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【刻】乗り放題きっぷは純粋乗り放題きっぷになった


聴いてみよう

この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年11月19日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは、

【刻】乗り放題きっぷは純粋乗り放題きっぷになった

時刻表を読んでいくシリーズです。

青春18サウナ旅ということは?

日曜日は時刻表を読んで話しています。

昨日の配信で、青春18サウナ旅という北詰わかなさんのエッセイの話をしました。

北詰わかなさんは、この配信の回数がキリの良い数字の時にゲストとして来ていただくことがあるづめさんです。

この本のタイトル青春18サウナ旅というのを聞くと、「あれだな。青春18きっぷだな」と時刻表を読むのが好きな人はピンときますよね?

そう、青春18きっぷを使った旅のエッセイなのですね。

時刻表好きな方はこのエッセイのような旅はいいなぁと言うでしょう。

長距離をずーっと普通列車で移動するなんて、時刻表読みなら大好物に決まっていますよね?(笑)

気になる方用に概要欄にリンクを貼っておきますね。

フリーきっぷとは

先週・先々週とこの日曜日配信では久々に新しい時刻表を買ってきたので読んでいくという話をしています。

今回は青春18サウナ旅で使っている青春18きっぷにちなんで、乗り放題切符について考えてみることにします。

時刻表にはお得なきっぷというコーナーがあります。

昔は後ろの方にあったような気がするのですが、2023年11月号では結構前の方の特集の次あたりにあります。

日本全国いろいろなところで企画されている、主に観光用の切符だけでなく、回数券とか往復割引なんかの情報が載っているコーナーなのです。

その中にフリーきっぷという分類があります。

簡単に言うと、指定されたエリア内なら乗り放題になる切符です。

もちろん乗り放題といっても条件があります。

例えば普通列車しか乗れないみたいな条件ですね。

この条件がきつければきついほどお安いということにもなります。

なので、上手に使うと面白い旅ができます。

青春18サウナ旅は、そういう旅をしてみたエッセイです。

青春18きっぷの使い勝手

青春18きっぷの歴史はなかなか古いのです。

始まったのは1983年ですから、40年も経つのですね。

1日乗り放題のきっぷ5日分で、今は1万2050円です。

使用条件の詳細はググってみてくださいね。

このきっぷ、実は40年前と比べると格段に使い勝手が悪くなりました。

使用条件が厳しくなったわけではありません。

ごくシンプルに言うと、列車が走っていないのです。

いや、もちろん列車は走っているんですが、長距離を普通列車で移動するのがとても難しくなっているのです。

というのも、鉄道はつながっていても運営会社が分かれているケースが結構あるのですね。

できるだけ長距離を移動するには幹線を使うことになりますが、幹線は新幹線になり、並行する在来線が第三セクターになっていることがあります。

例えば、東北本線は上野から青森まででしたが、今は盛岡までしかありません。

いや、鉄道はちゃんと続いているのですが、盛岡の北は2つの第三セクターの会社が運営していて、JRではないのですね。

こういう場合、JRグループの企画切符は大抵使えないわけです。

さらに、青函トンネルのある海峡線は新幹線しか走っていませんし、特急しか走っていない路線なんていうのもあります。

特例で特急に乗れる区間もありますが、乗り換えが結構大変だったりします。

なので、そこそこ遠くまで行ける列車のセットは1日で見ると一択ってことが結構あるのです。

途中下車してブラブラしようというのはとても難しくて、とにかく乗り続けるだけという感じになります。

食事をとるのも大変というようなスケジュールになることもあるのですね。

もちろん、それを楽しむためのきっぷということではあるのですが、始まった頃よりもずっとマニアックなきっぷになってる感じは否めません。

一日散歩きっぷ

JR北海道には一日散歩きっぷというフリー切符があります。

そのエリアは函館本線・室蘭本線の長万部から根室本線十勝の新得までという広大なものです。

札幌からだと長万部を回るコースと新得を回るコースがかなりダイナミックで面白いのですが、このコースを回れる乗り換えスケジュールはほぼ一択です。

そこまで行かなくてもいいから近くを乗り放題で行き来しようという使い方もあるのですが、これがまた微妙で、

観光地を往復するだけだと普通の切符を買った方が安いということがあります。

札幌近郊を除くと急激に列車の本数が減ってしまうので、きちんと計画しないと無駄になります。

北海道空知の栗山町というところに小林酒造という酒蔵がありまして、春さきにお祭りがあってお酒を飲んで美味しいものを食べる催しがあるのですが、札幌から栗山町まで往復するだけだと一日散歩きっぷの方が高くつくのです。

素直に普通の切符を使えばいいのですが、せっかく遊びに行くのだから他の場所でも途中下車したいじゃないですか。

で、岩見沢に寄ったりするのですが、駅の周りにはあまり見るところがないので、結局ほとんどそのまま戻ることになって、それでは切符がもったいないので札幌に戻り、通り越して小樽まで行って遊んでくるみたいな形によくなりました。

案外鉄道で行ける場所は多くないんですよね。

札幌近郊は列車の本数が割と多いのでできる芸当ですが、札幌からちょっと離れるとなかなか大変なのです。

純粋乗り放題きっぷとは

ま、フリー切符は使い方によってはあまりお得じゃないってことです。

ということを頭に置いた上で、今回のタイトルにある純粋乗り放題という言葉の意味をお話ししましょう。

それは、乗り放題以外に用途がないという意味です。

途中下車して観光しようなどというのは不純であるということでもあります(笑)

とにかく列車に乗るために乗るという生粋の乗り鉄のためにあるきっぷと言っていいでしょう。

鉄道をめぐる状況が厳しくなっているので、どんどん純度の高さが要求されているわけですね。

と、おバカな話をしたところでこの話はおしまいにします。

今回は、乗り放題きっぷは純粋乗り放題きっぷになったという話をしました。

今日はここまで。

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今後配信の中で参考にしていきたいと思います。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。

詳しい内容については、概要欄のリンクから、または「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。

この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

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今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

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