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しばらくじっと見ていること

 岡潔さんの話、続き。

 昨日のエントリで述べたように、岡さんのテクストというのは全体として読んでゆくと「すごさ」と「ヤバさ」が渾然一体となっているものなので、その扱いにはわりと慎重な注意が必要となる。もちろん、わかりやすい「すごさ」の部分だけを抽出して語るというのも一つの(そして当然の)選択肢だが、そうは言っても彼の思想の「すごさ」はその「ヤバさ」と不可分のものであるような気もするし、場合によっては「ヤバさ」こそが彼の真骨頂であるように思えるところもあるから悩ましい。

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