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NCL遠野コーディネーターの日々のこと1月(山岡)

こんにちは、NCL遠野でコーディネーターとして活動している山岡です。

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<プロフィール>
山岡謙志(やまおかけんし)
1990年生まれ。神奈川県相模原市出身。
2019年12月に遠野の地域おこし協力隊としてNCLに着任。
7年間ほど、都市部で働いてきたが今後の日本社会の在り方に疑問を持ち、新しい社会を創出していくNCLに参画。

昨年10月からNCL遠野コーディネーターに焦点を当て、コーディネーターがどんな活動をしているのか、遠野メンバーがリレー形式に日々を振り返り、その月のできごとを綴る「NCL遠野コーディネーターの日々のこと」。
第5回の記事は、2019年12月にジョインしたばかりの私が日々何をしているのかご紹介できればと思います!

①遠野市民新年祝賀会

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遠野市内の事業者さんや市議会議員さんなど、さまざまなセクターの方々が参加していました。もちろん私は顔見知りの方はほとんどいなかったので同じNCLの多田に付き添う形でご挨拶して回りました。東京で働いていた時にはお会いしないような立場の方々とお話する機会となりとても新鮮でした。

②カフェ業務

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NCL遠野が運営しているCommons Spaceのスタッフとしても活動しています。学生の時にアルバイトで焼肉店の接客をしていた以来で、こちらも新鮮な感覚を持って取り組んでいます。
美味しいコーヒーの淹れ方についても知ることができて、クオリティオブコーヒーライフが格段に上がった気がします。笑

③岩手県地域おこし協力隊ネットワーク

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「岩手県地域おこし協力隊ネットワーク」のミーティングに参加しました。私も地域おこし協力隊として岩手に移住したひとり。この会の議題は、県内の地域おこし協力隊間での情報連携、ネットワーク構築についてでした。現状、隊員間での情報共有がほとんどできていないため、機会損失が起きるケースが多いようです。情報が大きなきっかけとなるケースは、地方社会でも同じであると実感するとともに、岩手県だけでなく他の県でも同じ状況ではあると容易に想像が付くので、一つの成功例ができたら他の県にも横展開できれば地域活性化の大きなターニングポイントになるのではと感じました。

④LACロンチイベント

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株式会社LIFULL(以下、LIFULL)さんとの共同プロジェクト「Living Anywhere Commons(LAC)」を遠野でスタートさせることとなりました!LACとは、会員になると毎月定額料金で全国各地方にあるLAC拠点に宿泊ができるというサービスです。このLAC遠野のロンチイベントを東京千代田区のLIFULLさんの本社で開催し、LACのメンバー+NCL代表の林、NCL遠野メンバーでスナック・トマトとぶを運営する家富が登壇しました。
そしてイベント後の交流会には、遠野現地メンバーとして山岡と多田がオンライン形式で参加。LACのサービスを拡販することで地方活性化に少しでも寄与できればと考えています!

⑤MORIUMIUS視察

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NCLで定期開催している「オープンラボ」で、宮城県石巻市雄勝町にある研修施設「MORIUMIUS」に訪問しました。雄勝市は東日本大震災で大きな被害を受けた地域。私は初めて東北地方の沿岸沿いを車で訪れたのですが、大きな堤防が続く景色が印象的でした。
MORIUMIUSは、主に子どもたち(小学生〜中学生)を対象とした研修施設で、一部企業研修も受け入れています。もともとは桑浜小学校という学校でしたが、2002年に閉校、その後活用などは特にされていなかったようです。しかし、東日本大震災を機に、外部から人々が訪れるきっかけづくりとして校舎を改修し、MORIUMIUSをオープンしました。

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MORIUMIUSの理念を一言でいうと「出会いの場所」だと感じました。例えば、新しい人・自然・新しい自分…などに出会うきっかけが、散りばめられています。

今回の訪問では、MORIUMIUSの施設概要・考えていること・課題など様々なコンテンツを一通りご紹介いただきました。その内容を書くと相当な文章量になる思うので割愛させていただき(笑)一番印象に残っていることを書き記そうと思います。

私が強く感じたことは、資源が少ないエリア、つまり地方エリアで施設運営を継続していくことがいかに難しいか、ということです。

例えば人材について、都心部でも人材不足による人材争奪戦が行われていますが、地方における人材不足は事業継続可否に直結します。いかに人を呼び込んで、ファンになってもらって、移住してもらうか、もしくは違う形で関わってもらうか。もっとも大切なリソースである人材をいかに獲得するかがとても大切だと感じました。

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また、お金についても事業を安定して継続させていくためには、補助金に頼らずに稼げる仕組みを地道に作っていかなければならない。だけど最初の立ち上げの段階では補助金に頼らざるを得ない…一度補助金が組織に入ってしまうと補助金体質になりやすいので、しっかり稼げる仕組み作りの大切さを感じました。

地方の経験が浅い私なので、多角的に見れていない部分はあるかと思いますが、改めて地方展開の難しさを痛感すると同時に、それを乗り越えてきたMORIUMIUSの地道な努力に感銘を受けた視察でした。


記事:ヤマオカケンシ(Next Commons Lab 遠野事務局)

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