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やんわり鬼特訓2023を終えて

泣く子も黙るという「やんわり鬼特訓」を受けてみた。
その感想を残しておく。

なお、どのような指令が出たかは明記しない。
それとなく仄めかすにとどめる。
これを読んだ人の想像力に仕事をしてもらい、都市伝説のように広まればよい。
そして、実際に受講した私が結果を出すことで恩返しができればと考えている。

結論を一言で表せば、「気づきが多すぎて震えた」である。
和先生、ありがとうございました。
願わくばチャレンジした全ての人に、心地よい筋肉痛のような達成感が訪れていることを。



1日目


7つの指令が降りた。
やんわりとした難易度で、初日なのでウォーミングアップかなという印象であった。
なお、④がどうにも難しく、私はピヨ様にご挨拶した。
毎日ピヨ様と10試合くらい遊んで頂いているので余裕だと思ったら、ノーカウントのルールが厳しい。
こんなに無意識にあれこれの機能に甘えていたのかと愕然とする。
初段を目指すなら、もうこれらの機能は卒業しなくてはと考え、自転車の補助輪が初めて取れた時のような気持ちで機能をOFFにした。
そうだ、私は前に進みたいから、特訓に申し込んだんだ。

初日の指令についての感想。

①個人差が大きそう。
②続編を待てという印象。3日で完結するのだろうか?
③これも個性が強く出る課題だ。
実際、想像を超越した投稿が見られた。
人間て多様だなあ。
④省略
⑤これは良い。勢いで段ボール2つ分実行した。
⑥これは特訓ぽい!
 良質なアウトプットは大量のインプットからしか生れないという事を改めて思い知らされる。
⑦これも素敵。

すべて完了しても余力があったので、課題⑧⑨を勝手に作って実行してみた。
こういう所が特訓の成果だと思う。

自主課題⑧駒を磨く
→道具を手入れし、大切に扱う。
 どの駒も、誰かの手によって作られ、誰かの手によって運ばれて目の前にある。
 感謝しながら学ぶ事を忘れない。

自主課題⑨棋書を1ぺ―ジ読む
→棋書を読むのは苦手だけれど、1ページなら読める気がする。
 難易度の高い目標ほど、最小単位のタスクに刻んで取り掛かることを学んだ。
 1ぺ―ジ読んだらもう少しだけ読みたくなる。結果、20ページ読んだ。
 1ページでやめてもよいのだ。残りは余暇だ。
 そんな気持ちで行う読書はなんて自由なのだろう。幸せな気持ちになった。

2日目


どんな指令が飛ぶか、わくわくしながら目覚めた朝。
初日より、さらに力が試される指令だった。
②が特に胸に響いた。
 ぱっと思いついたのは以下だ。

・献血をする
・募金をする
・トイレ掃除をする
・参拝する
・5人にありがとうと感謝を伝える
・電車で席を譲る
・迷い人に道を教える
・困っている人を手伝う
・無造作に置かれているものを整頓する
・話したがっている人の聞き役になる
・頑張っている人を応援する

ほとんど無料で出来るものばかりだ。
むしろやらなきゃ損な気がしてきた。
この内7つを実行した。
キャッシュレス・非接触・専業化が進んだ現代では、受動的に生きていたら遭遇できないシチュエーションばかりだ。
情報を集め精査し、自分から動かなければ完遂できない。
これはまさに、特訓である。
鍛えられているのは棋力だけではなく、観察力・想像力・企画力、そして人間力である。

ちなみに「参拝する」については、近所の神社を調べ、大きな所と小さな所をピックアップした。
夜であったので御朱印はもらえないため、再訪する良い理由ができた。
地域に愛されている神様とその由来を知り、足を運んでご挨拶することは特訓としてぴったりだろう。
3km程ジョギングし歩数も稼いだので健康にも近づいた。

①こういうのも好きだ。
 本来は自発的にするべきだろうけれど、まだまだ未熟な私は課題にされて初めて気が付く。
 ただ受け身でこなすのではなく、反芻し自分なりに発信する事は何かの化学変化を生むだろう。
 わくわくする。
②省略
③これも、甘えて受動的に繰り返すのでは大したアウトプットが出来ないことを痛感させらてた。
 ここで初日の伏線がひとつ回収される。最後にどのように帰結するのだろうか。
 ちなみに私のアウトプットは将棋を知って3日目かな、というレベルであった。
 恐怖で震えた。
④くすっと笑ってしまう指令。そうだ無問題だ。
⑤これは!なるほど!と感じた。
 まだ見ぬジャングルを開拓するような第一歩。
 タイトルと家族構成(?)を考える、という一人遊びを知ってしまった。
⑥またもやプルプルと震えながら、ピヨ様にご挨拶する。
 熱中しすぎて7局も指してしまった。
 もっとやる事があるだろうに……
⑦「見る」という行為は、ただ目を開いて文字を認識することではない。
 人間は考えて工夫し、どのような経験からも学ぼうとする生き物だ。
 文字通り受け止めるか、その先を見据えて準備を始めるか。
 目の前に提示された文字の行間を読み10を知るか。
 シンプルだからこそいくらでも応用が聞く、特訓の真髄なのかもしれない。

3日目


①前日に楽しんだ家系図がこんなことに。。。
 
②毎日してるのでOK
③昨日もやったのでもういちどおさらい。
④中一日あるのが有難い。
⑤こうやって使うのかとこのモードに感動した。
⑥ねこまど祭りの参加賞でいただいた愛棋堂さんの付箋が大活躍
⑦総仕上げがんばれ
⑧これが一番難しい

意気揚々と始めた特訓。
最終日に至っては、もう余力がなく、2日間の出がらしで乗り切る、みたいな感じになってしまった。
これが1週間続いていたら脱落していたかもしれない。
小さな易しい指令を多くこなすのは、難しい指令を1題与えられるよりも底力を育てている感触があった。
筋トレみたいだなと思った。

〜最終日の翌日〜

優しい鬼さんからプレゼントが届いた。
鬼って、なんだろう?
絵本で知る鬼はその昔、
違う島に住む、違う文化の、違う見た目の異国の人々を呼ぶ名であったとも聞く。
凡人から見たら、絶対王者や異能の持ち主は鬼に見えるだろう。
それなら神様も、凡人から超越した"鬼"と言えるのでは?
主観によって、鬼にも神様にもなりうる、そんな先生が、吉祥寺にはいる。

そっと手を差し伸べてくれる優しい鬼さん、ありがとうございました。
大会が終わったらまた読み直して、筋トレに励みたいと思います。

2023.11月 えつ

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