アンガーマネジメントについて話そうと思った話

ねずピカです。
今回はアンガーマネジメントについてつらつらと書いていこうと思います。
「なんや?アンガーマネジメントって?」と思う人もいますので、まずは意味から。

アンガーマネジメントとは

直訳すると「怒りの管理方法」という意味の「アンガーマネジメント」。怒りの感情と上手に付き合うための心理教育または心理トレーニングとして、1970年代にアメリカで生まれました。当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、時代と共に一般化され、企業の研修などにも取り入れられるようになりました。

Like U
https://www.smbc-card.com/like_u/life/anger_management.jsp

本屋さんなんかに行くと、ビジネス書コーナーにこの類の本があったりします。昨今Googleの「心理的安全性」が話題となっているのも相まって、注目を集めています。管理職が部下を指導する際の心構え的な文脈で書かれたりもします。

しかし、私はしがないサラリーマンで管理職のような立派な肩書きもありません。管理職についてない青二才の私が、なぜこんな言葉を知ってるのかも書いていこうと思います。

アンガーマネジメントとの出会い

私の勤め先では、若手社員は360度評価を使った研修プログラムに参加することが必須です。
研修を受けた当時の私は、自分の仕事で手一杯で毎日パニックになりながら、後輩のお世話をするという慌ただしい日々を送ってました。
沢山失敗して、「すみません!」とペコペコ謝り倒す日々。きっとそんな無能ぶりについて罵詈雑言言われるんだろう…と思ってた矢先、上司・同僚・部下から書かれてフィードバックシートを目にすると、思いも寄らない言葉が書かれてました。

突然毒舌になったり、不機嫌な時があるから怖い

後日、研修の感想を共有するために上司と面談した時に「こんな感想が来てました」と報告すると、

「やっぱり?書かれてると思ったわ〜俺も書いたしw」

とゲラゲラ笑いながら話す上司。いや、あんたも口悪いやろ…と内心思ってた時(本当に口悪いです。でもなぜかそんな上司に私は不思議と懐いてた)、

「ねずピカってさ〜、見た目と口の悪さとか普段と不機嫌の時のギャップが酷いから、みんなびっくりするんだよ〜。お前が言うなって思ってるかもしれねえけど、俺もアンガーマネジメントとか頑張って勉強してこれなんだわ。」

「なんスカ、アンガーマネジメントって。」
初めて聞く言葉にそっけない質問をする私。

「ん?そんなん自分で調べろよ。お前、本とか読むの好きだろ?お前、頭の回転は早い方だと思うから、コツとかすぐ掴めるんじゃねえの?」

上司のリップサービス込みの面談は終わり、仕事終わりに本屋さんへ行き、アンガーマネジメントについての本を数冊買って読むことにしました。
そんなこんなで、自分と向き合うことになった私。
紆余曲折を経て、なんとかコントロールできるようになり現在に至ります。

どうやって「怒り」をコントロールしてるのか

では、どのようなやり方で自分の「怒り」をコントロールしてるのかって話になります。

まず大前提として、「怒り」は決して悪くないということです。
生物として備わっている防衛本能に近いものですので、罪悪感を感じる必要はないです。
しかし「怒り」という感情は強力が故に、それに振り回されたり、沸点が低くなるのが問題なのです。

アンガーマネジメントには2つあると言われております。

  1. 対処療法(6秒ルールなど)

  2. 体質改善(怒りっぽいを治す)

6秒ルールは聞いたことがある人が多いと思いますが、知らない人のために掲載しておきます。

どんなに激しい怒りでも、感情のピークは長くて6秒だといわれています。この6秒さえ乗り切れば、衝動的な行動を起こしにくくなります。
怒りを感じて、頭に血が上ったと思ったら、とにかく6秒待つ。

https://www.nec-nexs.com/bizsupli/break/topic/index22.html

6秒待つ方法は人それぞれで、深呼吸するなりボーッとするなりと様々です。
手軽さを見て、大抵は1の対処療法を行います。

しかし私は何を血迷ったか2の体質改善の方に着手します。(本当に何も根拠なく直感で。)

怒りは二次感情とも言われており、怒りの根元には別のネガティブの感情が潜んでます。例えば心配や不安、焦りなどなど。この根元の部分の感情を一次感情と言います。

では私の一次感情とは一体何なのか、突き詰めてみると不安でした。
しかもその不安はモヤモヤっとした掴み所のない雲のようなものです。言語化できないから余計にモヤモヤっと広がると悪循環。
怒りの導火線が山のようにあるので、そりゃ不機嫌にもなりますわ。

しかしこの根本を見つめ直した結果、体質改善に繋がります。
先ほど述べた通り、私の怒りの根本となる一次感情は不安です。
そして、その不安の中身は「先が見えない、予測できない」からくる「悪い結果になったらどうしよう」というものでした。

そうとわかれば、結論は早かったです。「先が見えない、予測できない」からくる不安を少しでも小さくするには、「先が見える、予想できる」材料をかき集めるしかない。予測をするための材料とは知識であり、材料をかき集めるのは勉強することだと。
幸い勉強することに関して、何も抵抗感はなかったので、行動に移すのは容易でした。

「先が見える、予想できる」材料が増え始めたら、不安が少しずつ小さくなっていくことに。導火線ともなる不安が小さくなれば、当然ちょっとしたことでもイライラしなくなるなりました。
そんな感じで自分の「怒り」をコントロールしています。
勉強するのは動揺を少なくするためだ、だなんて言う人もいるので有効な手段なのかなとも思います。
※あくまで個人の感想です。

政治界隈の「怒り」も分析してみた。

仕事だけでなく時事や政治でも、「先が見えない、予測できない」不安からくる「怒り」を抑えるために「先が見える、予想できる」材料をかき集める(≒勉強)は有効でした。

Twitterをやって関わってはいけないものとして分類されるのが、そうです。
政治系です。側から見れば、いつも喧嘩腰なので、敬遠されて当然です。

そんな「怒り」に満ち溢れて混沌とした政治界隈を、ザクザクと切り分けみようと思います。

ケース①義憤型

「アベ政治を許さない」とか「親中派絶対許さないマン」とか「性被害を許さない」などが代表例でしょうか。政治界隈の「怒り」の大多数はコレかと思います。彼らの「怒り」も二次感情であり、根本である一次感情は「不安」です。
例えば、「共謀罪が成立したら飲み会の雑談でも逮捕されてしまう」とか「親中派が牛耳れば日本は乗っ取られるかもしれない」といった不安です。ははっまたバカ言ってるよ〜と思うかも知れませんが、不安に突き動かされてるときって、どうしようも無くなるんですよ。

近頃話題の「限界逆張りニキ」も同様なんじゃないでしょうか。
「保守派」は長らくリベラル陣営(左派)に負けっぱなしだった背景もあり、「一致団結しないとやられてしまうのでは」という漠然とした不安が根っことしてあると思います。そうした不安からか、自民党政権を支えなきゃという感情になり、批判する者=敵認定を行ってるのかなと。
しかしリベラル陣営を一枚岩として見てるから、そんな漠然とした不安ができあがってしまうのかなとも思います。

先ほども申し上げた通り、漠然とした不安は「勉強」することでじっくりと取り除くことができます。しかし政治界隈になると、対話不能であったりとか、「奴の本を買うなんてけしからん!印税で奴が儲けるなんてー」みたいなノリもいるので…先が思いやられる…

ケース②嫌悪型

家の中でふとゴキブリを見つけたとしましょう。おそらく大多数の人は嫌悪感を抱くでしょう。
できれば触りたくない、見つけたくないと思うのが正常な感覚なのかもしれない。
「俺はゴキブリが嫌いなんだ!だから家の中にいるゴキブリを見つけ出して叩き●してやる!」だなんてやるもの好きはまず、いないでしょう。

しかし政治界隈には時折います。嫌いなら見なきゃいけないのに、なぜかウォッチしてる人。しまいには「僕も〇〇嫌い!」「私も〇〇嫌い〜」で謎の連帯感を生んでるという。

はたからみれば、陰口言ってるだけで友達と勘違いして群れてる集団ともいうべきでしょうか。小学校とかでよく見ましたよね。

これに関しては、「怒り」がきっかけで結びついてしまったので、その結びつきが切れないように嫌いな対象に執着し続けてしまうという、ある意味哀れだなと思います。

ちゃんとした理由があるならば、noteのような長文をかけるサービスは山のようにあるのに、なぜかTwitterしかやらない。百有なんてつつけばいくらでも出てくるから、noteを書くのも楽だと思うけど。RTといいねが沢山もらえるからやめられないんでしょうね。放っておきます。

最後に

怒りについては人によって異なります。自分を見つめ直すことで、自分のクセを見つけて個々の対応をすればいいんじゃないでしょうか。(そのきっかけを作ってくれた当時の上司には感謝してます。)
ちゃんと感情をコントロールできるようになると、落ち着いた大人っぽくてかっこいいですよ!(小並感)

それじゃ、今日はこの辺で。

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