当麻沙奈恵

現在うつ病不眠症療養中。関西在住。猫と文学と音楽が生きがい。syrup16g至上主義。…

当麻沙奈恵

現在うつ病不眠症療養中。関西在住。猫と文学と音楽が生きがい。syrup16g至上主義。将来の夢は随筆家またはノンフィクション作家もしくは小説家。最近社会復帰と婚活の為に調剤薬局事務の資格取得する為に独学で勉強中。 Twitter⤵︎ ⤵︎ @neconoco16g4616

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はじめまして。

皆さんはじめまして。当麻沙奈恵と申します。 本日から、noto  をはじめてみようと思います。 次の記事からは、うつ病の私が描く、当事者研究を交えたエッセイを 皆さんにお見せしていこうと思います。 軽く、自己紹介としましては、 16歳の頃よりうつ病を発症し、ひきこもりや自殺未遂、自傷行為などを 経験しながらも、18歳からアルバイトを始め社会に出て、 22歳頃にまたうつ病が酷くなり、はじめて心療内科に通院。 それからは、通院して投薬治療を受けながら働くものの、

    • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.18

      こうして初めて心情内科で薬を処方されました。薬は朝昼夜と一日3回分で、精神安定剤2種類、抗うつ剤1種類、睡眠薬1種類と、初回にしては沢山出されているな、という印象を持ちました。ここで抗うつ剤を処方されていたのですが、だからと言って自分がうつ病だとかは思っていなかったのです、この時は。とにかく頭がぼんやりしていたから、あまり考えずに薬局で処方薬を受け取って、ぼんやりと帰宅しました。 そこからまずは一週間の投薬が始まったのですが、とてもつらいものでした。朝に安定剤2種類飲むことで

      • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.17

        それからしばらくしたある日、おかしなことが起こった。仕事中、ものすごく激しい頭痛がして、まったくなんにも考えられなくなったのです。こめかみの辺りをぎゅうぎゅうと、血管が伸縮するように、締め付けるように痛み、クラクラとしました。フロアでいま何をしていたら良いのか、まるでわからない。機械の音や光で更に刺激され、どんどん頭痛は酷くなった。そうしながらも仕事やお客さんは待ってくれないので、朦朧としながらその日はなんとか乗り切りました。しかし、タイムカードを切って休憩室に入った途端、「

        • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.16

          舞台も後半にさしかかろうとしていた時、演出で舞台と会場内が暗転するシーンがあった。その時、私はそれまで感じたことのない横に揺れるようなぐにゃりとした目眩を感じた。あれ、おかしいな?今日体調良かった筈なのに…。ドキドキし過ぎなのだろうか、と最初は思った。けれど、それは目眩ではなかった。暗転から、舞台スクリーンに映像が映し出された時、会場全体がざわめきだしました。確かに映像は良く出来たものだったのですが、ざわめきの原因は他にあったのです。舞台が明るくなり、役者さん達が出てきてしば

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        はじめまして。

        • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.18

        • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.17

        • 『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.16

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.15

          まず、私はパチンコやメダルゲームもやったことがなかったし、タバコの匂いも嫌いだった。尚且つ、それまでにはなかった「メダル回収」という力仕事や、逆に機械にメダルを補充する作業、エラーの出た機械のエラー解除や故障の修理など、新たに覚えなければいけないことばかりだった。カウンターでのお客さん対応やメダル清掃、メダル箱作り(それぞれ決められた枚数のメダルを容器に入れて積んでおく)も重要な作業だった。真っ暗なフロアで、音もとてもうるさく、機械はびかびか眩しいし、なんとストレスフルな場所

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.15

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.14

          敢えてこのホテルでの仕事に就けて良かった点を言えば、十九歳で初めて就いた仕事で8ヶ月も続けられたことと、体力仕事で体重が一気に15キロ程は痩せたことでしょうか。そうして働いている間に、Kちゃんと遊んだり、音楽繋がりで初めて彼氏が出来たりもしていたから、その二人に支えられてなんとかなっていたのだと思う。けれど少ないお給料から家にお金を入れていたり、仕事や家庭内でのストレスから、荒んだ心はそのままでした。 「もう死んでしまったほうがいいのじゃないのか…」 といった究極にネガティブ

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.14

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.13

          さて、続きを書いていきましょうか。 ずっと部屋に引きこもって暗い音楽ばかり聴いていた私が初めてアルバイトの面接に受かったのは、16歳の頃。近所のコンビニでした。しかし、当時、鬱々としていたのと、対人恐怖症気味になっていた為、研修3日目に辞めることに。理由は、対人恐怖症故に、大きな声で「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」が言えなかったからでした。声が極端に小さい私に、仕事を教えてくれていた店長が見かねて、私にこう言いました。 「仕事って、向き不向きがあるからさ。向い

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.13

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.12

          【第1章:ここまでを当事者研究から眺める その1】 さて、ではここまでを一度、当事者研究のテーブルに並べて、眺めてみようと思います。 まず、ここで改めて、当事者としての研究テーマでもある、「自己病名」を書きたいと思います。私が考えた自己病名は、 「うつ病&不眠症 ヒーローショー型 出来損ないのスーパーマン症候群」 です。何故こんな名前になったかは、少しだけまえがきにも書きましたが、ここでも触れていきたいと思います。 まず、現在私は通院している心療内科の主治医から、うつ病と診断

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第1章.12

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』-第1章.11

          また、私は当時文学の世界にも救いを求めるようになっていました。図書館へ行って、太宰治、芥川龍之介、宮沢賢治などの本を借りて熱心に読みました。特に気に入ったのは、「人間失格」でした。波乱万丈で転がるようにして堕落していく主人公・葉蔵の人生を、どちらかと言えば長編というよりかは“中編”といったページ数に、うまくまとめられているという、純文学の素晴らしさや、太宰治独特の言葉のチョイスやリ ズム感に、当時感銘を受けました。また、自分の“駄目さ加減”と重な り合わせることで、すうっ、と

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』-第1章.11

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第1章.10

          そんな中でも私は、自分のその後の人生に大きく影響する友人と出会います。 鬱だの自己表現だのといったキーワードをネットで検索をかけて、たまたま偶然、出会った人がいました。彼は、ネット上でのハンドルネームを「ミヤ」と名乗っていたので、ここでもそう呼ぶことにします。ミヤは性自認は男性の、ゲイの青年でした。ネット上で、“絵描きのメンヘラ”として、ホームページを公開していました。たまたま2人とも、絵や芸術が好きで、たまたま好きな音楽のジャンルが似ていたので、確か、私から彼にメッセージを

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第1章.10

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第1章.09

          それから、この時期に私はインターネットにハマり、自作のブログサイトを立ち上げました。この時、自分の生活のことや、もやもやを吐き出せる場所は、ブログしかなかった。ブログに自分の胸の内を文章にしてアップしては、ネガティブな思考の反芻をしてしまっていました。本来なら気持ちや思考の整理に使えた筈の手段で、私は逆の方向へと向かってしまいました。ブログを書く→読み返す→「やっぱり私は○○に違いない、○○するべきだ」という決め付けや思い込みに走る→もやもやする→ブログを書く…。またしても負

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第1章.09

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.08

          更に同じ時期に、たまたま同じ中学校から一緒だった女の子とも、一緒に入った部活の件で揉めてしまい、私は完全に人間不信と対人恐怖を抱えてしまった。人間不信といっても、他者だけでなく、自分自身への嫌悪感も深めてしまい、毎日学校の教室で孤立し、目の前がぐにゃぐにゃと歪むように見えていました。この教室には私の居場所なんてないし、誰も信頼できない、自分自身も気持ちが悪い…などとばかり感じていました。そんな時、過去に父方の祖父から受けた暴言を思い出してしまった。 〝お前なんか産まれて来なけ

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.08

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第一章.07

          こうして私は受験失敗のショックを引きずったまま、泣きながら荷物の整理を始めた。とても重大で重要な話を前もって打ち明けてくれなかった両親に、私は怒りや不信感を抱きました。大事なことを隠していただけではなく、私立受験さえ最初からまったくの無駄だったのだとわかり、父に騙された!とまで悲観的にもなったりしていました。もうこんな親、信用出来ない!とも思うようになってしまっていた。こうして私の明るい未来は大きな音を立てて崩れ落ちたのでした…。  その後、なんとかギリギリで借家が見つかり、

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』第一章.07

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.06

          中学三年の後半といえば、忘れもしない、出来やしない、高校受験シーズンだ。もちろん私も受験生だったけれども、やっぱり勉強は苦手なままで、公立の普通科だと、当時の県内最低レベル、尚且つガラの悪い生徒ばかりが集まると噂されていた高校にしか入れる見込みはないだろうと担任から言われていました。けれど私は普通科など最初から眼中にはなくて、絵の勉強がしたくて美術科専攻の学校を志望しました。しかし何度も書くように我が家はとても貧乏だった。美術科のある私立への入学は出来ないと父から言われてしま

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.06

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.05

          さて、責任をもって連れて帰ると断言したものの、私の親はきっと、動物を連れて帰ることを許さないだろうな、ということは薄々考えていました。けれど私は、落雷の方を直感で信じたのです。〝この子だ!″という強い感覚。一目惚れしたのだと思います。しかし、発見者ではない私がずけずけと、連れて帰るなどと言ったばかりに、またいじめっ子の女子達に酷い仕打ちを受けます。最初、子猫を段ボールに入れて、私の机の椅子の下に置いていましたが、あまりの可愛さに、いじめっ子達は、子猫を抱かせろ、抱かせろとずい

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.05

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.04

          中学生になり、男子と張り合うほど活発だった私は、思春期に入ったせいなのか、一気に人間不信に陥りました。違う小学校から同じ中学校に入ってきた見知らぬクラスメイトが、怖くて堪らなかったのです。共に絵を志していた彼女は、私立中学校を受験したので、別々の学校になりました。もうひとり、小学校低学年から現在まで仲良くしている親友の女の子としか、ほとんど交流しなくなりました。何故って、まず、見知らぬ女子は性格もやることも見た目もませていて派手で目立っていたし、流行やメイクなどといった話でも

          『ヒーローショー わたしが躓いたすべてを当事者研究から眺める』―第一章.04