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徒然なるままに

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ふと思いついたこと。たまに恥ずかしいエッセイ。 記事にできるほどまとまってなく、ツイートにするほど短くもなく、人類学マガジンにいれるほど学問的ではないもの。
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明けまして

明けまして

年が明けて、私は去年書いたnoteを見返していた。
その中には、「私は何者にもなりたくない」と書いたものもあって、無気力に、他人が綴る物語を読みながら生きているだけでいい。それでもきっと、私一人くらいは生きていける、とそう書いていた。

だけど、今年最後のnoteには、「苦しみながらも、きっと2019年も同じことをやっている」と書いてある。

何者にもなりたくないと言いながら、それでも社会に対して

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しゃべるな。信じるな。感じるな。

しゃべるな。信じるな。感じるな。

今までのnoteの中で一番暗い話です。
高校を不登校になる本当に直前の話と、繋がっているようないないような過去の話。

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優しい嘘を吐く

優しい嘘を吐く

東南アジアでヒッチハイクをすると伝えた時、彼女は反対しなかった。ただただ、「危険だと思うよ。私があなたの本当の母親であったなら、止めていた」と言った。
彼女の目元は心なしか濡れているように見えた。目の周りの筋肉が緊張していて、鼻にかかったような声をしていて、音が揺れていた。私は「ああ」と思った。彼女は笑っていたけれど、時折声を詰まらせていたし、唇は微かに震えていた。私は、彼女を傷つけたことを悟った

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