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AURORA写真塾 ダイジェスト 2022.05

毎月1回、NHK文化センターにて開催しているオンライン講座『AURORA写真塾』について、どんな内容なのか時々問い合わせをいただくことがあるので、ダイジェストとして少し紹介していこうと思います。

5月は光について。作例を挙げながら、それぞれの被写体に合わせた自然光の使い方についてお話ししました。光の向きついてはこちらで紹介していますので併せて読んでみてください。

書籍でも紹介していますが、私は料理を撮るときには大体この光(拡散光の半逆光)です。

麺鉢は八田享さんのもの。八田さんの器はどんなメニューでも受け止めてくれる懐の深さがお気に入り。

上の写真のように、深さのある器では、器の縁が影になり、中に光が入りにくいことがあるので、中にしっかり光が入るように窓際で撮影します。高い位置から光を入れた方が、色艶を表現しやすいと思います。この写真では、焼豚の右側がネギの影になっているように、どんな風に盛りつけるかでも光の当たり方は変わります。

その他、見落としがちなことかもしれませんが、どんな環境で撮るかなども、写真に影響するもの。外光が強いほど、室内に届く反射光や透過光などの影響も大きく、外のグリーンが影響したり、古民家などではよく見られますが、木の壁が影響して、色被りすることがあります。これは、使用する小物でも言えることです。テーブルの色、プレートの色、近くに置いた小物の色などは、狭い範囲ですが影響を及ぼしている場合があります。その影響により、料理が沈んで見えてしまうことも。細部にまで目を向けることがクオリティを高めることに繋がると思います。詳しくは比較写真を挙げながら講座にてお話ししています。

以上、5月講座のダイジェストでした。次回は6月のダイジェストについて紹介したいと思います。


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