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一緒に働く仲間を募集しています

Next Commons Lab遠野では、一緒に働く仲間2名の募集を開始しました。Next Commons Lab遠野が目指す未来と今回募集するアソシエイトコーディネーターの役割について説明します。
--2019年度の募集は終了しました--

人の生き方は多様化しても、社会はなかなか変わらない。ならば、社会そのものをつくろう。Next Commons Labが目指すのは、各地がネットワークで結ばれ人材・情報・知恵・素材などを共有しながら個々が自由に行き来できる社会をつくること。多様な価値を尊重しながら、一人一人が好きなことを仕事にして生きていける社会はどうしたら作れるか。
「ポスト資本主義社会」の具現化に向けて、第一拠点である遠野は次のフェーズに進もうとしています。

「ポスト資本主義社会の具現化」の実現に向けて実証を重ねる第一号拠点 

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Next Commons Lab 遠野は、「ポスト資本主義社会を具現化する」をヴィジョンに掲げるNext Commons Lab(以下NCL)の第一号拠点です。現在は国内外11の地域にネットワークは広がり、地域ごとに定めた「越境」「食」「サステナビリティ」などのテーマに沿って展開されています。中でも、遠野は「新たな社会のオペレーションシステムをつくっていく実験と実践のプラットフォーム」として、挑戦を続けています。

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2016年、ビール、どぶろく、発酵、食、ローカルプロダクション、デザイン、低コスト住宅など10のプロジェクトに応募したメンバーと、そのコーディネートをする株式会社Next Commonsスタッフや関係者など約20名が集まり、NCL遠野が動き始めました。ほとんどのメンバーは、それまで遠野に縁のなかった人々です。

知らない土地で3年間の間で起業を目指すことは、人生の中でも濃密で得がたい時間ですが、プレッシャーのかかる3年間です。メンバーたちはそれぞれに、事業のマイナーチェンジをしながら自身が実現したい事業や暮らし方に合わせて活動を続けてきました。

そんな中、NCL遠野の立ち上げから3年目を迎えた頃から徐々に雇用創出、Uターン者の呼び込み、空き家・空き店舗の利活用など小さいながらも市内で変化が現れてきました。まちの中心地では、空き家だった場所に明かりが灯り、人の流れができるようになりました。
地元の銘菓復活、地元特産品のブランディングの後押しなど、メンバーがスキルを活かし、地域の人と深くかかわる取り組みも生まれています。

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正解のない世界で答えを探し続ける「起業家的生き方」

NCL遠野の活動は、総務省が行う地域おこし協力隊制度を活用した地方創生のプロジェクトとして注目され、複数のメディアでも取り上げられました。しかし、私たちコーディネーターが常に意識しているのは「次なる時代をどう生きるか」「これから先の働き方や生き方とは何か」ということです。NCLではプロジェクトに参画するメンバーを「起業家」と呼んでいますが、実現したいのは様々な人の「起業家‟的”な生き方」を支援することです。終身雇用で企業が人生を保証することが全盛ではなくなり、収入格差は年々広がっています。副業を推奨する会社や、フリーランスという働き方を選択する人も増えてきました。働き方や生き方は急速に多様化しつつあります。

NCLが目指す「起業家的な生き方」とは、正解のない世界で自分なりの答えを探し続ける姿勢であり、自らの人生のオーナーシップをもつこと。人生を自由に選択し、失敗を恐れずに挑戦しようとする人を、NCLではサポートしたいと考えます。

フィールドとしての地方には、可能性があふれています。人口減少や後継者不足、高齢化など地域の課題が叫ばれていますが、担い手となる人を求めている、活用できる自然資本がある、必要とされる社会的な役割が多いことを考えると東京では埋もれてしまう個人のスキルや資質を最大限に発揮できるポテンシャルがあります。

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新たな時代の地域共助モデル「マイクロワーク」と「小さな経済圏」

今年度、NCL遠野では起業家へのインキュベーションのほか、地域の課題や人々の“小さな困りごと”と、人材の“強み”や“スキル”をテクノロジーによって可視化しマッチングする仕組み「マイクロワーク」に力を入れていきます。「マイクロワーク」はその名のとおり「小さな仕事」。ごく簡単で小さな単位の‟〇〇できます(します)”と“〇〇してほしい”をマッチングすることにより、誰かの困りごとが解消され、喜ばれるという体験となります。このような住民共助の仕組みをとおして、自分の新たな能力や可能性に気づき、役割や生きがいの創出を可能とします。さらに、マッチングが成立した際の「ありがとう」の気持ちを、独自の地域通貨(トークン)でやりとりします。この地域通貨は、マイクロワークのコミュニティに登録された店舗での買い物や飲食、サービス利用に対応することで地域の経済活動を促進し、小さな経済圏を作り出すことを目指します。

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個人の「起業家的生き方」を支え、コミュニティの交流を活発にして人と人をつなぐ「マイクロワーク」とテクノロジーを介した地域経済圏は、新しい時代の共助社会を作るすべての土台となる事業です。

今回募集するアソシエイトコーディネーターの1名は、このマイクロワーク(小さな仕事)を通じて、個人の社会的な役割を創出し、新たな評価軸による地域経済圏を作る取り組みの中心人物になります。地域コミュニティの醸成につながる活動を主体的に行っていく役割です。

現在までに、ブロックチェーンを使った地域通貨の価値交換機能としてアプリを開発し、地元の高校と連携しながら実証実験をおこなったり、対話や作業によって地域のリサーチをしたりしながら、情報をストックして実用化に向けて動いています。

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<求める人物像>
・丁寧なコミュニケーションを取りながら、地域や人々が抱える課題や強み等を、多角的な視点で捉え、行動できる方
・世代や背景を超えて、多様な人々が行き交う新たなコミュニティを醸成し、ネットワークを広げていくことができる方
・テクノロジーや地域通貨についての知見がある、あるいは関心があり学ぶ意欲のある方

全体を加速させるエンジンの役割

マイクロワークや起業家的生き方の支援など、NCL遠野がポスト資本主義社会の具現化を目指して取り組む事業に横断的に関わりながら、企業等との連携事業や企画を立案・実行していくコーディネーターを1名募集します。

今年2月には、NCLのヴィジョンに共感した企業との共同企画として大学生向けの研修を行いました。参加した大学生からは「人生の中で一番生き方について考えられた機会になった」「いろいろな価値観に触れられた。先入観を払拭する大事さに気付かされた」という感想や、企業の社員からも「とても刺激を受けた」「遠野は長く滞在したい町になった」といった意見をもらいました。

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生き方・働き方の多様化だけでなく、地域をフィールドにしながら新たな社会インフラをつくっていくモデル地域として、NCL遠野は学びや気づきの機会を提供していきたいと考えています。主に企業向けに企画開発・提案をしながら、地域の事業者・団体・プレーヤーと連携し、地域資源やNCLネットワークを生かした事業開発を行っていくNCL遠野のエンジン的な役割を担う人物を募集します。

<求める人物像>
・相手の本質的ニーズを理解しようとし、積極的にコミュニケーションが取れる方
・新しい事業や企画の立ち上げに主体的にチャレンジできる方
・周囲の人と協働しより大きな影響を与えたい方


2016年の立ち上げから3年を迎え、遠野は広がるネットワークの最先端拠点として新たな社会インフラを実装していくフェーズを迎えます。すこし大げさなことを言えば、NCLが目指すのは、会社や事業をつくることではなく、時代そのものをつくることです。自らの手足を動かしながら、まだ見ぬ社会のありようを共につくっていこうという意気込みをお持ちの方の応募を、心からお待ちしています。

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\\募集説明会情報//
説明会情報はNext Commons Lab 採用ページでご確認ください。

\\コーディネーターってなに?//
コーディネーターという仕事についてのインタビュー記事はこちらをどうぞ。

\\詳しい募集要項が知りたい//
募集要項の詳細はこちらの記事をご参照ください。
●応募条件(一部)
本プロジェクトは、国の地域おこし協力隊制度を活用するため、応募するには以下の条件を満たす必要があります。
・三大都市圏内・外に限らず、都市地域および政令指定都市にお住まいの方。(*1)
(*1)特別交付税措置に係る地域要件確認表
http://www.soumu.go.jp/main_content/000483768.pdf

●雇用形態および期間
・国の地域おこし協力隊制度を活用するため、遠野市の非常勤職員として遠野市長が委嘱します。

●報酬
(目安)20〜30万 
※経験や能力により相談の上決定します
※地域おこし協力隊制度を活用します

●応募に関するお問い合わせ
株式会社Next Commons
住所:〒028‐0523 岩手県遠野市中央通り5-32
E-mail:recruit.ncltono@gmail.com
電話:0198-68-3544  担当:多田

◎この記事を書いた人◎
多田陽香(一般社団法人Next Commons Lab 遠野事務局/株式会社Next Commons チーフコーディネーター)
遠野市出身。学生時代、横浜で環境活動を中心に行うインカレ団体の発足、企画運営を行う。都内でITベンダーのシステムエンジニアとして勤務しプロジェクトマネジメントを経験。心豊かな暮らしとやりがいある仕事の両立を目指し、2018年8月に遠野にUターン。起業家のサポートを行う他、遠野事務局のマネジメントやコミュニティスペースの運営などを行っている。


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