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ワッカとは

2022年度前期、ゲーム業界では様々なニュースがあった。新にセルラン1位を獲得したゲーム『ヘブンバーンズレッド』の登場、ゼノブレイド3の発売、FF7リメイクの今後の展望の発表などなど挙げ出せばきりがないのだが、中でもやはり一番インパクトが強いのは『おとわっか』と呼ばれる作品の投稿であると私は思う。その独特のリズムと印象的な歌詞によって瞬く間に再生回数を伸ばし、投稿からわずか29日で300万再生を突破した。これがどれほどすごいのかというと、あの米津玄師さんの名曲『砂の惑星』の91日や東方の『Bad Apple』の31日よりも早いのである。またFF10のSteamにおけるJRPGの売上トップを6年近く経っているにもかかわらず獲得する要因にもなった。

閑話休題。動画内でネタにされまくっているがワッカさんはゲーム内では最強キャラクターなのである。本稿ではそんなワッカさんについて『そもそもどんなキャラクターなのか』、『動画内の台詞の元ネタ』、『今年の6月から7月にかけて再びFF10をプレイした私による使用感』の3観点から語っていく。どうか最後までお付き合いいただけるとありがたい。

ではまずそもそもワッカとはどのようなキャラクターなのかについて説明していくと言いたいところなのだがその前に少しだけFF10という作品について説明させてほしい。FF10はスクエニから発売されたファイナルファンタジーシリーズの10作目にあたる。ストーリーはザナルカンドに住む少年ティーダがシンと呼ばれる謎の存在によってスピラと呼ばれる世界に転移するところから始まる。その後流れ着いたビサイド島でユウナという召喚士の少女と出会う。そして彼女が旅に出ようとしていること、その旅の目的がシンの討伐であることを知り、再びシンに遭遇すればもとの場所に帰れるかもしれないと考えたティーダが彼女の旅にガードと呼ばれる彼女を守る存在として同行するところから始まる。

そんな本作においてワッカは主人公のティーダがビサイド島で出会う最初の人間である。彼もまたユウナのガードの一人であり、我々が動かすことのできるプレイアブルキャラクターでもある。家族としては弟がいたものの本編開始直前に機械を用いたシン討伐作戦において亡くしている。このことが後述するアルベド嫌いにも繋がってくる。本編と関わりがあるのはこの辺りだが、NHKで行われたFF全キャラ人気投票において(組織票によって)53位(つまりゴミ)にランクインしたことと、cvがあの中井和哉氏であることも是非とも抑えておいてほしいところである。

続いて『動画内の台詞の元ネタ』という観点からお話していくがあまりにも多すぎるためいくつかに絞って紹介していく。

「なんで寺院に···機械があんだよ···? 教えはどうなってんだ教えは!!」・・・機械を禁じているエボン教、その総本山に機械が使われているのを見た時の台詞。彼の信じてきたものが音をたてて崩れ落ちていく瞬間であった。

「お前ら禁じられた機械を平気で使ってんじゃねえか!分かってんのか!?『シン』が生まれたのは人間が機械に甘えたせいだろうがよ!」・・・仲間に最後に加入した少女リュック、その正体が彼の毛嫌いするアルベド族であると判明したときの台詞。機械を使っているという事実そのものが受け入れられないという理由はあるもののあまりにも邪険に扱いすぎではという意見がプレイヤー間では存在している。ちなみに直後に近くにあったスノーバイクが動きそうかどうかをリュックに訪ねたときに彼が放った一言が「まさかアーロンさんもアルベドじゃないだろうな?」(おとわっかではチルノさん)である。

「シンはジェクトだ」(おとわっかではシンはワッカだ)・・・自分をスピラに連れてきたシン、その正体が自分の父親であるジェクトであるということをティーダが知るという割とシリアスなシーン。それに対するティーダの返答が「くっだらねぇ!なんだよそれ!馬鹿馬鹿しい!」という台詞である。

では最後に彼の実際のプレイ時における使用感についてお話ししていく。彼の持ち味は高い力と命中率だ。本作では飛んでいるモンスターの回避率がやたらと高めに設定されており、加えて一定の魔法攻撃への耐性をも兼ね備えている。戦闘中にバトルメンバーの交代がノーコストでできるため必然的に彼は対飛行系のスペシャリストが彼の序盤の雑魚戦における役割である。また習得特技が敵を状態異常にするものが多いため必然的に強敵との戦いでも出ずっぱりになる。

ストーリー中は上記の理由で重宝するがクリア後のやりこみといった観点ではどうか。結論から言えばストーリー中以上に最強キャラクターとして君臨することとなる。本作ではステータスをカンストさせることがそれほど難しくなく、また最強の裏ボスと戦う際には全ステータス上限であることが最低条件であるため、ストーリー中に戦士タイプのキャラであったとしても、魔法使いタイプのキャラであったとしてもお手軽にMAX99999ダメージをたたき出すことができるようになる。ではどこで格差が生まれるのかというと、必殺技のHit数である。ワッカの必殺技は少し練習すれば目押しが楽勝でできるスロットで攻撃回数を決定するものが最強である。次点のティーダの9Hit(それも8Hit目までは威力が低くなかなか99999ダメージに届かない)のおよそ1.3倍、12Hitをたたき込める。ほかキャラの多くが99999で頭打ちの中120万ダメージほどをお手軽に与えられると考えるとどれだけ規格外かわかっていただけることだろう。

では弱点は?と訪ねられると最強武器が本当に最強ではないために自作しなければならないところくらいだろうか。そもそも全ステータスカンストさせていれば全く差がない状態になるので当然といえば当然なのだが。ちなみにおとわっかではワッカは「水属性の魔物だから…あとはわかるでしょ?」と言われてはいるが実際にはそんなことはないのでご安心いただきたい。(さらに余談:FF10の属性関係は炎と氷、水と雷が相克関係にあるため雷に打たれていたのである。)

以上長々と語ってしまったが少しでもワッカのことについて理解していただけたのであれば幸いである。最後に宣伝ではあるが我がRPG支部では最近FF14を希望者で始めた。もし興味があれば是非連絡してほしい。

文責:RPG支部長 かっぱー

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