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大人の勉強は何をすればええねんって話

ねずピカです。
前回「大人こそ勉強した方がいいと思った話」を書きましたが、「じゃあどうすればええねん!」と質問が飛んできそうなので、今回は具体的に何をした方がいいか書きます。
結論から言ってしまうと、何でもいいです。受験みたいに明確なゴールがないので、黄金ルートもなければ鉄壁(注1)やプラチカ(注2)のような「これさえやっていれば!」みたいなものもないです。ほんと自由です。
ただ、自由すぎて何をすればわからないのも事実。あくまで個人的に気をつけてることをここにつらつらと書いていこうかと思います。

1 本

基本中の基本かつ要です。学校のような授業がない分、何で知識を得るかってなったら本しかないです。動画媒体も多くなってきてますが、情報の密度という点からするとやっぱり本です。ただ闇雲に読んでるかというとまた違うので、ちょっとしたコダワリもご紹介。

ⅰ 古典を読む

いわゆる「ビジネス書」は一部の大人は読んでいます。読む理由は、なんと言ってもすぐ役に立つから。もっと有り体に言ってしまうとお給料に直結するから。でもそんな本って血肉にならないから、すぐ忘れちゃうんですよね。「すぐ役に立つものは、すぐ役に立たなくなる」だなんて有名な言葉もありますからね。
その点、古典は今の世の中や現代人に対して書かれてるものではないので、本の内容をそのまま実行に移すことはできません。その当時の社会背景を加味しなければなりません。(なかにはマルクスの『資本論』を読んで実行しようと未だに企んでる輩もいますが…)
しかし、流行という名の「時の試練」を耐え抜いた点が古典の最大の魅力です。いつの時代でも、何世代にも渡って読み継がれているということは人間や社会の本質的な部分を突いているからではないでしょうか。
例えば、手塚治虫の『火の鳥』も70年以上前(注3)の作品です。それでも親から子へ子から孫へと受け継がれて読まれてるのは、時代に影響されない人間の本質的な部分を描いてるからじゃないでしょうか。

ⅱ 同じ分野の本を10冊は読む

「あちこち浮気をせず、一つの単語帳をやり抜く」これは受験においては鉄則です。そう、受験では。しかし、大人の勉強ではそうはいきません。(大学生の勉強法でも言えるけど)教科書と呼ばれるものですら、書いてないことがざらにあります。だからこそ、同じ分野の本を多読しなければなりません。
でも「同じ分野の本を複数読んでも、同じことしか書いてないじゃない?」と疑問に思うかもしれません。それはそれでいいんです。違う本でも同じ内容が書かれてるってことは、その分野では外すことができない基本事項ということになります。
逆に同じ分野の本でも違う内容が書かれた場合、それはそれで収穫です。そして「なぜ違うのか」と考えることがミソです。例えば、著者の経歴・思想やその本が出された年代、どういった読者層をターゲットとしてるかによって様々です。
対比・比較・類似などを駆使しつつ、「同じ分野を10冊読む」ができれば
飲み会で語れるレベルになれるかと思います。(あくまで主観です)

ⅲ 同じ著者でローラー作戦

気に入った作家さんなどがいれば、この作戦もありです。
「とにかく〇〇さんの書いた本を片っ端から読む」ってやつです。
ただ、先ほど述べたことを駆使することがミソです。
具体的に言うと、「Kさんが書いたアメリカの本とイギリスの本とドイツの本、内容が違うハズなのに必ずウッドロー・ウィルソンのこと書いてあるものがあるな」となれば、その著者からするとウッドロー・ウィルソンは避けて通れない重要な人物だ、と言うことになります。
逆に「言ってることが違う」となれば、どこかで思想の転換などが起きてることになるので、なぜ起きたのかを探ることができます。
ただ、この作戦を行う場合の注意点があります。
もの凄い勢いで本を書く人がたまにいます。その人で、この作戦をやると沼ります。でも自己責任でお願いします。

2 動画

最近は動画コンテンツも非常に充実しています。教育系YouTuberなんて分野もあるくらいですから、授業動画も沢山あります。こういったもので勉強するのも一つの手です。ただ、便利すぎるが故に注意も必要です。

ⅰ 動画はあくまで入り口

先ほど述べた通り、基本は本です。ただ、本だけだとどうしても難しい場合などがあります。(例えば古典とかその最たる例)その時に、動画を駆使します。本を要約するYouTuberなんかもいますから、そこで読み外してはいけない箇所はどこか、ざっくりとしたあらすじなどを頭に入れた上で読めば難なくいけるかと思います。
しかし、動画はあくまで入り口だということを忘れないことが重要です。
動画だとどうしても荒っぽいけど無理やり例えたり、難しいけど重要な概念をすっ飛ばしたりする傾向があります。なので動画だけみて満足せず、必ず本に立ち戻って確認する作業が非常に重要です。
わかりやすいと嘘は紙一重だと思ってみるのが肝です。

ⅱ 時間がめっちゃ溶ける

これは理解しやすいかと思います。ついつい色々見ちゃいますよね。ダラダラとYouTube見ちゃった!みたいな経験は誰しもあると思います。自分を律しないとほんとにダラダラと時間だけが過ぎていくので、気をつけましょう。

3 おまけ

ここから先は、私が好きでやってることです。なんか書き足りないなと思って書く程度のことですので、読み流す感覚でいれば幸いです。

ⅰ ノートで見開き要約

noteではなくノートです。紙のノート。見開き1ページで読んだ本の内容を要約してます。文字を書くのが好きなので、結構楽しいです。自分なりにやってることは、以下です。

  1. 吹き出しや矢印など図示する

  2. 折角だからマーカーとか色ペンを使う

理由は特にありません。楽しいからです!!!!
自分が楽しまないと続かないですからね♪

ⅱ Amazonでレビューを書く

これも気が向いたときにやってます。
Amazonレビューの独特の雰囲気に流されつつ、レビューを書くのも楽しいです。自分の書いたレビューが「参考になった」と言われればそれはそれでいいモチベーションになります。
これも楽しいからやってるだけです!!!!

4 最後に

色々ダラダラと書いてきましたが、この話を知人にしたところ「そんなに頭使って勉強するの疲れない?」と言われたりもしますが確かに疲れます。
脳死でインプットすれば楽ですが、敢えて色々制限かけたり対比・比較・類似を気にしながら本を読むわけですから、めっちゃ疲れます。
でも、ダルビッシュ有さんのこの言葉の通りだなと思ってるので敢えてやります。

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。

ダルビッシュ有(https://twitter.com/faridyu/status/15897716977)

大人の努力はいかに頭を使うかが勝負だと思って頑張ります。
ありえないほど積読が溜まってるのでこの辺にしようかと思います。
それではまた。

注1:『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』-鉄録界英語科のこと
注2:『文系(理系)数学の良問プラチカ』-河合出版のこと
注3:連載開始の1950年で計算

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