「自分はミイラ取りだ」と言い張るミイラの話

 インターネッツで流れてきた某文章を読んで、ひとくさり笑ってしまった。そこでは筆者が攻撃対象としているある属性が、「無意識化された特権意識」を有しているとされ、その人たちは「自分の方が当然優先されるべきなのに、そうなっていない」ことに不満を感じているのではなかろうか、と推測されている。そして、その(私には根拠がよくわからなかった)推測を今度は前提とした上で、最後には、当該の属性の人々が「つらさ」を抱えていること自体は認めるとしても、その「つらさの認識」が短絡的に「無意識の特権意識」に向かわないようにすることの必要性を説いて、某文章は終わっていた。

ここから先は

1,668字
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?