同じ空の下に生きてる人間なのに―

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どうもこんにちは。写真撮影・映像制作を生業にしている者です。

今回は旅の小話をしたいと思い更新させていただきました。

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旅の途中で出会った少年

カメラの扱い方なんて何もわからなかった4、5年前にラオスの首都ヴィエンチャンで撮った写真。今はいい写真も撮れるし動画だって撮れるようになった。だけど「最も印象に残っていて思い入れのある写真はどれか」と聞かれたら直ぐ、この少年の写真だと言う。

この時、僕はラオスにおいて不発弾が特に多く残る地域、シエンクワン県を訪ねることを目的に、中継地点としてヴィエンチャンに立ち寄っていた。(下:シエンクワン県に残留するクラスター爆弾子弾の不発弾)

そのヴィエンチャンで撮った一枚。(下)

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10人以上の異国人同士がひしめき合うドミトリー部屋の居心地が悪く、宿から出てメコン川沿いに散歩していた時に出会った子で、少しだけコミュニケーションをとった後にアイスクリームを一緒に食べた。

乾季の夕暮れ空が広がる宵時だった。(下:乾季のメコン川で遊ぶ家族)

理由はわからないけど声が出ないらしく(何か病気や障害があるか、実はめちゃ緊張していたとか)、お別れは、「胸の前で手を合わせてお辞儀」の無言の挨拶。

近くにいたお兄さんがなまった英語で「マフィアが絡んでいて危ないから関わってはいけないよ」とサクッと僕に教えてヘラヘラ去っていったのをよく覚えている。

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その子は何をしていたのか

その子が夜の街でしていたことは、捨てられたペットボトル集め。

どこへもっていくのか、どう換金するのか、はたまた清掃のアルバイトかなんてのは予測のしようがないけども、兎に角ふらふら歩いてはゴミ箱を覗きペットボトルを集めていた。

賑わう夜の街で小学生くらいの子どもが、黒いゴミ袋を抱えてペットボトルを集める。その姿を眺めていると何とも言えない違和感ともやもやを感じ、僕が持つ「途上国かわいそうフィルター」をかけて理解した気になってしまいたい気分だった。

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同じ空の下に生きている人間なのに

その日の日記帳には「同じ空の下に生きてる人間なのにこんなにも違いがあるのか~」と感心めいたことを書いている。(下:ヴィエンチャンで開催されたクラブパーティ)

「夕暮れ空は日本の地元で見てもラオスで見ても変わらず美しい」のに対し、「ペットボトルを集めるその子と僕が日本で過ごした子供時代との環境の違い」に強いコントラストを感じたのだろうと思う。(下:メコン川の夕日・ヴィエンチャン)

それは当たり前のことで住む環境が、国の政策が、経済規模が変われば、人の生き方なんて無限通りに存在する。

だけど僕の浅い人生の中におけるあの少年との出会いは、そのことを認識するのにあまりにも明快で、非常に大きな実感をもたらした。

大仰な物言いをしてしまったけども、ご飯はおいしいだとか、コミュニケーションをとるのが楽しいだとか、普遍化された些細な事実たちを身をもって実感できる「旅」というものは素晴らしいものであります。そして己がもつアンテナに引っかかった気づきを一つ一つ写真や動画に収めていくことこそ、カメラを持つ者の本来の役割だと勝手ながら考えている訳で。

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長くなりました。ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。

それと最後にラオスが後発発展途上国で生活水準が低くてかわいそうなんて言いたいわけではないですし、思ってもいないので誤解のなきよう。

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【TW】@Mzwzera

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一人旅の日記帳より

海外渡航の際に書き記した日記帳より旅の体験談を写真と共に原文のままこちらで投稿いたします。旅路の音や気温、匂い等、ご自身の感情や想い出と照らし合わせながらお読み下さい。
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