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近況報告

色々とやっていると近況報告が不精になってしまうので、ちょっとここらで最近のことについて。

先日、スペインで見つかった壁画がネアンデタール人によって描かれたものだというニュースを見てから、ネアンデタール人のことばかり考えている。
朝起きてから学校へ行くための準備をしている時も、車に揺られている時も、授業中も、クラス移動の時も、帰りのバスでぼーっとしている時も、気がつけばネアンデタールだ。
さながら、恋する少女である。恋のお相手は何千年も前に滅びているのだが。

以前にネアンデタールに魅入られていたのは、数ヶ月前。前の学期で生物学的人類学を取っていたことに起因する。

ネアンデタールとはとても不思議なやつで、人間と同じ種族に数えたほうがいいとかなんとか言われている。
ただ存在していたのが昔も昔すぎて、彼の素性を知る方法はあまりない。まだ文字もなかった頃のことなのである。

文字といえば、私は今期、言語学的人類学を取っている。
言語学的人類学の中でのネアンデタールは、言葉を使ったかどうかに隠された魅力がある。

筆記言語は大体紀元前3000年ごろから現れ始める。今から五千年ほど昔のことである。
ネアンデタールは3万年ほど前に滅びているから、筆記言語は使っていない。

でも、そうしたらどうやってネアンデタールが言語を使っていたのかを調べるのだろう?
言語には筆記の他にも、話し言葉、ジェスチャーと色々あるが、それはどれも後の時代に残らず消えていくものである。

筆記言語ができる前に話し言葉が存在しただろうと言われているけど、その言語がいつ始まったかは未だにわかっていない。というより、調べる方法がわかっていない。
(ちなみに、ネアンデタールが”今の人間のように”は喋れなかっただろうといことが、頭蓋骨とかの研究からわかっている)

今回のスペインのネアンデタールの壁画は、今から大体6万5千年前のものだろうと言われている。
壁画ができて、6千年前くらいに数字が記され始めて、3千年前から言語が……あれ、わからなくなってきたぞ?
というか、壁画と数字の間にどうしてこんなに時間の差があるのだ?

わからないことがいっぱいすぎて体が熱を上げてくるけど、興奮は収まらない。
私は本当にネアンデタールに恋をしているのかもしれない。

と、ここまでの話をなんの計画も立てずに、気の赴くまま書き連ねているので、つけるべきオチがない。
オチもないし、なんだか今日はお腹も痛い。散々だ。

散々だから、今からネアンデタールのことを考えながら甘い爪に浸かってこようと思う。
それでは。

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