絶望から前向きに切り替えられた話 (*2014〜2015年頃の話)
これはまだ自分がオジオズのファンだった頃の話。
2012年8月から自分はお笑いライブに足を運ぶようになりましたが、2014年くらいまでは海外の大学に在学→卒業、就職活動の兼ね合いで今の様にコンスタントにまだライブに通うことが出来ていない状況でした。
そんな中、2015年に2年かけてやっと就職出来ました。平日のライブにも行けるスケジュールだったのでやっとコンスタントにライブに通える喜びでいっぱいになりました。あの頃会場で応援出来なかったTHE MANZAIの予選にも行けるかもしれないとワクワクがいっぱいでした。
そんな思いはある発表で打ち砕かれた。
2014年に賞レースとしてのTHE MANZAIが終了し、2015年にM-1グランプリが復活する。
…
目の前が真っ暗になった。
この頃はベテランの芸人さんを中心に応援していた時期だったので漫才の大会が芸歴無制限から芸歴制限ありに戻るのは正直嫌でした。
2015年から再始動したM-1グランプリの芸歴(コンビ歴)制限は10年から15年に引き上げられた。それでも芸歴的に推し含め、当時応援していた世代の組の殆どが(実質また)ラストイヤーとして迎えることになってしまった。
大会が始まると同時にM-1のその後はどうなるかの不安も頭によぎりました。推しや同世代の芸人さんは来年以降ライブまわりどうなってしまうのか。M-1に出れなくなってもチャンスの順番はまわってくるのか。ただの1お笑いファンなのにその時は凄くその不安に押し潰されていました。
オジオズの最後のM-1が終わった瞬間、一気に上記の不安からの絶望感が押し寄せてきた。なんとも言えない感情でいっぱいになった。これからは何に向けて応援すれば良いのか。
立ち直れるビジョンが見えない中、転機になったのはM-1準々決勝から数日後にあったライブの出待ち。オジオズとして最後のM-1を(また)終えた篠宮さんに開口一番「M-1お疲れ様です。」と言いました。
この日前後含めて篠宮さんとは滅多にその日のライブ以外のお笑いの話はしていない(特に日曜日付近のライブはニチアサの感想がメインでした)。当時はあえてしないように気遣いすぎていた所もあったと思います。でもこの日は珍しくお笑いの賞レースについて色々話しました。
そんな会話の終盤に篠宮さんからこんな言葉が返ってきた。
「いつかまた芸歴15年以上が出れる賞レースが出来る。」
不思議なことにこの言葉を聞いた瞬間、それまで脳裏にあった不安が全部吹き飛んだ感じがしました。応援する側がメソメソしている場合じゃない。
これから先はどうなるかは分からない。でもこんな状況においても推しが前向きに頑張ると決意したら支えられるようになりたいと意識と気持ちを切り替えることが出来ました。
その言葉が結果2016年以降も引き続きお笑いライブに通う1番の原動力になった。真面目にライブに通い続けていたらいつかその言葉が叶う日も来るかもしれないと本気で思っていました。あれから今日まで色々ありましたが、今でもその言葉をかけてくださったことに感謝しています。
そしてM-1に出れなくなっても、(世代交代もありつつも)ベテラン世代の芸人さんが出演出来るお笑いライブはまだあった。賞レースの縛りから解放された自由なネタにも沢山出会えた。推し含めて芸歴15年以上の世代の頑張りや楽しんでいる姿のおかげで「M-1に出られなくなってもライブは楽しい、新しいチャンスを作れる」ってことが分かりました。
でも2022年のG-1グランプリ(初年度)、2023年に芸歴(コンビ歴)15年以上が出場出来る漫才の大会THE SECONDの開催が発表された時はガッツポーズが出るくらい嬉しかったです。推しが出れる出れない問わず、やっとその大会が叶った瞬間に立ち会えるまでライブに通い続けてよかったと思えた瞬間でした。
当時はコロナ禍以降に芽生えた「お笑いライブシーンの客としてのスタンスや意識」がまだ今ほどなかったため「推しをただ直向きに推す」に全集中出来ていたかもしれない。都内のライブシーン周りの様々な事情を知るきっかけになったのはモンローズのファンになってからだったので。
コロナ禍は別次元の試練だったが、今思えば2014年から2015年にかけての「THE MANZAIからM-1に戻る不安」がライブに通い始めてから初めての試練だったかもしれないです。
明日はお笑いライブに足を運ぶきっかけになったライブに足を運べる。10年後もこんな日を迎えられることはあの時思っていなかったので。
もしかしたら最後かもしれないという気持ちで明日は通い始めた頃のように思いっきり楽しみたいと思います。
2024年。今と近々、また新たな試練に自分は直面する予感がしています。昨今のライブシーンの状況だからこそ状況次第では色々覚悟しなければいけないのかもと不安でいっぱいになる時もあります。
ただここ数ヶ月自分の中ではっきり出来たことは「推しのこれからを応援したい気持ち」と「お笑いライブシーンの客としてのスタンス」は両方とも大事であること。お笑いライブにこれからも楽しく足を運び続ける上でどっちも疎かに出来ないくらい大切なものです。
もしかしたら状況に応じてこの1年は色々試行錯誤するかもしれない。それでもマイナスの方向に絶対持っていかないように、時間をかけてもプラスに持っていけるようにその都度自分が出来る形で今の推しお2人のこれからを無理なく応援で支え続けます。
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