自分に合ったサービスに固定化するようなので(使いやすさや各種インセンティブ等)、多くのレストランはマルチプロバイダー戦略としてUberEatsとDoorDashに加盟しているとのこと。マクドナルドは日本でもUberEatsに加盟していますが、なかなか人気なようでまだまだプロバイダーの伸びしろは大きそうです。



以上。

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