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自由提案を考えるヒント「どんな人を募集したいですか?」Vol.3

遠野市には、地域おこし協力隊に限らず農業、六次産業、観光、教育など様々な方面で自らの手で事業を”つくる”人が集まってきています。

地域資源と多様な”つくる”人と共に、この地域でできることは無限大。柔軟な発想とスキルで遠野でチャレンジしたい人を現在地域おこし協力隊の自由提案枠で募集しています。

自由提案枠は、「自分は地域でこんなことしたい!」という【自己実現】と、【地域の課題や可能性】を掛け合わせたプロジェクトを考え、提案していただくものです。

◎募集要項についてはこちらの記事をお読みください。

このnoteでは数回にわたって、遠野に住む方たちがどんな人に来てほしいと思っているかを発信していきます。

自由提案枠の応募を検討されている方は、【地域の課題や可能性】を知るためのヒントとしてぜひお読みください。

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Next Commons Lab 遠野では、様々な分野で活動されている地域の方、約30人に「どんな人を募集したいですか?」「その理由を教えてください」というヒアリングを行いました。
1人最大2つまで、どんな人を募集したいか、ご記入いただいております。

過去の記事はこちら
遠野の人に聞きました「どんな人に来てほしいですか?」②
遠野の人に聞きました「どんな人に来てほしいですか?」①

今回の第3弾では、6名の方からの回答をご紹介します。(回答いただいたものをそのまま記載しています)

まずは、農業に携わる3人の方から。Nさんは20代の若手農家。昼夜の温度差が10度以上あることで味の深みが増す、盆地ならではの地形を活かしニラ・きゅうり・ネギ等の野菜を栽培しています。

興味がある人、健康意識がある人、身体に入れるものに安全性を求める人

自由提案_ヒアリング画像13_中平さん

募集したい理由
・我々が栽培してる農法は、化学肥料・農薬の使用を減らす取り組みをしている。具体的には、食品ロスから作られる肥料で栽培している。
・この農法で作られた野菜には安心・安全な農産物というのも勿論のこと、次世代につなぐ農業の実現に向けて行っている。
・「食」に関わる職業をもっと沢山の人に知って頂きたい。
・また、この職業を我々の代で終わるのではなくこの先もずっと残し続けたい。そのような想いで経営している。


続いて、米や大豆、トマトなどの生産、ジャムやジュースなどの加工を行う農業生産法人ではたらくOさん。

食とエネルギーの地域内自給を実現したい人

自由提案_ヒアリング画像18_桶田さん

募集したい理由
・まだ形にできていないものが多い。魅力や可能性を具体的な商品やサービス、情報発信などの形にしていくことが課題です。
・遠野には、食とエネルギーの自給を実現できる可能性、資源がいっぱいあると思います。
・農地や森林、生産技術などなど。来ていただいた方には、持っているスキルを駆使しそれら資源を活用して、遠野の人と一緒になって地域の魅力や可能性を具体的な商品やサービス、情報発信など何でもいいので自由な発想で「形」にする役割を担っていただきたいです。


3人目は、規格外の野菜を取り扱い、生産者と消費者を繋ぐ「アグリプロデュース」に挑戦しているKさん。

遠野の農業を総合的に「プロデュース」できる力のある人

自由提案_ヒアリング画像19_菊池さん

募集したい理由
・安定的な経営ができるようにJA出荷+αの販路作りや、若手でも助成金等を活用していろいろなものに取り組める体系。新規就農者でも土地を活用できる制度作り(耕作放棄地等の活用)が必要と感じる。
・在来作物の継承という観点では、生産したものを流通に乗せ利益を出せる産物にするブランディングの確立が大切。
・遠野で採れる農産物の販売流通はもちろん、今遠野の農業が抱える問題を解決しつつ新しい方向に進めれるようプロデュースしてほしい。


このように遠野には、これからの未来と地域を見据えながら、土地柄を活かした農作物をつくり、遠野の美しい里山の景観を支えている熱い方がたくさんいます。

続いて生花・種苗店、観光ガイド、自営業の3名の方からの回答をご紹介します。

遠野産のもののよさを発信できる人

自由提案_ヒアリング画像16_松田さん

募集したい理由
・古き良き伝統文化や遠野産の野菜や生花が若者にも知られるようになってほしいと思う。
・しかしそれを伝えながらいい意味でアレンジできる人が少ないのではないかと感じる。
・遠野の若者を巻き込みながらイベントを企画したり、食やお祭りなどを通した情報発信ができる人に来てほしい。

幅広い年代に好かれるコミュニケーション能力を持ち、広く世の中を見てきている人

自由提案_ヒアリング画像14_和美さん

募集したい理由
・「東京=かっこいい、最先端」「遠野=田舎、かっこ悪い、遅れている」のようなイメージや劣等感を若い人(高校生や中学生)が持ってしまうことが課題と感じる。
・遠野に住む年配の方々に体験の聞き取りをし、それを繋ぎ、若い世代が興味を持つように伝えていく人が必要だと思う。
・遠野の今の風景を残し、自分の住む場所に誇りを持てるような遠野を次世代に残したい。

クリエイティブな人

自由提案_ヒアリング画像11_成人さん (1)

募集したい理由
・自分で考え行動ができる
・今遠野に必要な事(未来をイメージ出来、センスで問題解決が出来る)


Mさんにはもう一つ、大事なポイントをご回答いただきました。

Uターン希望者(すでに起業している、Uターンして起業できるビジョンを持っている方)

自由提案_ヒアリング画像12_成人さん (1)

募集したい理由
・遠野出身者だからこその理解度、貢献度がある

移住が条件、と聞くと、それまで地域に縁がなかった方のイメージが先行しますが、Uターン希望者の応募は大歓迎です!
土地勘もあり、地域の人との関係性も築きやすいのでやりたいプロジェクトに集中するのも早い、という地元出身者ならではのメリットもあります。

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今回は6名の方から回答いただいた「募集したい人」をご紹介しました。興味を引かれるキーワードはあったでしょうか?

NCL遠野では、「募集したい人」を語り合う公開座談会を、6月25日(金)にオンライン配信する予定です。移住の先輩でもある元・地域おこし協力隊の起業家2人をゲストに、今地域に求められる人についてお話していただきます。

「こうなったら暮らしがもっと楽しいよね」、「面白くなるよね」を語り合う中に、ますます地域のポテンシャルが見えてくるはずです。ぜひご視聴ください。

(参加無料・リアルタイム配信は要申込み)

次回はまた別の方々からの「こんな人に来てほしい」を紹介します。お楽しみに。

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