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私とおじさん

気がつけば、私が一緒に遊ぶ人、付き合う人、関わる人は、いつも「おじさん」だった。



別に意図してるつもりはなくて、なんとなく居心地のいい人といようと思うと、それはいつもおじさんだった。


色んなおじさんがいた。
ネットで知り合って顔もまともに知らないけどいつも相談に乗ってくれたおじさん。若い子なのにしっかり会話ができて大人びているねと褒めてくれるおじさん。私が可愛いあまりに身の回りのことを全部してくれるおじさん。普段は清潔感があってまともだけど射精するときは顔面を舐めてもらいたがるおじさん。

たくさんのおじさんと出会ってきて、いろいろなことがあったけど、私はおじさんたちが大好きだった。
全てが素敵な思い出とは言えないけれど、でも、おじさんたちが私に与えてくれたものは、あまりに多かった。


ツイッターを見ていると、やっぱり私と似たような、おじさん好きを公言する若い女の子がたくさんいる。その甘い蜜に寄って集る汚いおじさんが多いのも事実で、どうか搾取されないようにと遠くから願っている。
私は、おじさんから搾取された、と思ったことはないけれど、はたからすれば、もしかしたら搾取されて消費されていると見られているかもしれない。
世の中にいるおじさんは、良いおじさんだけじゃない、でも、悪いおじさんがばかりとも言えない。
色んなおじさんに揉まれて成長してきた私がいる。



学生の時、ある一人のおじさんと知り合った。


そのおじさんと知り合う前から、私には1年付き合っている鬼束縛の彼氏がいた。その彼氏とはうまくいっていなかったものの、他の男と連絡をしているのを知られたら何をされるかわからないので、彼氏が寝たのを(インスタの最終ログイン記録やツイッターのいいね欄の更新、LINEの返信で)確認してから連絡を取っていた。

おじさんは、穏やかで優しくて、彼氏の相談も親身に乗ってくれて、話のノリも良くて、友達を紹介したりもしていた。毎晩電話して他愛もない話をして、遠くに住んでいたけれど、数ヶ月に一度いつもわざわざ会いにきてくれていた。おじさんは、当時の私の心の支えだった。

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